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死刑にいたる病の最後の女とは?映画に出てくる謎を徹底調査してみた

阿部サダヲが主演した映画『死刑にいたる病』。
心理的な恐怖がたっぷり詰まったサイコサスペンス作品です。
特に物語のラストで登場する「最後の女」の正体は、多くの人が混乱しています。

「最後の女」の謎や真相、登場人物たちの運命まで徹底調査しました!

よつば
よつば
謎が多くて考察が止まらない作品ですよね!
最後の女の正体が気になります!

死刑にいたる病「最後の女」「逃げた子」の謎とは?

引用:映画『死刑にいたる病』公式サイト

映画『死刑にいたる病』には二つの大きな謎があります。

大きな二つの謎
  • 冒頭で拷問部屋から逃げ出す「逃げた子」の正体
  • 「最後の女」の存在

「逃げた子」については、加納灯里という説と、全く別の被害者という説があります。
灯里説を支える根拠は、年齢や外見が一致していることです。
また中学生のときから榛村のパン屋に通っていた設定があります。

灯里の不思議な行動が、榛村から受けた影響を示している点も挙げられます。

「最後の女」という言葉にも色々な解釈があります。
榛村の最後の被害者を指すのか、それとも榛村の思想を受けつぐ人を指すのか。
はたまた精神的な支配から脱出した人を意味するのか。

これらの謎は物語の本質に関わる重要なポイントです。

加納灯里の謎めいた正体


引用:映画『死刑にいたる病』公式サイト

加納灯里は映画の中で一番謎が多いキャラクターです。
彼女の行動には不思議な点がたくさんあります。
まず、中学時代に雅也と同級生だった灯里が大学で「偶然」再会したのは不自然です。

彼女は榛村の指示で雅也に近づいた可能性があります。
次に、灯里が雅也の傷の血を舐めるシーンは、多くの観客にショックを与えました。
この行動は、榛村の異常な考え方を自分のものにしてしまった証拠かもしれません。

よつば
よつば
灯里が血を舐めるシーンには思わず目を覆いたくなりました!異常さが伝わってきます。

最後に、映画のラストで灯里が「爪を剥がしたいでしょう?」と言うシーンがあります。
これは、彼女が完全に榛村の思想を受け入れてしまったことを示しています。
灯里が「最後の女」である理由はいくつかあります。

灯里が「最後の女」である理由
  • 榛村がターゲットにしていた孤独で心に隙のある若者と一致する
  • 榛村から手紙を受け取っていた
  • 「逃げた子」と年齢や外見が似ている

灯里は榛村の「後継者」として選ばれた存在といえるでしょう。
体は逃げても心は榛村の支配から逃れられなかった象徴的な存在です。

死刑にいたる病「榛村」の恐ろしいマインドコントロール


引用:映画『死刑にいたる病』公式サイト

榛村大和は単なる殺人犯ではなく、心理操作のプロです。
始めはまじめに生活する学生を心配する優しいパン屋のおじさんとして接近し、相手の信頼を得てから徐々に支配していきます。

彼のマインドコントロールには特徴があります。

榛村のマインドコントロールの特徴
  1. 相手の弱みを見抜く力
  2. 手紙による遠隔操作が可能
  3. 選択の自由を与えたふりをする

①相手の弱みを見抜く力

一つ目は、相手の弱みを見抜く力です。
雅也や灯里、金山など、心に隙がある若者をターゲットにします。
彼らの自信のなさを上手く利用するのです。

②手紙による遠隔操作

二つ目は、手紙による遠隔操作です。
牢屋の中からも手紙を通じて複数の人を操ります。
最初は褒めて信頼関係を作り、少しずつ洗脳していくのです。

③選択の自由を与えるふりをする

三つ目は、選択の自由を与えるふりをすることです。
「自分で決めて」という言葉を繰り返し使います。
しかし実際には榛村の思い通りに行動させる巧妙な戦略なのです。

よつば
よつば
「自分で決めて」と言いながら実は操っているなんて、本当に怖いですね!

榛村の怖さは、直接的な暴力ではなく、言葉だけで人の心を支配する能力にあります。
これこそが「死刑にいたる病」の本質といえるでしょう。

「花びら」と「爪」の意味

映画の中で印象的なシーンがあります。
冒頭で舞い散る「花びら」。
実は被害者から剥ぎ取った「爪」だったという衝撃的な事実です。

爪は生きる力や抵抗の象徴です。
榛村はこれを剥ぎ取ることで、被害者の抵抗する意志を完全に壊します。
「爪は綺麗でしたか?」という彼の言葉には、支配欲が表れています。

