基本情報
症状や特徴
胃液に含まれる胃酸や消化酵素により、胃の粘膜が溶け、粘膜から筋層にかけて穴があくもの。
40から50歳代に多くみられる。
空腹時だけでなく、食後に腹痛や胃痛がある。
他の症状としては、げっぷ、胸焼け、食欲不振、吐き気、嘔吐、タール便、貧血などがある。
原因
ピロリ菌による感染。
鎮痛薬の長期服用や非ステロイド系抗炎症薬、ステロイド薬、抗がん剤、
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)治療薬の影響。
検査
【精密検査】
・胃内視鏡検査(胃カメラ)。
・胃X線造影検査(胃レントゲン)。
主な治療法
薬物療法としては、ピロリ菌の除菌がある。
上記に加えて、胃酸やペプシンの、消化力を抑える薬や分泌を抑える薬、胃の粘膜を守る薬などを服用する。
生活習慣では、次のことに注意する。
1日3回決まった時間に食事をとり、胃が長時間空の状態になるのを避ける。
ナッツなどの固いものやタケノコ、イモ類などの食物繊維の多いもの、タコ、イカなどの消化の悪いものを避ける。
コーヒー、アルコール、炭酸飲料、たばこなどの刺激物をさける。
熱すぎたり冷たすぎる食事を避ける。