なめだるまは埼玉県熊谷市を拠点に活動するヒップホップクルー。
イカつい見た目や、アングラ感漂う独特なビートが特徴の曲が注目を集めていますよね!
今や日本のアウトローの代表と言えるほどの存在感を放っており、「最もリアルなラッパー」との呼び声も高い彼ら。
一方で、メンバー死亡や逮捕などハードなゴシップも注目され続けています。
今回は、なめだるまの過去から現在に至るまでの数々のアウトロー伝説を調査していきます!
なめだるまメンバーが死亡した金庫破り事件
なめだるまと検索すると「メンバー死亡」と出てきます。
現在は3人体制で活動していますが、過去に2人の人物がメンバーとして存在。(2024年6月時点)
その内の1人、当時17歳だったトシさんがとある事件が原因で死亡していたのです…。
そのある事件とは、なめだるまを語るうえでは欠かせない「金庫破り事件」です。
2009年6月3日、BADSAIさんとDELTA9KIDさん、1.0.4さんの3人が金庫破りを決行。
140キロのスピードで警察から逃走中に、コンクリートに突っ込む交通事故を起こす。
車外に投げ出され全身を強打した1.0.4さんは死亡。
運転手であったDELTA9KIDさんは逃走し、BADSAIさんは足を怪我していたため逃走失敗、現行犯逮捕された。
逮捕後、当時19歳だったBADSAIさんは1年間少年院で過ごします。
1.0.4さんが死亡したことを知り母親、兄と一緒に自首したDELTA9KIDさんには実刑4年の判決がくだり、少年刑務所に服役して罪を償いました。
なんとも衝撃的な事件ですよね…。
この事件はメンバーにとっても決して忘れることができない出来事であり、月命日の3日にはメンバー揃ってお墓参りをしているそうです。
floatinという楽曲内でも、1.0.4さんに対しての想いが綴られています。
背負ってるとかじゃなく自然に
3日向かう104忘れぬように
歌詞引用:genius
若気の至りでは済まされない程、大きな出来事となった104さんの死。
事件の当事者である自分たちの為にも、リリックとして世に残し後悔の念を心に刻んでいる様に思えますね。
なめだるまのメンバー
なめだるまの現在・過去メンバーについて紹介していきます。
現メンバー
- 賽 a.k.a. BADSAIKUSH(バダサイクッシュ)
- G-PLANTS(ジープランツ)
- DELTA9KID(デルタナインキッド)
- 賽 a.k.a. BADSAIKUSH
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なめだるまのリーダーであるBADSAIさん。
使用するビートやプロデュースの舵を握る、中心的な存在です。
20歳から数年間常用していた覚醒剤の影響で右耳の聴力を完全に失ってしまい、2024年6月現在も治っていないそう。
- G-PLANTS
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マリファナを捌きながら印刷工場で働き、後にラップクルーに加入したG-PLANTSさん。
質の悪い大麻(悪い苗=gangsta)を捌きながら生計を立てていた(金を生み出す=plants)過去が由来で、G-PLANTSというMCネームがつけられました。
- DELTA9KID
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バダサイさんとは幼馴染のDELTA9KIDさん。
高音で無機質という唯一無二のラップスキル、洗練されたファッションセンスと寡黙でシャイな性格が人気です。
好きな食べ物は、刑務所服役中に味を知ったぜんざい。
旧メンバー
旧メンバー
- Dbubbles(ディーバブルス)
- 1.0.4(トシ)
- D bubbles
結成メンバーですが、詳しいプロフィールは不明で謎に包まれています。
2018年にBADSAIさん、DELTA9KIDさんと共に大麻取締法違反で逮捕され、ディーバブルスさんだけ実刑判決を受け刑務所に収監。
出所後行方不明となっているようでG-PLANTSさんは「今でも会いたい」と言及しています。
- 1.0.4
引用:YOUTUBE
なめだるまの前身グループ49に加入していた1.0.4さん。
最年少ながら「一番ラップが上手い」と言われる存在でした。
金庫破り事件で、17歳という若さで亡くなってしまいます。
なめだるまのアウトロー伝説3つ
なめだるまのアウトロー伝説をまとめてみました。
- 結成秘話がやばい
- 強烈な刺青
- 大麻逮捕事件
①結成秘話がやばい
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中学時代にBADSAIさんとDELTA9KIDさんが出会い、カツアゲや援交狩り、薬物など日々様々な犯罪に手を染めるようになります。
そんな生活を繰り返していく中、G-PLANTSさんが先に所属していたなめだるまの前身グループである49に2人も加入し、ラップを始めるように。
着実にライブ経験を積み重ねていましたが、例の金庫破り事件が起こってしまいます。
BADSAIさんとDELTA9KIDさんが罪を償っている間もG-PLANTSさんはラップに励む日々を過ごし、グループ名を舐達磨’s(なめだるまーず)として活動。
1年後、少年院からBADSAIさんがもどってきますが、覚醒剤中毒になってしまいます。
心と身体が蝕まれていく一方で、リリックが止まらなくなり「書き方がわかった」感覚になったそう。
これをきっかけに、ラッパーとして活動していこうと決心。
そんな中、暴走族時代からお世話になっていたヤクザの組長から組の一員にならないかとスカウトが。
刑務所にいるDELTA9KIDさんに「どうする?お前がやるなら俺もやる」と手紙を出したところ、「それはやめよう」と返信があったためその道へは進まなかったそうです。
