基本情報
症状や特徴
乳房に固いしこり(悪性腫瘍)ができる。
初期に体の不調は現れず、しこりは乳房外側上方にできやすい。
自分で見つけられる数少ないがんで、早期乳がんの術後10年生存率は非常に高い。
原因
他のがんと同じく明確な原因はわかっていない。
女性ホルモン(エストロゲン)が関係していると考えらる。
検査
【自己検診】
月経が始まった1週間あとごろに、毎月行うことが早期発見につながる。
①指の腹でなでるように乳房全体を肋骨に沿って触診し、しこりがないか調べる。
②わきを触り、リンパ節がコリコリしてないか調べる。
③鏡の前で腕を上げ下げして皮膚のひきつれがないか調べる。
④乳頭をつまんで異常な分泌物がないか調べる。
しこりなどの異常がみられた場合は、できるだけ早く医師の診察を受けることが重要。
主な治療法
手術としては、次のものがある。
乳房全体とわきの下のリンパ節を切除する手術。
乳房の一部のみを切除する「乳房温存療法」手術。
人工乳房による乳房再建術。
腹部や背中から脂肪移植する自家組織による乳房再建術。
上記手術に抗がん剤による薬物療法や放射線療法を組み合わせることがある。