ランジェリーや水着を取り扱うアメリカ発のブランド、ヴィクトリアシークレット。
海外セレブが着用していたこともあり、1980年以降瞬く間に人気となりました。
しかし、日本人にとってはあまり聞き覚えのないブランド。
実際、日本には店舗がありません。
さらに、近年では時代遅れと言われ、業績不振に陥っているとの噂も…
店舗が日本にない理由と、時代遅れと言われる原因を徹底調査しています。
ヴィクトリアシークレットが日本にない理由3つ
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現在、世界中に店舗展開をしているヴィクトリアシークレット。(2024年6月時点)
しかし、日本には店舗が一つもありません。
実は2018年に一度だけポップアップストアをオープンさせましたが…
わずか2ヶ月という短期間で閉店してしまいました。
店舗が日本にない理由は大きく3つあります。
- 日本人女性の体型に合わないサイズ
- 社内でのセクハラ問題
- 全体的な業績不振
①日本人女性の体型に合わないサイズ
1番の理由は、商品が日本人女性の体型に合わないことです。
ヴィクトリアシークレットはアメリカ発のブランド。
西洋人女性の体にフィットするように作られています。
そのため、日本人を含めアジア人女性の体型には、フィットしづらい…
ポップアップストアが短命に終わった理由もこのサイズ問題の可能性が高いです。
X(旧Twitter)にもこのような投稿があがっていました。
ブラジャーといえば、ヴィクトリアシークレットで全然自分のサイズがなかったのがびっくりでした
だいたい34からしか置いてなかった… pic.twitter.com/KN0bJkkBeW— 高子 (@keisantakako) May 25, 2018
今日ヴィクトリアシークレットに行ったんですけど、下着を選ぶ私(友人へのお土産)の周りにいるのは超ダイナマイトバディの女の人だらけで、パンツもめちゃデカイTバックしかなくて、あらーこれは私の来るところではないですね…と謝りたくなりました。
私の子供サイズのお尻ではダメです。— Michelle143(みっしぇるいちよんさん) (@colobockle143) June 22, 2019
ランジェリーはサイズが命。
たとえデザインが良くても、自分の体型に合わなければ購入には至りにくいでしょう。
②社内でのセクハラ問題
2020年、ヴィクトリアシークレットの親会社であるLブランズの幹部のセクハラが発覚。
モデルへのセクハラ行為が明るみなり、解雇されることになりました。
女性の下着を取り扱っている会社でのセクハラ問題。
このことは、世界中でニュースとなり…
ブランドイメージを大きく傷つけ、消費者の不信感を招いてしまいました。
ELLEにもこの件について記載されています。
③全体的な業績不振
ヴィクトリアシークレットの業績は年々低迷しています。
評価が下がり出したのは2013年ごろから。
その理由は…
- 質が悪くなった
- カスタマーサービズの対応が悪い
- デザインが時代遅れ
等々。
2019年にはアメリカの53店舗を閉店。
長年ヴィクトリアシークレットを愛用してきた顧客さえも離れている現状があります。
BUSINESS INSIDERに記載されている、顧客の声によると…
14年以上買ってきたけれど、もう顧客ではいられない。製品の質はものすごく悪くなった。セール対象のアイテムを注文したとき、取り寄せると言っておいて、2週間以上経った後でキャンセルされたときに、もうないと思った
1年以内に、違う種類のパンツを3本買ったけど、3本ともほつれていて、”デリケート”洗いで2、3度洗濯しただけでダメになった
このままでは、業績不振に歯止めが効かなくなりそうですね。
ヴィクトリアシークレットは時代遅れ?
ヴィクトリアシークレットは1977年に誕生しました。
レースの下着やTバックなどセクシーなデザインで瞬く間に人気となりました。
なぜなら、70年台にはまだそんなセクシーな下着が多くはなかったからです。
レースが散りばめられたランジェリーは女性の目を惹くデザインでした。
しかし近年、多様性や男女平等などの考えが浸透。
ヴィクトリアシークレットのブランドイメージであるセクシーさは批判の対象に…
さらに、他の競合下着ブランドは多様性に早くから順応していました。
体型や肌の色、性別に囚われないデザインの下着を発売。
一方、ヴィクトリアシークレットは細身のモデルを起用。
西洋人女性の体型に合わせたものしかつくっていませんでした。
それが故に、「時代遅れ」のレッテルを貼られてしまった可能性が高いです。
まとめ
- 日本に店舗がない理由は、サイズが日本人女性の体型に合わないから。
- 社内のセクハラ問題が発覚し、不信感を煽っている。
- 質の低下等の理由で既存顧客が離れており、全体的な業績不振に陥っている。
- 現代の価値観に対応するのが遅く、時代遅れのレッテルを貼られてしまった。
ヴィクトリアシークレットの下着はセクシーでとても魅力的です。
業績不振が続いているものの、まだまだ世界中に店舗があるのも事実。
アメリカに行かれた際のお土産にされる方も多いのではないでしょうか。
質の低下や、セクハラ問題など、課題は多々ありますが…
業績不振から脱却し、再びヴィクトリアシークレットの人気に火がつくことを祈ります。