農業や牧畜業を基盤とする農事組合法人『ヤマギシ会』。
集団農場の実顕地は全国に20か所以上あり、約1500人が共同生活を送っています。
海外にも6か所の社会実顕地を展開。
内部事情は口外禁止で「ヤバい」との噂が絶えない謎に包まれた団体です。
会員リストには、あの有名人の名前が記載されていたとの情報が…。
一体その有名人は誰なのでしょうか?
この記事では、ヤマギシ会に関係のある有名人やヤバい理由についてご紹介しています。
Contents
ヤマギシ会の有名人は誰?
引用元:Wikipedia
口外禁止のため謎が多いヤマギシ会。
そのような謎めいた会に、どのような人が関わっていたのか気になりますよね。
そこで、ヤマギシ会と関係があった4人の有名人をご紹介します。
島田 裕巳
引用元:島田裕巳公式ホームページ
島田裕巳さんは、ヤマギシ会に入会していた過去があります。
宗教学者である島田裕巳さんは、もぐり込み調査をするため研究対象だったヤマギシ会に参加。
そこで、農業ユートピアの実現を目指すヤマギシ会の思想に強く感化されたそうです。
一時はヤマギシ会の会員でしたが、そこでの暮らしに窮屈を覚え脱会。
わずか7カ月ほどの活動だったようです。
新島 淳良
引用元:日本の古本屋
中国文学者であり、元早稲田大学教授だった新島淳良さんもヤマギシ会の会員でした。
1973年にヤマギシズムに感銘を受け入会しています。
5年後の1978年に一度脱会するも、間もなく再度ヤマギシ会に入会。
それからは、ヤマギシ会の広告塔の役割を担うようになりました。
1985年には『ヤマギシズム学園』を設立。
同会の子どもたちが親元を離れ、24時間の集団生活を送る場を造り上げたのです。
その後ヤマギシ会から離れることなく、同会の村で生涯を終えています。
小野 さやか
映画監督の小野さやかさんも、入会していた有名人の一人です。
5歳のときにヤマギシ会に預けられました。
その時「自分は捨てられたんだ」と思ったそう。
そのことがトラウマとなりました。
1年後に再び家族との暮らしがスタート。
「また捨てられるかもしれない」との思いから常に「いい子」を演じていたそうです。
預けられた1年間だけではなく、その後も辛い経験をされていた小野さやかさん。
そんな小野さやかさんが自ら演出・出演した映画が「アヒルの子」です。
予告を見るだけで、胸が締め付けられるほどの重たさを感じました。
高田 かや
引用元:Amazon
生まれてから19歳までヤマギシ村で生活をしていたマンガ家の高田かやさん。
そのヤマギシ村での生活を描いたコミックエッセイが、多くの人に衝撃を与えました。
そして、ヤマギシ会がカルト教団に酷似していることを決定づける要因にもなったといえます。
ほのぼのとしたイラストに反して、内容は村での異常な生活や体罰のこと。
淡々と描かれていますが、高田かやさんが当時辛い思いをしていたことが伝わります。
ヤマギシ会と噂された3人の有名人

現在、ヤマギシ会に関係する人物で、誰もが知っているような有名人はいないようです。
しかし、全く関わりがないのに会員だと噂された人たちもいました。
会員と噂された3人の有名人をご紹介します。
松任谷 由実
引用元:松任谷由実 オフィシャルサイト
以前、松任谷由実さんの名前がヤマギシ会の有名人リストに出たことがあります。
しかし、松任谷由実さんは天河大弁財天を慕うひとりで、ヤマギシ会とは関係ありません。
天河大弁財天社は奈良県にあり、芸能の神として有名な神社。
坂本龍一さんや長渕剛さんなど、多くの芸能人が足しげく参拝している神社です。
天河大弁財天を慕う松任谷由実さん。
なぜ、ヤマギシ会の有名人リストに名前が出たのか未だに謎に包まれたままです。
大仁田 厚
引用元:大仁田厚 オフィシャルサイト
大仁田厚さんも、ヤマギシ会だと噂がささやかれました。
しかし、事実は違うようです。
大仁田厚さんは、過去に「三穂の家」の信者だと噂されたことがあります。
しかし、その噂は信憑性がとても低いものでした。
テレビ共演した際、三穂の家の設立者に対して肯定的な態度だった大仁田厚さん。
それだけの理由で三穂の家の信者だと誤解されたそうです。
過去に三穂の家は信者に訴えられ、損害賠償の支払いを命じられています。
同じく、ヤマギシ会も元村人に訴えられたことがありました。
それらのニュースや諸事情が複雑に絡み合い、大仁田厚さんがヤマギシ会だと噂になったようです。
錦野 旦
引用元:にしきのあきら企画
歌手の錦野旦さんもヤマギシ会だと噂されました。
しかし、錦野旦さんは日蓮正宗の信者であることで有名です。
そのため、なぜヤマギシ会だという噂が出たのか松任谷由実さんと同じく不明です。
松任谷由実さんも錦野旦さんも、芸能界で大活躍されている著名人ですよね。
これはあくまで私の考えですが、会員を増やすために彼らの名前を利用したのではないかと思います。
誰もが知る著名人が在籍していることで、世間に安心感や親しみを与えます。
それにより、入会者が増えると考えたのではないでしょうか。
ヤマギシ会がヤバい理由4選

