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関節リウマチ
受診する科
リウマチ科 / 内科 / 整形外科 / 膠原病科
基本情報
症状や特徴
関節炎から始まる全身性の病気。

進行するにつれ、関節の腫れや変形、破壊をきたし、関節以外にもさまざまな症状を引き起こす。

膠原病のひとつで、30代以降の女性に多い。

閉経時に発症リスクが高まることが知られている。

関節の症状としては、起床時に手足の指の関節がこわばって動かしにくくなる症状から始まることが多い。

やがて痛みや腫れが手首やひじ、膝や足など、全身の関節に左右対称に広がる。

進行すると関節の骨や軟骨が破壊され、関節に変形や硬直が現れる。

【関節の変形の主な症状】
  ①スワンネック変形、ボタン穴変形(手指の関節が屈曲する)。

  ②尺側偏位指全体が脱臼によって外側に湾曲する。

  ③関節拘縮ひじや膝が伸びなくなる。

  ④その他股関節脱臼、脊髄の圧迫、バネ指、外反母趾など。

【関節以外の症状】
  ①全身倦怠感、微熱、食欲不振、体重減少などの全身症状。

  ②リウマイド結節という小さなしこりが皮下にできる。

  ③シェーグレン症候群や間質性肺炎などの病変を引き起こす。


なお、血管炎を合併した悪性関節リウマチは難治性で、厚生労働省は特定疾患(難病)のひとつに指定している。

原因
免疫異常や遺伝的な体質、ウイルス感染や心身のストレスなどが複合的に関与して発症すると考えられているが、根本的な原因は解明されていない。

体の免疫システムに異常が生じて自己抗体が出現すると、自分自身の細胞や組織を攻撃するようになるが、関節リウマチはこうした自己免疫疾患のひとつである。

免疫反応の異常によって関節の滑膜細胞が増殖し、腫瘍壊死因子などの炎症性サイトカインによって周囲の軟骨や骨に炎症を引き起こす。

これが関節の腫れや痛みの原因である。

なお、湿気と寒気は症状を悪化させる。

検査
関節リウマチの症状は個人差が大きく、ほかの病気にも同じような症状が現れる。

診断にあたっては、米国リウマチ学会(ACR)の診断基準が広く使われている。

あわせて、血液検査や血清の交代検査、X線検査のほか、合併症や内臓疾患の有無を検査し、総合的に診断を行う。

【米国リウマチ学会の診断基準】
下記のうち4項目を満たしたものが関節リウマチと診断される。

  ①朝起床時のこわばりが少なくとも1時間以上続く。

  ②3つ以上の関節に炎症による腫れがみられる。

  ③手首や手指の付け根の関節、手指の第2関節に炎症による腫れがみられる。

  ④左右対称の関節に炎症による腫れがみられる。

  ⑤X線検査で手や手指の関節に骨の萎縮などの変化がみられる。

  ⑥皮下結節(リウマトイド結節)がみられる。

  ⑦血液検査でリウマトイド因子が陽性である。

主な治療法
自己免疫疾患の根本的な治療はいまだ研究途上にある。

関節リウマチの治療は、症状の緩和や骨関節の破壊の進行を抑える治療が不可欠である。

早期発見・早期治療が大切で薬物療法が中心となる。

症状に応じてリハビリテーションや手術療法を行う。

薬物療法には、痛みや腫れなどの炎症を抑える治療と、免疫反応を抑制し、進行を食い止める治療の2種類がある。

関節の腫れや痛みを和らげるには、非ステロイド系抗炎症薬を使う。

薬によっては胃腸障害などの副作用をともなう。

非ステロイド薬では炎症が治まらないときや、抗リウマチ薬が効かないときは、少量のステロイド薬が使われる。

ただし、血糖値の上昇や高血圧、胃潰瘍や骨粗しょう症、感染症にかかりやすくなるなどの副作用がある。

副作用のコントロールを含めて、専門医による適切な治療を受けることが大切である。

薬物治療における中心は、メトトレキサートなどの抗リウマチ薬である。

抗リウマチ薬は免疫異常にはたらきかけて炎症を抑え、関節の変形や破壊の進行をくいとめることを目的とし、いずれも3週間~3カ月ほどかけて、しだいに効果を発揮する。

このほか、炎症性サイトカインを標的とする抗体などの生物学的製剤が2003年以降に臨床応用され、重症の関節リウマチで治療実績をあげている。

いずれも、専門医の適切な指導が必要である。

また、運動機能を保持するためのリハビリテーションは、関節リウマチの治療に大きな役割を果たす。

リウマチ体操などの運動療法のほか、物理療法や作業療法を症状に応じて行う。

また関節機能をサポートするさまざまな装具も開発されている。

なお、激しい関節痛があり薬物療法では治まらない、関節が動かない、あるいはぐらぐらするようになると、外科的な手術が必要になる。

それぞれの関節によって方法は異なるが、人工関節に置き換える手術や、関節固定術、関節破壊を防ぐための滑膜切除術、残った関節の一部から関節を再建する関節形成術などがある。

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100万人健診値別グラフ
下のそれぞれの健診値別グラフは、この病気で入通院している人の割合(%)を年齢別、BMI別(肥満度の指標)、HbA1c別(血糖値の指標)、中性脂肪別に示したものです(従って、稀な病気ではすべての年齢でバーがほとんど見られなくなります)。 
各健診値が高くなるにつれてバーが長くなる傾向がある場合は、その健診値が病気と関連があることを示します(例:高血圧症、脳卒中等の生活習慣病)。

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