みなさんは消費者センターというものを利用したことはございますか?
テレビなどでたまに名前が挙がりますよね。
消費者センターは、各自治体に設置義務が課せられています。
しかし「意味ない」と言われることも…。
そもそも、何をしてくれるのかが分からないとの意見も出ているのです。
そこで消費者センターとは何を相談するべきなのか、相談することに効果はあるのかを調査したのでご紹介したいと思います。
消費者センターは意味ない?
引用:全国の消費生活センター等_国民生活センター (kokusen.go.jp)
意味がないことはありません、存在することに意味があります。
その意味は、主に二つあります。
- 国民のいざこざを解決に導く手助けをしてくれる場所であること
- 存在そのものがトラブルの防止になること
消費者センターは、消費者問題を取り扱うサポート的な存在なのでお世話にならないで済むならそれに越したことはないでしょう。
しかし人にはそれぞれの事情があります。
家族にすら相談できず悩んでいる人。
トラブルに巻き込まれながらも直接的な被害がないため警察へ行くことも出来ないと迷っている人。
実にさまざまですよね。
「消費関連のいざこざを解決に導く手助けをしてほしい」。
そう思っても、自分一人ではどうしようもない時はあります。
具体的な事例の一部を見てみましょう。
- SNSで出会った相手に出会い系サイトに誘われて高額請求された
- SNSで悩みの相談を受け、返信すると有料制の交換サイトに誘導された
- ネット通販で1回だけのお試しのつもりが、翌月も商品が送られてきた
- マッチングアプリで知り合った異性から勧められた投資サイトに手数料を払ったが出金出来ない。
- 鍵開けで高額請求された(○千円→○万円)
これはあくまで一部です。
他に美容や健康・旅行などのトラブルが絶え間なく寄せれられています。
やはりネット社会だけあってインターネットに関するトラブルが多いようですね。
あと、新型コロナ関連のトラブルも増えてきているようです。
特にお金トラブルは支払う前にご相談して下さい!
一度冷静になりましょう!!
消費者センターは何をしてくれるのか?
マッチングアプリを悪用した投資詐欺にご注意!!
出会い系サイトやマッチングアプリを通じて、詐欺的な投資の勧誘を行う手口が増えています。
投資の勧誘をされたり、個人情報を教えてほしいなど言われたりしても安易に応じないようにしましょう。不安な時は消費者センターにご相談ください。 pic.twitter.com/EDeSswvlqV
— 足立区役所 (@adachi_city) June 15, 2021
消費者センターの主な役割は消費者と事業者間のトラブルに対しての相談です。
そこには専門の消費者相談員がいてみなさまの話を真剣に聞いてくれますよ。
具体的な内容としては下記のようなことです。
- 事業者との自主交渉の方法や具体的な解決方法の助言
- 事業者との交渉の斡旋(ケースによる)
- 悩み事における情報提供(弁護士や司法書士が必要なら紹介)
トラブルに巻き込まれるとどうしたらいいのかって迷いますよね。
そんな時はお近くの消費者センターへお越しください。
相談は無料ですよ!
それでは相談する際の注意点もお話しておきます。
消費者センターへ相談する際の注意点
相談する際にはやむをえない場合を除いて当事者が行くようにしてください。
相談内容の正確な状況が求められます。
その他の注意点は箇条書きにしますね。
- 相談できる内容はあくまで消費トラブルによるものです
(悪徳商法や製品事故・架空請求など) - 相談内容と関係ないことも聞かれることがあります
(今後の消費者行政のための参考資料となるため) - 契約書類等がありましたら準備しておいて下さい
(トラブル内容を時系列ごとにメモっておくと相談時スムーズです)
事前に相談内容が消費者センターの案件であるか確認しておくといいかもしれませんね。
全国約800ヶ所に点在しているのでお住まいの都道府県に必ずあると思いますよ?
消費者センターに相談して効果があるのか?
今日の一発目の相談はマルチ商法の相談でした
何でも売られたクリームに効能効果があるように言われた(薬機法違反)と
バカ高い商品を買わされたは良いけど商品の受け取りや支払い方法がおかしいとのことなんだかんだ言って、栄養ドリンク飲んで消費者センターに行きましたわ pic.twitter.com/ELWfS0qfWP
— くすり屋の良佳さん【公式】🍶PPPMPPM C105 30日 U-11a→こみトレ D61→未定 (@ryouka_ph) February 18, 2019
相談する前から効果抜群です!
「え、何言ってんの?」って思いますよね?
前述の消費者センターの存在の意味二つ目。
「存在そのものがトラブルの防止になる」というのが、これです。
特に、直接事業者対応をしなければならない時。
トラブルが起きた際、「消費者センターに相談する」と事業者に通達してください。
こうすると、かなりの確率で事業者側が折れるのです。
もし消費者側が理不尽なことを言っていれば、当然立場は逆。
下手をすれば消費者側の方が訴えられてしまうのでご注意ください。
とはいえ消費者センターの名前を出したら折れるとは…
そんなことするくらいなら最初から誠意ある対応をして欲しいですね。
消費者センターは存在そのものがトラブルの防止になるのです。
実際に相談すると国家資格をもつ相談員が最善の方法を最速で見つけてくれます。
これも必ず解決するとは限りませんが、解決へ導いてくれる存在があるというだけで安心して生活出来ますよね。
まとめ
- 消費者センターは国民のトラブル解決のための導き手である。
- 消費者センターへの相談は無料である。
- 相談内容によっては法律関係者に紹介もしてくれる。
- 消費者センターの名前を出しただけでトラブルを解決できることがある。
消費者センターの存在が意味がないということはあり得ないことなんです。
お分りいただけたでしょうか?
「全然知らなかった。」
「たまにテレビで見るけど、あまり深く考えなかった。」
という人がほとんどではないかと思われます。
あなたがそう考えたのならばそれはとても良いことではないでしょうか。
何故なら、なんのトラブルにも巻き込まれていないということなのですから。
しかし生きている以上、いつ何が起こるかどんないざこざに見舞われるかわかりません。
どんなに困難が怖くてもずっと家に閉じこもっていることは不可能です。
いざという時に頼りになる場所があるのは本当に心強いと思いませんか?
万が一が起きても大丈夫です。
ですがこの記事を読んでいるあなたが、消費者センターを利用することなく平和に日々を過ごせるように祈っていますね。