旅行・観光

円覚寺の読み方は?建てた人や特徴について調べてわかった寺の楽しみ方

鎌倉五山の1つで人気の観光スポットでもある円覚寺
有名とは言いつつも、「円覚寺」の正しい読み方を知っている人は少ないのではないでしょうか。

また円覚寺は通称名で、正式な名前は違うんですよ。
もし観光に行くならば、読み方はもちろん、建てた人特徴についてもきちんと知っておきたいですよね。

円覚寺には注目ポイントがたくさん!
基本知識を身につければ120%楽しめること間違いなしです♪

そこで今回は、円覚寺の読み方や建てた人、特徴をふまえた新しい楽しみ方についてご紹介します。

円覚寺の読み方は?正式には何と言う?

画像引用:三浦半島日和

円覚寺は「えんがくじ」と読みます。
正式な名称は瑞鹿山円覚興聖禅寺(ずいろくさんえんがくこうしょうぜんじ)。

臨済宗の14の宗派の1つ円覚寺派の本山で、建立時に円覚教というお経が出土した事が名前の由来となっています。

また、「めでたい鹿の山」という意味がある山号「瑞鹿山」。
これは円覚寺を開山した無学祖元(むがくそげん)禅師の法話を聞こうと白い鹿が集まったという逸話に基づいているそうです。

逸話の真偽はわかりませんが、動物たちも夢中になるほどのありがたい教えだ、と考えられていたのかなと思いませんか?
当時の人々に広く受け入れられていた様子が垣間見えるようですね。

よつば
よつば
教えが今も受け継がれているのが何よりもの証拠です!

円覚寺を建てた人は誰?建立と開山の違いとは

円覚寺について検索すると「北条時宗が建立」「無学祖元が開山」と出てきます。
これってどっちが建てた人になるのでしょう…

文字通りの意味で言うならば、建てた人は北条時宗になります。
1282年、当時執権の北条時宗は、禅宗の発展と元寇による殉職者を敵味方関係なく弔いたいという願いから円覚寺を建立することを決めました。

しかし、その為には教えを広める位の高い法師様の存在が不可欠。
そこで北条時宗によって当時の宗から招かれたのが無学祖元です。

北条時宗は自らも禅宗に熱心に帰依しており、無学祖元を師として仰いでいたようですね。
そして無学祖元が初代住職として円覚寺に入る事で円覚寺は開山となります。

なんだか日本語って難しいな…と思わずには言われませんが…笑

イメージとしては北条時宗がハード面を整え、無学祖元がソフト面を構築した、という感じでしょうか…

いずれにせよ確かなのは、どちらか一方でも欠けてしまっていたら円覚寺は現代まで存在していなかったかもしれない、という事。
そういった意味では「建てた人」と言うのはどちらか一方を示す言葉ではないのかもしれませんね。

よつば
よつば
いろんな歴史や運命が重なって今に至るんですね。

円覚寺の特徴とは?実は教科書レベルの寺だった!?

円覚寺といえばアクセスもよく紅葉も綺麗など、いろんな特徴がありますが…
今回は建物に注目!

実は円覚寺は、その構造や様式が当時の文化を色濃く残す大変貴重な建物なんです!
こうした観点からの円覚寺の特徴は以下の2つ。

円覚寺の特徴(建物編)
  • 入り組んだ地形にそびえる典型的な伽藍配置
  • これぞ禅宗様建築の国宝舎利殿

それぞれについて詳しく紹介します♪

入り組んだ地形にそびえる典型的な伽藍配置

円覚寺は駅近というアクセス抜群の所ながら、三方は丘陵地に囲まれ、建物も複雑に入り組んだ山間の窪みにありますよね。
この複雑な地形は谷戸(やと)と呼ばれ、雨水や湧水などで侵食されてできた地形なのだそうですよ。