「ヤバい」と噂されるヤマギシ会ですが、一体何がヤバいのでしょうか?
調査するとたくさんの驚くべき事実が…!
その中から、ヤバいといわれる理由4選をご紹介します!
①ヤマギシ会事件の発生
引用元:Wikipedia
ヤマギシ会は、過去に拉致・監禁をして逮捕者が出るほどの騒動を起こしています。
1958年、100万羽の鶏を育てるための土地を開拓するのが困難になったヤマギシ会。
会員の知人や友人に詐欺まがいの電報を送り付け、特別講習研鑽会に参加させました。
そのまま集まった人たちを監禁し、無理にヤマギシ会に参加させようとしたのです。
監禁された人の家族からの通報があり、この事件が世間に明るみに出ることとなりました。
この事件で、ヤマギシ会幹部9名が逮捕。
ヤマギシ会の設立者・山岸巳代蔵は逃亡を図るも、9か月後に同じく逮捕されています。
②女性差別
ヤマギシ会では、女性は子どもを産むための道具と考えられているようです。
ヤマギシ会に存在する「生産部」という名の部署。
そこはなんと子どもをつくるための部署なのです。
生産部には、優れた子孫を残せると予想された10代から30代後半の女性が送られます。
そして、送られた女性たちは多数の男性と性的関係をもたなければいけません。
マインドコントロールされ、長い間「我」を主張することを禁じられていた女性たち。
それがどんなに苦でも、反発することができなくなっているそうです。
また、悪性遺伝子は子孫に悪影響を及ぼすという理由で中絶させられることも。
③食事は1日2食
近年改善されたそうですが、少し前まで食事は1日2食でした。
大人のみならず、育ち盛りの子どもたちも同様です。
1日2食の食事習慣は、体に良いメリットも。
しかし、子どもたちや朝から晩まで働いている人に対して1日2食は少ないと思います。
④体罰は日常茶飯事

ヤマギシ村では、子どもたちへの体罰が日常的に行われていました。
食事を抜いたり平手打ちをしたり、それよりも重い体罰もあったようです。
現代なら虐待といわれ犯罪になるレベルですよね。
幼少期は、人格形成にとってとても大切な時期。
そして、人格形成には「人から愛されている」と感じることが重要です。
その大切な時期に、体罰を受け心に深い傷を負った多くの子どもたち。
愛されている実感を得られることはなかったと思え、その後の精神状態も気になります。
現在は昔に比べると改善されたというヤマギシ村。
子どもへの体罰もなくなっていることを願うばかりです。
まとめ
- ヤマギシ会の有名人は「島田裕巳」「新島淳良」「小野さやか」「高田かや」
- 「松任谷由実」「大仁田厚」「錦野旦」もヤマギシ会と噂されたことがある
- ヤマギシ会は過去に拉致監禁の事件を起こしている
- 女性差別や子どもへの体罰が日常的に行われていた
ヤマギシ会には、広く名が知られた有名人は関係していないようでした。
過去に関係があったことを著書や映画で発信し、有名になるパターンが多かったです。
ヤバいと噂が流れているヤマギシ会。
そのような会に有名人が関係していることが知れたら、世間から批判されますよね。
そのため、そういった場に近づくどころか遠ざけている有名人は多いと思います。