花びらのように美しく舞う爪、という映像には意味があります。
外見は優しいパン屋、内面は残酷な殺人鬼という榛村自身の二面性を表しています。

榛村が被害者の爪を剥がす行為には様々な意味があります。
相手から抵抗する手段を奪い完全に支配する喜び。
自分が過去に受けたかもしれないトラウマの反映。

そして殺人を芸術のように捉える病的な美意識などが含まれています。

死刑にいたる病の衝撃的なラストシーン

『死刑にいたる病』のラストシーンは衝撃的です。
加納灯里は雅也に「爪を剥がしたいでしょう?」と言います。
この一言で、物語は新たな恐怖へと変わります。

よつば
よつば
ラストの一言で鳥肌が立ちました!まさか灯里がそんな言葉を…

このシーンは、榛村の「病」が灯里に伝染したことを示しています。
灯里が冒頭の「逃げた子」である可能性も暗示されています。
そして、被害者だった灯里が新たな加害者になるという、恐ろしい連鎖も表しています。

ラストシーンが表しているのは、榛村が死刑になっても終わらない「病」の連鎖です。
榛村がまいた「病」の種は、灯里を通じて新たな犠牲者を生み出す可能性があります。

このラストは単に物語の結末を示すだけではありません。
私たちに大切な問いを投げかけています。

人の心の弱さはどう悪用されるのか。
心の支配から本当に逃れることはできるのか。
そして悪意や歪んだ考えはどのように広がっていくのか。

これらの問いは映画を超えて、現実の社会にも通じるテーマです。

死刑にいたる病に隠された伏線

『死刑にいたる病』には、物語を通じて伏線が張りめぐらされています。
一度観ただけでは気づかない細かいしかけがたくさん隠されているので、何度も観て考察したくなる作品です。

繰り返し観ていくと、登場人物の表情やセリフに込められた本当の意味に気づくかもしれません。

映画に隠された伏線
  1. 面会室のガラスに映る二人の顔
  2. 「自分で決めて」という言葉
  3. 根津かおる事件の特殊性
  4. 根津かおるのあざとさ

①面会室のガラスに映る二人の顔

一つ目は、面会室のガラスに映る二人の顔です。
榛村と雅也が面会するとき、ガラスに二人の顔が重なって映ります。
この演出は、雅也が少しずつ榛村に影響されていく様子を表しています。

②「自分で決めて」という言葉

二つ目は、「自分で決めて」という言葉です。
榛村が雅也にくり返すこの言葉には裏の意味があります。
相手に選択の自由を与えているようで、実は巧みに誘導する方法なのです。

③根津かおる事件の特殊性

三つ目は、根津かおる事件の特殊性です。
榛村が唯一否認したこの事件には、他の事件とちがう点がいくつもあります。
特に「爪が剥がされていなかった」という点は重要です。

榛村本人による犯行ではないことを示しています。

よつば
よつば
伏線の回収が見事ですよね!
特に根津かおる事件の謎は考察しがいがあります!

④灯里のあざとさ

四つ目は、灯里のあざとさです。
最初は単なる社交的な女性に見えた灯里の行動には違和感がありました。
雅也への不自然な近づき方や過剰な親密さには裏の目的があったのです。

また、映画では時系列が巧みにに操作されています。
そして冒頭の「逃げた子」の正体が最後まで明かされないという構成になっています。
これは、私たちを混乱させる効果があります。

同時に、榛村のマインドコントロールを疑似体験させる効果もあります。

死刑にいたる病の意味


引用:映画『死刑にいたる病』公式サイト

映画の題名『死刑にいたる病』には、いくつかの解釈があります。

『死刑にいたる病』の解釈
  • 榛村の罪が死刑に値するほど重いという意味
  • 精神的な「病」の死に至る過程という意味
  • 支配欲という「病」が連鎖的に広がるという意味

この映画がえがく恐怖の本質は心理的な支配にあります。
榛村は体は拘束されていても、手紙や言葉だけで他者をあやつる力を持っています。
この「見えない鎖」による支配こそが、最も深い恐怖です。

雅也や灯里、金山などは表面上は自分の意志で行動しているように見えます。
しかし実は榛村の思い通りに動かされているのです。
「自分で決めているつもりが、実は他者に決められている」状態。

これは人間の根源的な恐怖を表しています。

よつば
よつば
自分の意志で行動しているつもりでも、実は操られているかもしれないなんて怖いですね!

まとめ


引用:映画『死刑にいたる病』公式サイト

この映画が私たちに伝えているのは重要なメッセージ。

「物理的に逃げても、心理的な支配からは逃れられない恐怖」です。

また、孤独や承認欲求が他者による支配の入り口になること。
被害者が新たな加害者になりうる心理的なメカニズム。
そして「自分の意志で決める」ことの難しさと大切さを教えてくれています。

映画『死刑にいたる病』の監督・白石和彌は有名な作品を多く手がけています。
「凶悪」「孤狼の血」などの作品でも知られています。
原作は櫛木理宇の小説「チェインドッグ」です。

心理的なサスペンス映画が好きな人には、ぜひ観てほしい一作です。

よつば
よつば
サイコサスペンス好きにはたまらない一作ですね!
何度見ても新しい発見がありそうです!