基本情報
症状や特徴
急性扁桃炎が発症して3~4日後に起こる激しいのどの痛みで、ものを飲み込むのも、口を開けるのも困難になる。
のどの片側だけに炎症が起こり、片側の口蓋扁桃の周囲に赤暗色の強い腫れがあり、むくみもある。厚い舌苔や悪寒、高熱、頭痛、倦怠感、脈拍の増加、耳の痛み、リンパ節の腫れなどの症状も現れ、リンパ節の腫れが咽頭に進むと、呼吸困難を起こすことがある。同じ場所に膿がたまる症状は、扁桃周囲膿瘍という。
原因
化膿性連鎖球菌や
インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌、
肺炎球菌、溶連菌などの細菌やウイルスに加えて、嫌気性菌の感染が原因とされる。
主な治療法
静脈内注射により抗菌薬を使用する。点滴で水分や栄養の補充を行う。膿が出ているときは、注射器を用いたり切開して膿を出す。
扁桃周囲炎が繰り返される場合は、扁桃の摘出を検討する。