日光東照宮は55棟の建造物があり内8棟が国宝、34棟が重要文化財です。
その中でも、特に9カ所の回り方をピックアップしました。
さらにその場所以外のスポット番外編も用意しています。
おすすめの見どころマップを見ながらご案内したいと思います。
日光東照宮回り方のおすすめ9ルート
引用:日光東照宮ホームページ
- 石鳥居
- 五重塔
- 表門
- 神厩舎
- 唐銅鳥居
- 陽明門
- 唐門
- 東回廊
- 奥社
上記画像の見どころマップの赤い線に沿ってご紹介します。
1.石鳥居(いしどりい)
表参道を歩いていくと大きな石の鳥居が見えて来ます。
日光東照宮における最初の鳥居であることから一の鳥居とも言われているんだとか。
ちなみに、参道と鳥居の位置がわずかにズレているのは設計ミスではないですよ(笑)
日光東照宮の本殿と鳥居の中心を結ぶ方向に江戸城があり、初代将軍徳川家康の徳のパワーを直接受ける為とされています。
2.五重塔(ごじゅうのとう)
石鳥居をくぐると表門を正面の左側に荘厳な佇まいの五重塔があります。
東側の入り口の上に左から虎と兎、辰の彫刻が施されいるんですよ。
思わず見上げてスマホで撮影したいですね。
この3匹の彫刻は…
- 初代将軍徳川家康(虎)
- 二代将軍徳川秀忠(兎)
- 三代将軍徳川家光(辰)
3人の将軍様の干支を表しているとのことです。
当時の将軍家への畏敬の念が示されていますね。
3.表門(おもてもん)
こちらは日光東照宮の有料エリアです。
表門は日光東照宮の最大の目玉といえる陽明門ほどの煌びやかさはありません。
しかし改めて表門を見るととっても豪華!
獏や菊の花、唐獅子など82の彫刻が施されています。
そして迫力の仁王像!
ちなみに唐獅子は表門の裏に鎮座していますよ。
他にどんな彫刻があるか探してみるのも楽しそうですね。
4.神厩舎(しんきゅうしゃ)
- 見ざる
- 言わざる
- 聞かざる
上記で有名な三匹の猿の彫刻が見られます。
この三匹の猿は神厩舎の長押(なげし)に描かれている人の一生を表す物語の一幕なのです。
三猿の様子は8面ある内の2幕目なのですが、何故猿なのか…
実は厩舎とは馬屋のこと。
昔から猿は馬を守る、守り神だったんです。
猿が傍にいると馬が落ち着くという性質を利用したとも言われていますよ。
8枚の長押を動画で撮って旅の思い出にしてみるのも良いですね。
5.唐銅鳥居(からどうとりい)
日本初の青銅で造られた鳥居が構えています。
陽明門に行く前に立ち止まってみてくださいね。
石鳥居の次の鳥居なので二の鳥居とも呼ばれますよ。
ここは有名なパワースポット。
鳥居の中に陽明門が納まる、鳥居の中心から8枚目位の石畳がある場所になります。
北辰の道の起点と言われる生気アップのスポットで
- 奥宮
- 本殿
- 陽明門
- 東京
の順に流れて行く、生気が集結する場所とされています。
北辰とは北極星のことで鳥居の上には北極星が輝くそうですよ。
拝観時間が最長5時までなので見ることが出来ないのが残念です…
こんなピンポイントに鳥居を作るなんて絶対に偶然ではないですよね。
神秘的なパワーを感じるでしょう。
6.陽明門(ようめいもん)
日光東照宮のメインとも言える名所、国宝陽明門です。
表門の彫刻が82に対して陽明門はなんと500!
