「とちぎん」の愛称で知られる栃木銀行。
栃木県宇都宮市に本店を置く地方銀行です。
そんな栃木銀行ですが、人手不足から「やばい」と言われているんです!
若手行員がどんどん辞めていってしまう、なんて噂も。
人手不足なんて聞くと、そのうち潰れるのではないかと心配になってしまいますよね。
合併の予定も気になるところ…
今回は栃木銀行の潰れる可能性や合併の予定、経営状況について調査しました!
栃木銀行は人手不足でやばい!人が辞める2つの理由を解説
引用:栃木銀行公式ホームページ
栃木銀行ですが、「人手不足でやばい!」と言われているんです。
というのも、若手行員がどんどん辞めてしまっているようですよ!
これから企業の成長を担っていくであろう、若手行員が辞めてしまうだなんて…
その企業の存続にも関わる問題ですよね。
若手行員が辞めてしまう理由は、大きく2つあるようです。
- 業界自体に将来性を感じない
- 組織体質が古く、パワハラが横行
ここでは2つの理由について、紹介しますね。
①業界自体に将来性を感じない
実際に辞めた人の中でも目立った、将来性を感じないという理由。
働いている業界に明るい未来が見えないなんて、何とも辛いですよね…
というのも、2022年現在、地銀業界全体が、なかなか厳しい状況なんです。
もともと地銀には、地銀再編の圧力がかかっていました。
2020年に菅義偉元総理が、「地銀は数が多すぎる」と発言したこともありましたよね。
それに加えて、人口の減少やネットバンクの台頭、コロナ禍。
さまざまな要因が重なって、地銀業界自体に余裕がない状況なんです。
そんな地銀業界の将来性を心配する人も。
限界地銀、人口が数千人しかおらず過疎と高齢化が進む自治体にも営業拠点を維持しているけど、営利事業として採算面は非常に厳しいと思われます
貸出額というのは生産年齢人口の増減にきれいに比例するので、収益の源泉は減る一方、預金だけは増えていく— すらたろう (@sura_taro) February 11, 2022
金融業界では日経読ませるのが当たり前だけど、金融業界の人員削減の記事も多いし、将来性が不安にならない訳がないよね。業界的に古い体質の金融機関もめっちゃ多いし。
将来性が不安になる前提でマネジメントしないと、若手の人材流出が進むばかり。優秀な人材ほど危機感を持つので辞めるのは必然。— ぽこにゃん太@人材紹介屋さん (@poco_nyanta) January 15, 2020
若手ならなおさら、先行き不安な業界よりも、違う業界にチャレンジしたいと思うかも…
②組織体質が古く、パワハラが横行
栃木銀行ですが、年功序列の組織で「上司の言うことは絶対!」という雰囲気だそうです。
実際に辞めた人の中にはこんな声も。
- 「上司のパワハラが酷くて人事に相談したが、無意味だった。」
- 「上司の意見が全てで、体育会系の職場だった。」
かなりトップダウン型の組織のようですね。
また「有休が取れないし、有休申請が出せるような雰囲気でもない」といった声も。
…組織体質の古さが伺えます。
さらに、過去には新入社員研修として滝行を行っていたことも!
さすがに2022年現在では行っていないようですが、長年続いた名物研修でした。
“滝に打たれて仕事に必要な精神を鍛える”
…なかなかの体育会系の組織ですね。
そんな体質に合わない行員も多く、5ch(5ちゃんねる)で専用スレが立ってしまうほど!
スレの中では、パワハラや仕事をしない上司に苦しむ行員たちの姿が目立ちます。
辞めたくなってしまう気持ちもわかりますね。
栃木銀行は潰れる?
栃木銀行ですが、今のところ潰れる可能性は低いと思います。
というのも、栃木県内でのシェア率は2位で、顧客からの信頼も高い銀行なんですよね。
ちなみに1位は足利銀行で、栃木県では「足利銀行・栃木銀行の2強」と言われています。
土地勘がないとピンとこないかもしれませんが…
地元では「銀行は足利銀行か、栃木銀行」という認識のようですよ!
栃木県にはメガバンクの支店とかATMとかがほぼない。
県外で勤めてたときの給与振込口座はメガバンク指定だったから、当時こっちに戻ってくると、なかなかお金を下ろせなくて困ってた。
(コンビニは手数料かかるし…)こっちで生活する場合、足利銀行とか栃木銀行とかの口座がほぼ必須。
— 欺術演じに屋 (@deceitful_actor) April 5, 2021
栃木県民のおすすめは栃木銀行か足利銀行。
— 鷹のお兄さん (@sn1226_3) September 30, 2021
それだけ地域に根付いた銀行ということですよね♪
またそのシェア率も3年連続アップしているんです。
栃木銀行がユーザーから支持されていて、地域からも評価されている証拠ですよね!
よっぽどなことがない限り、栃木銀行が潰れるということはないと思います。
栃木銀行は合併する?
栃木銀行ですが、今のところ合併の予定はありません。
というのも、既に筑波銀行(茨城県)・東和銀行(群馬県)と連携協定を結んでいるんです。
これは「お互いに、お互いを邪魔しない範囲内で協力し合いましょう」という協定。
出店エリアが被らないことによって、顧客の奪い合いをせずに協力体制が築けるんですね。
他にも、さまざまな企業と密接に関わっていっています。
2017年 | 宇都宮証券(現・とちぎんTT証券)を連結子会社化 |
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2019年 | 「umamill(ウマミル)」と業務連携 |
2021年 | あいおいニッセイ同和損害保険と連携協定 |
このような動きによって、証券や保険商品の販売ルートを開拓していったんですね。
また「umamill(ウマミル)」は日本食の輸出をサポートしている企業です。
金融業と食品関係の関わりなんて、なさそうに感じますが…
この連携で、栃木銀行の顧客である食品メーカーは、海外ルートを開拓できたんですよ!
栃木銀行が、地域の食品メーカーとumamillとの橋渡しをしているんですね。
栃木銀行の動きを見ていると、今後も合併という形は取らないかもしれません。
どちらかというと「業務連携や買収で生き残りたい」という意思を感じます。
栃木銀行の経営状況は?
栃木銀行の経営状況ですが、良くもなく悪くもなくといった状況です。
というのも、2021年度の栃木銀行の自己資本比率は前年比-9.8%の4.6%でした。
自己資本比率とは…
全ての資本の中で、返済不要の自己資産(企業の純粋な資産)の割合。
つまり、企業がその企業のためだけに使える、純粋な資産の割合ですね。
この割合が高いほど、借りているお金が少ないので、企業としては安全と言われています!
国内のみで営業している銀行は、4%以上の維持を監査当局から課されているのですが…
4.6%だとぎりぎり、といったところでしょうか。
2021年度の場合は、取引先の破綻で資金回収が難しかったことが要因のようですね。
前年は14.4%だったので、何とか持ち直してほしいものです。
まだまだコロナ禍が続く世の中。
世の中の情勢が、地銀の経営状況にも大きく影響を与えていますね。
まとめ
- 栃木銀行は、栃木県に展開する地方銀行
- 若手行員がどんどん辞めてしまい、「やばい」という声も
- 業界自体の将来性の低さ・組織体質の古さから、人が辞めている
- 栃木県内では圧倒的な支持を得ているので、潰れる可能性は低い
- さまざまな企業と連携を取っており、合併の予定はない
- コロナ禍の影響もあり、経営状況は良くもなく、悪くもない
以上、栃木銀行まとめでした!
地方の金融機関は、地方創生の要。
辛い状況だとは思いますが、今後の地域発展のためにも打開していってほしいですね。