ヤクザになるのか、ラッパーになるのか。
普通に生きていたらありえない選択肢ですよね…。
まるでドラマのシナリオの様な結成秘話ですね。
②強烈な刺青
なめだるまと言えば、刺青。
一目で脳裏に焼き付いてしまうほどのインパクトがあります。
メンバーそれぞれのこだわりある刺青を見ていきましょう。
- BADSAI
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「刺青はヤクザが入れるもの」という考えを持っていたBADSAIさん。
しかし、恐喝や売人業でお金を稼ぐ日々を送り出してからは「もう自分の人生は社会に適応することはない」と悟り、刺青を入れるようになったそうです。
最初にいれた刺青は、亡くなった1.0.4の名前。
- G-PLANTS
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「じいちゃんとばぁちゃんが悲しむから見えるところには入れない」と以前は語っていましたが、今では全身にがっつり刺青が入っています。
マンション住民から管理会社を通して「刺青が怖い」と苦情が入る騒動もあったとか。
- DELTA9KID
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右手の甲に彫られたカエルの刺青には「やったことは己に返ってくる」「行いひとつで変えることができる」
という思いが込められています。
刺青願望が強くあり、中学卒業後すぐに最初の刺青を入れたそうです。
③大麻逮捕事件
なめだるまは大麻使用を公言しています。
「たかだか大麻がたがた抜かすな」が決め台詞となっているのは有名ですよね。
なめだるまメンバーはこれまでに3回大麻で逮捕されています。
2018年 | D bubbles、BADSAI、DELTA9KIDの3名が大麻所持で逮捕。 D bubblesのみが実刑となり、刑務所に収容される。 |
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2021年 | G-PLANTSとDELTA9KIDの2名が大麻所持の疑いで逮捕。 |
2022年 | BADSAIとG-PLANTSの2名が大麻所持の現行犯で逮捕。不起訴処分。 |
メンバーは大麻使用について、こう語っています。
BADSAI ウィード(大麻)がないと、たぶん音楽をやりたいとも思わない。
引用:ナタリー
BADSAI ウィード吸えば当たり前で、ガキの頃と比べても、圧倒的に良いリリック書けるようになってますよ。
DELTA9KID 俺はいわゆる一般家庭とはちょっと違う、変わった愛を受けて育ったんです。だから、大麻と出会ってから
人とのつながりを大事にするとか、ごく普通の愛についてわかった気がします。引用:日刊サイゾー
次に、メンバー逮捕報道に対しての世間の声を紹介します。
うそや!なめだるまが大麻やってたなんてうそだ!(棒読み) https://t.co/4c4oU94xVL
— ぐっさん (@GoodSound_Tw02) April 16, 2021
申し訳ないけど舐達磨がたいまもっててもプーさんが蜂蜜所持してる位にしか思えないんだよなぁ……🤔 pic.twitter.com/FbTu3EeB2p
— 女子力高いムキムキマッチョPoHさん (@HTakahashi9013) April 16, 2021
驚きもせず「でしょうね!」という感想が目立ちます…。
2024年6月現在は大麻合法であるオランダのビザを持ち、日本と海外で半々ぐらいで過ごす生活を送っているとか。
何度捕まっても反省することはなく、大麻使用を悪とする概念をそもそも持ち合わせていないようですね。
なめだるまの音楽性
なめだるまが世に送り出してきた作品はクオリティが高いものばかりで、多くのファンが心酔しています。
昨晩、舐達磨が新曲をアップしてるのを見つけて久々に聴いてみたんだけど、やはり彼らは才能の塊だな。彼らの音楽が純文学、アートに感じることすらある。心地が良過ぎるのだ。
— パリと芍薬 (@parisandpeony) February 9, 2023
舐達磨は路上の芸術。それぞれの個性も混ざり方とか巻き込み方全てがヒップホップ。
重要な音源もトラック、リリック、世界観のドロップ、フロー全てが個性があってそれぞれ刺してくる。
今になってここまで日本語ラップでハマるクルーが出てくるとは…
#舐達磨 #日本語ラップ— ヨックモック! (@wNc3mVs12PG5i69) October 13, 2023
特に、代表曲とされている100millionsについてはとても評価が高く、「最高のトラックとリリック」と各方面で称賛されています。
自身が作り出す曲について、メンバーはこう語っています。
BADSAI 俺たちは曲を作ることが好きなんで。歌手というより、もはや芸術家だと思ってるんで、報酬を受け取るための作業はしないです。芸術活動なんで、お金のことは本当に考えてない。ただ16小節のバースを磨く快感から抜け出せないだけ。
引用:GQ JAPAN
絶妙に耳心地良いサウンドと、不良的な言葉が並んでるのになぜか美しいと感じるリリックがまさに芸術のようですよね。
なめだるまにしか作れない唯一無二の楽曲の数々は日本のアングラ音楽の宝と言えます。
まとめ
- メンバー死亡の原因は「金庫破り事件」
- ドラマのような結成秘話がある
- インパクト大の刺青は、もはや芸術の域
- 何度も逮捕されているが大麻使用に対するポリシーは変わらない
- なめだるまがつくる音楽は日本のアングラミュージックの宝
アウトローな一面や数々のゴシップが注目されがちななめだるまですが、音楽の才能は確かなものです。
今後も引き続き、日本のアングラミュージックを牽引していってもらいたいですね!