まさに東照宮のシンボルですね。
あまりの美しさに見とれて時間を忘れ、日が暮れてしまうことから日暮(ひぐらし)の門とも言われています。
非の打ちどころが無いように思える陽明門ですが、いまだに未完成なんですよ。
陽明門には12本の柱があり全てにグリ紋という曲線の模様が施されているんです。
その中の1本に模様が逆さまになっている柱があり、魔よけの逆さ柱と言われています。
何故その様な柱があるのか…
それは完成された物は滅びゆくだけという言い伝えから。
完成させないよう、故意に未完にしてあるのです。
逆さ柱の魔よけは効果抜群ですね。
1636年徳川家光公によって造り替えされた陽明門は令和の現代に至るまで、変わらず壮麗な姿で私たちを魅了しているのですから。
7.唐門(からもん)
絢爛豪華な陽明門を堪能した後は東照宮内で最も重要な本社への門である同じく国宝の唐門が見えて来ます。
陽明門の豪華さに比べると正直少々見劣りします。
御本社の正門で現在この門を潜るのは中祭以上の祭典か、国・公賓相当の方だけなので潜ることはできません。
それでもおすすめするのは陽明門以上に豪華な彫刻の数々。
陽明門は500とお伝えしましたが、唐門は611と陽明門を超える数字となっています。
唐門が東照宮内においてどれほど重要かが分かりますね。
8.東回廊(ひがしかいろう)
本社を取り囲む東西回廊の中の東回廊にある奥社へ続く潜門に、日本一有名な猫が寝そべっています。
有名な眠り猫ですね。
潜門の奥に坂下門というもう一つの門があるのですがこちらに眠り猫がいると誤解している人も多いとか。
この眠り猫、見る角度によっては眠っておらず、獲物を狙っているようにも見えるんですよ。
ぜひ現地へ行って色々な場所から見て下さい。
意外と小さいのもみどころです!
9.奥社(おくしゃ)
潜門から坂下門を潜り207段の石段を上った先にあるのが初代将軍徳川家康公の墓所奥社です。
日光東照宮の究極とも言えるパワースポット。
特に宝塔は家康の神柩…
- 金
- 銀
- 銅
の合金である唐銅で出来ており、拝殿と共に国の重要文化財です。
家康公の遺言が書かれた看板や、祈ると願いが叶うとされている叶え杉などがありますよ。
まさに生気パワーの集結ポイントですね。
家康公の満ち溢れたパワーをぜひ直に感じて下さい。
日光東照宮見どころマップ番外編2選
- 本地堂・薬師堂
- 日光東照宮美術館
上記の2カ所は番外編として是非おすすめしたい魅力的な場所。
ちなみに日光東照宮は55棟の建造物があり内8棟が国宝、34棟が重要文化財なんですよ。
本地堂・薬師堂(ほんじどう・やくしどう)
引用:日光東照宮ホームページ
紹介したルートの途中、陽明門の手前の左側に薬師堂がありますよ。
天井に堅山南風(かたやまなんぷう)が描いた縦6m横15mの龍が…
その真下で拍子木を鳴らすと龍が鳴く様な共鳴音が響くことから日光の鳴き竜として有名な場所です。
堂内の解説を聞きながら鳴き龍の声を耳にしてみてはいかがでしょうか。
日光東照宮美術館
引用:日光東照宮ホームページ
紹介したルートからは外れますが本社の東には美術館があります。
鳴き龍の作者である堅山南風はもちろん、東京国立近代美術館に寄贈されている「生々流転」で有名な日本画壇の巨匠、横山大観(よこやまたいかん)ら100点の優美な日本画を堪能することが出来ます。
美術にさほど興味の無い方でも横山大観の名前は聞いたことがある人もいますよね。
作品名はあえて記載しないので、日本を代表する画家たちが織り成す非日常を体感してください。
日光東照宮へのアクセス・参拝時間・料金
日光東照宮のアクセスなどの基本情報をご紹介します。
日光東照宮の基本情報
アクセス
電車
浅草→東武日光→徒歩→日光東照宮
電車では東武特急を使うのが乗り換えがなくて便利です。最寄駅の東武日光からは徒歩で
30分程の道のりになります。
車
東北自動車道ICから日光宇都宮道路経て日光ICで降りてから2㎞です。
バイク 400円
普通車 600円
マイクロバス 1200円
大型バス 2000円 *年中無休 *1日1回1台分の金額です
拝観時間
4月1日~10月1日 午前9時より午後5時まで
11月1日~3月31日 午前9時より午後4時まで
*各期間共に受付は閉門30分前です。
大人・高校生 1300円
小・中学生 450円
団体(35名以上)
大人・高校生 1170円
小・中学生 405円
まとめ
- 日光東照宮のおすすめルートご案内
- 日光東照宮のその他のおすすめスポットのご紹介
- 日光東照宮へのアクセス・参拝時間・料金(時期により参拝時間が違うので注意が必要)
今回は主に皆様の関心が深い人気スポットに着目しました。
日光東照宮にはとても一記事では紹介しきれない名スポットがまだまだあるんですよ。
そして紹介した場所も含めその全てに深い歴史があります。
その深い歴史へ踏み込むきっかけとしてこの記事を活用して下されば幸いです。