1991年〜1999年に放送されたTBSドラマ「天までとどけ」が話題を集めています。
「天までとどけ」は、大家族をテーマにした昼ドラでシーズン5まで制作された大人気ドラマ。
人気作ならば何度も放送されていてもおかしくないものの、「天までとどけ」の再放送は見たことがありません。
一体なぜ再放送されないのでしょうか。
今回は、「天までとどけ」が再放送しない理由を徹底調査しています。
天までとどけを再放送しない理由5つ
昔のドラマ、「天までとどけ」には架空の街「東九州市」が登場していました。(https://t.co/lkwCGaJTjcから引用写真) https://t.co/VcJo87Y4OP pic.twitter.com/5h0WpStQX1
— 地理系ブックカフェ空想地図@東京駒沢 (@fantasycitymap_) February 23, 2025
90年代を代表する人気昼ドラにも関わらず再放送しない理由は5つあります。
- 主要キャストが逝去している
- 子役の引退と権利問題
- 出演者いじめ問題
- 放送倫理の変化
- 再放送権利の調整困難
①主要キャストが亡くなっている
「天までとどけ」は丸山家という家族の話です。
その中でも家族を率いる夫婦を演じている俳優が逝去しているというのも大きな要因となっています。
逝去したのは一家の主人であるお父さん役の綿引勝彦さん、お母さん役の岡江久美子さんです。
綿引勝彦さんは『ナニワ金融道』や『鬼平犯科帳』・『極道の妻たち』などのシリーズにも出演されていた舞台出身の俳優。
岡江久美子さんは「はなまるマーケット」でもお馴染みの女優さんですよね。
綿引勝彦さんは膵臓がん、岡江久美子さんは新型コロナウイルスによる肺炎で、おふたりとも2020年に亡くなられました。
亡くなられた方が出演されていても再放送に問題はありません。
しかし、岡江久美子さんは新型コロナが原因でお亡くなりになったため、新型コロナの怖さを思い知らされた印象も強く残っている方が多いのです。
新型コロナでは多くの方が亡くなられているため、悲しみを呼び起こさせないことも再放送をしない理由と考えられています。
②子役の芸能界引退

天までとどけは子供が13人もいる家族の話です。
当然キャストには子役が多いのですが、成長と共に芸能界を引退する子役もいますよね。
ですので、再放送するとなれば引退した子役に許可を取る必要が出ます。
しかし、引退から時間が経過し過ぎて連絡がとれない・所属していた事務所が廃業しているなど様々な要因が重なり許可が取れないというのが大きな理由だそうです。
近年はコンプライアンスが重視されているため、許可がない状態では放送ができないのは当然ですよね。
③出演者のいじめ問題
天までとどけは大家族の話なので、もちろんキャストも多いですよね。
人が多ければ当然トラブルも起きやすくなるもの。
しかも90年代ですから、コンプライアンスなんてものもありませんでした。
いじめを受けたと主張しているのは長女役を演じた若林志穂さん。
きっかけは、メイクさんのメイク道具が盗難されたこと。
証拠もないのに犯人に仕立て上げられたそうです。
その他にも共演者からの嫌がらせメールや放送20周年パーティーがあった際、招待されなかったことなどを暴露しました。
街録チャンネルさんに出演させて頂いてから来月で3ヶ月が経とうとしておりますが、沢山のメッセージをありがとうございます😊皆様のご意見、アドバイス、励ましのお言葉は私にとって勉強になるばかりです!感謝の気持ちでいっぱいです✨不器用な私ですが、これからも宜しくお願い致します🙇🥰 pic.twitter.com/ZtJeKNvV3R
— 若林志穂 (@shi49n) May 18, 2025
しかも嫌がらせをしていたのはお父さん役の綿引勝彦さんだとも言っていたため、ドラマのイメージが急激に悪化してしまいました。
いじめを暴露した若林志穂さんは上記のいじめをきっかけに心身の状態を崩してしまい、結果的に芸能界を引退されています。
④放送倫理の変化

90年代と2025年では、いいもの・悪いものの差が昔よりわかりやすく提示されることが多くなりました。
パワハラ・カスハラ・セクハラなど様々な悪いものが定義され、一般的に浸透しましたよね。
そうなってくると、昔は良かったものが今はダメとなってしまいます。
これはドラマやフィクションの中の話だとしても倫理感にそぐわない内容と受け取られてしまうことも。
特に出演者のいじめ問題は、必ず蒸し返される問題でもあるので再放送は難しいでしょうね。
⑤権利問題

90年代のドラマには、出演契約や放送契約に再放送や配信を想定していないものも多くありました。
今では当たり前の動画配信なんて、発明されていないのですから想定されているはずもないのです。
そのため再放送には新たに放送するにあたり出演者と契約を結ぶ必要があります。
しかし、出演者が亡くなっていたり、引退し連絡が取れなくなっていたりと出演者へ許可を取るのは難しいそう。
権利問題も解決していないため、再放送には至っていません。
天までとどけを見る方法
地上波での再放送はされていませんが、2025年5月現在U-NEXTにて配信されています。
1990年のファーストシーズンのみですが、全60話が見放題です。
1話30分以内なので、ちょっとした合間にも見やすいですよね。
再放送はなくても、動画配信はされていますのでご安心ください!
ちなみにU-NEXTは無料視聴期間がありますので、有料会員になって続けるかはU-NEXTを体験してから決められます。
気になる方は試してみるのもいいのではないでしょうか。
天までとどけのあらすじ
『天までとどけ』は、全8シリーズからなるホームドラマです。
誰もが共感できる日常の喜びや葛藤、成長を描いています。
新聞記者の父・雄平と専業主婦の母・定子夫妻の8男5女の13人もの子どもたちがと暮らす丸山家が舞台。
物語は、3DKの公営住宅で14人が暮らす丸山家の賑やかな日常からスタート。
長女は家事や弟妹の世話に追われ、自分の時間が持てないことに不満を抱きます。
一方、お母さんが13人目の子どもを妊娠し、家族は新たな家族を迎える喜びとともに、お母さんの健康問題という不安にも直面します。
医師から高齢出産のリスクを指摘され、中絶を勧められる場面も。
しかし、お母さんは「自分とお腹の子の命を天秤にかけることはできない」と出産を決意。
家族全員で支えることを決意します。
シリーズを通じて、子どもたちの進学、就職、結婚などのライフイベントが描かれ、家族の絆や個々の成長が丁寧に描写されます。
また、待子の結婚や一家の引っ越しなど、家族の生活環境の変化も物語に彩りを加えています。
最終シリーズでは、お父さんの仕事独立や子どもたちの自立をテーマに大家族の物語は感動的なフィナーレを迎えました。
まとめ
- 主要キャストが逝去している
- 子役の引退と権利問題
- 出演者いじめ問題
- 放送倫理の変化
- 再放送権利の調整困難
- U-NEXTでは配信している
ちょっと昔にはブームになった昼ドラですが、現在では昼ドラ自体の制作がなくなりました。
専業主婦の減少によってお昼にゆっくりテレビを見ている人が少なくなりましたよね。
また、テレビの視聴者自体が少なっているのも昼ドラがなくなった要因になっていると思われます。
しかし、名作は何度見ても面白いので配信されている内に見てみたいですね。
皆様もぜひこの機会に懐かしの昼ドラを見てみてはいかがでしょうか。