スーパーでよく見かけるチリ産サーモン。
たくさん売られているので、安全性は大丈夫だと思いがちですが…
本当に安全なのか疑わしいところも。
特に生のサーモンというとアニサキスの心配もありますよね。
そこで今回はチリ産サーモンの安全性を調査してみました。
チリ産サーモンは安全?
スーパーに並べられているチリ産サーモンは安全です!
なぜ安全性を疑われているのでしょうか?
その理由は2つあります。
- 抗生物質の大量使用
- 殺虫剤
①抗生物質の大量使用
チリ産サーモンには抗生物質が大量に使用されていました。
抗生物質は本来、感染症を防ぐためのものです。
しかし、大量使用するともちろん人体にも悪影響が。
さらに、抗生物質を大量使用したことで…
薬剤耐性菌「スーパーバクテリア」を生み出すことにもつながりました。
人体に蓄積された場合、ガンや免疫障害などを引き起こします。
このことが問題になったのは2016年。
当時、サーモン養殖世界1位はノルウェー。
2位はチリでした。
しかし、ノルウェー産と比べて当時チリ産の抗生物質使用量は500倍。
抗生物質の大量使用はチリのサーモン養殖場にも影響を及ぼしました。
なんと、養殖業界の衰退に繋がるほどのサーモンが病死したんです。
このことを受け、チリの養殖業界では抗生物質の使用を制限。
現在はかなり厳しく量が管理されているため、安全です。
しかし、当時のサーモンについては安全と言えませんよね。
そのイメージがついているため、今でも安全性が疑われています。
②殺虫剤
危険な寄生虫や海ジラミが繁殖しやすいサーモン。
そのため、対策として殺虫剤が使用されています。
ただ、この量も抗生物質同様大量だったようで…
ノルウェー産と比べて5倍の量が使用されていました。
もちろん殺虫剤も環境汚染に繋がり、問題になりました。
養殖が始まって以降、海が汚染されたために他の魚も獲れなくなったそう。
ただ、現在は殺虫剤の量もしっかり管理されています。
チリ産サーモンにアニサキスはいる?
チリ産サーモンにアニサキスはいません。
なぜいないのか?
それは、養殖だからです。
寄生虫は、食べ物から入ってくることがほとんど。
養殖の魚は、人が作った餌を食べます。
養殖サーモンが食べる餌には、ほとんど海洋生物由来のものが入っていません。
植物性のものがほとんどなんですね。
そのため、アニサキスが入る余地がないということです。
また、サーモンは冷凍された状態で運ばれてきます。
アニサキスは−20度以下で24時間以上冷凍すると感染性を失うんです。
そもそも、アニサキスに感染するリスクも少ない。
その上、たとえ感染していたとしても冷凍で感染力が無くなります。
結果、養殖であるチリ産サーモンにアニサキスがいる可能性はかなり低くなるわけです。
アニサキスの死亡条件
アニサキスは温度に弱いです。
アニサキスの死亡条件は…
- 70度以上
- -20度以下
70度以上になるとアニサキスは瞬時に死滅します。
そのため不安な方はお湯に入れてしまえば大丈夫。
60度程度でも1分以上加熱すれば死滅しますよ♪
また、-20度以下の場所で24時間以上冷凍すれば感染力は皆無に。
感染力だけでなく、基本死滅です。
なので、冷凍されているサーモンは安全。
一度冷凍してしまえば、常温に戻してもアニサキスが復活することはありません。
加熱か冷凍すれば、アニサキスは死滅してくれるので安心です。
チリ産サーモンの味は?
チリ産サーモンは安くて色味が綺麗なのが特徴。
回転寿司屋でもよく使用されています。
そのため、気付かぬうちに食べていることも多いんですよね。
今や日本の食卓に自然と紛れ込んでいるチリ産サーモン。
その特徴は2つあります。
- 脂が乗っている
- 身がしっかりしている
チリ産サーモンの養殖は、90年代に日本の会社が手掛けました。
そのため比較的日本人好みのお味。
不味いと感じる方は少ないと思います。
脂身が多いので、スモークや焼き物にしても美味しいですよ♪
実際にX(旧Twitter)にもこんな投稿がありました。
チリ産サーモン
安くてうまいぜ pic.twitter.com/GGlCRkz0Rp— Johnny_Hotep (@Hotep_Mk2) April 17, 2024
色も綺麗で美味しそうですよね。
まとめ
- チリ産サーモンは安全
- アニサキスがいる可能性はかなり低い
- アニサキスがいても冷凍されるため感染力がなくなる
- アニサキスは70度以上で瞬時に死滅する
- アニサキスは-20度以下で24時間以上冷凍すれば死滅する
- アニサキスは、一度死滅すれば常温に戻しても復活することはない
- チリ産サーモンは脂が乗っていて、身がしっかりしている
- 日本人好みの味になっている
チリ産サーモンは安全です。
2016年に抗生物質や殺虫剤の影響が指摘され問題にはなりました。
しかしその後、チリの養殖業界が、抗生物質や殺虫剤の量を徹底管理。
その結果、現在は安全な量でしか抗生物質も殺虫剤も使用されていません。
また、アニサキスに関しては、養殖の魚にいる可能性がかなり低いです。
もしアニサキスがいたとしても、冷凍されて運ばれる過程で死滅しています。
これで安心して、チリ産サーモンを食べられますね!