そして、この複雑な地形に合わせるように作られた円覚寺。
注目すべきはその配置にありました。

画像引用:鎌倉の文化財巡り

これは円覚寺の敷地全体を上から見た様子です。
実は寺院では主要な堂塔を配置する場所についてルールのようなものが存在するんですよ。

これを伽藍(がらん)といい、円覚寺が建立された鎌倉時代では…

  • 総門
  • 三門
  • 仏殿
  • 法堂
  • 大方丈(住職の居室)

が前後に並べられていたそうです。

それを踏まえてもう一度円覚寺の配置図を見てみると…
これらが全て一直線に並べられていることがわかりますね。

つまり、円覚寺は鎌倉時代を象徴する伽藍配置になっているのです!
まさに教科書のお手本のようですね。

伽藍配置は時代によって良しとされる形式が変わります。
逆に言えば、配置を見ればその寺院がいつの時代のものかもわかる!…かも?笑

伽藍に注目して見る、というのも新しい楽しみ方かもしれませんね♪

これぞ禅宗様建築の国宝舎利殿

円覚寺といえば鎌倉唯一の国宝建造物である舎利殿(しゃりでん)が有名ですよね。
舎利殿とはお釈迦様の遺骨を納める建物の事。
円覚寺ではお釈迦様の歯が祀られているそうですよ。

そして、注目したいのは舎利殿の建築様式!
円覚寺の舎利殿は禅宗(唐)様建築を採用した純粋かつ日本最古の仏堂と言われています。

禅宗様建築の特色は細部にまでいろいろありますが…
素人にもわかりやすいのは土間仏堂と裳階(もこし)ではないでしょうか。

土間仏堂とは文字通り、床が土間造りになっている事です。
舎利殿は土間作りの室内中央にお釈迦様の歯が祀られた厨子(ずし)と呼ばれる仏具が安置されているんですよ。

一般的な寺院のイメージは、畳が敷き詰められていたり板張りになっているかと思うので、とても珍しいですよね!

また裳階というのは軒下に張り巡らされた庇の事を指します。
裳階の1番の目的は雨風から建物を守る事ですが…
この裳階があることによって本来は1階建の舎利殿が2階建のように見えるんですよ!

すごく大胆で華やかな装飾方法だと思いませんか?
2階建だと思って中に入る分、実際の屋内では天井の高さや広さを実感できそうですね。

このように、円覚寺は建立当時の鎌倉時代の様式をそのまま私たちにも感じさせてくれるとても貴重なお寺!
特徴を踏まえながら改めて参拝すると、これまでとは違った発見ができて楽しみ方が広がりますね。

よつば
よつば
実物を見てみたくなりました!

円覚寺の基本情報

円覚寺基本情報
  • 名称:瑞鹿山円覚興聖禅寺(通称:円覚寺)
  • 本尊:宝冠釈迦如来(ほうかんしゃかにょらい)
  • 所在地:神奈川県鎌倉市山ノ内409
  • アクセス:JR横須賀線北鎌倉駅から徒歩1分
  • 駐車場:普通自動車の場合は無し(近隣の有料駐車場を利用)
  • 拝観料:大人500円 小人200円
  • 御朱印:有り
  • 座禅体験可能(予約・料金は内容次第) オンラインも有り

円覚寺は座禅体験ができるお寺としても人気ですよね。
忙しい毎日を忘れて静かに自分と向き合う時間というのは、心の豊かさを取り戻せそうな予感♪

鎌倉方面に観光の際にはぜひ立ち寄りたい魅力的なお寺です。

まとめ

まとめ
  • 円覚寺は「えんがくじ」と読む
  • 建立したのは北条時宗、開山したのは無学祖元
  • 円覚寺は堂塔の配置や建物構造に鎌倉時代の文化を色濃く反映している
  • 週末の説教は現地での体験だけでなくオンラインでも拝聴可能

いかがでしたか?
円覚寺に少しでも興味を持っていただけたなら嬉しいです♪

またお寺の特徴がわかると、今まで何気なく拝観していたお寺にも気づかなかった魅力がまだまだ沢山隠れているのかも!
お寺の新しい楽しみ方の参考になりますように…