SNSで見かけた「松茸のお吸い物パスタ」。
簡単に見えるのに、いざ作ってみると「なんだかまずい…」と落ち込んだことはありませんか?
手軽なはずのレシピで失敗すると、料理への自信をなくしてしまいますよね。
しかし、ご安心ください!
その失敗には、はっきりとした原因があります。
この記事では、松茸のお吸い物パスタがまずくなる3つの原因を解明します。
基本のレシピから、いつもの味をワンランク上げる5つのポイントも紹介します。
脱マンネリを叶えるアレンジレシピまでまとめました。
この記事を読めば、あなたはもう「簡単レシピ」で失敗することありません。
失敗の原因を知り、正しい作り方を学び、おいしいパスタを作りましょう。
Contents
松茸のお吸い物パスタがまずい3つの原因

松茸のお吸い物パスタが「まずい」と感じるのには、はっきりした理由があります。
多くの人がつまずきやすいポイントは、次の3つです。
- バターや醤油が香りを壊している
- お麩が固く麺が伸びている
- ワンパン調理でありがちな水分量の調整ミス
このポイントを学んで、美味しいパスタ作りの第一歩を踏み出しましょう。
①バターや醤油が香りを壊している
松茸のお吸い物パスタを「まずい」と感じる大きな原因は、良かれと思って加えた調味料にあります。
いつもの和風パスタを作る感覚でバターや醤油を足してしまうと、松茸の上品な香りが台無しになってしまいます。
特にバターに含まれる油分が、松茸の香りを打ち消してしまい、風味を損なってしまうのです。
醤油も同じく、強い風味がお吸い物の出汁の味わいを消してしまいます。
松茸の風味を期待していたのに、バター醤油の味しかしないというミスマッチこそが「まずい」と感じてしまう原因です。
②お麩が固く麺が伸びている
パスタを別茹でして作る方法では、お麩を入れるタイミングと麺の食感が、仕上がりを左右します。
お吸い物の素に入っているお麩は、粉末スープと一緒にお湯で戻される想定で作られています。
しかし、パスタの場合は加熱時間が短いため、お麩が十分に水分を吸う前に火を止めてしまうことが起こりがちです。
そのため、口の中で硬いままお麩が残ってしまうことがあります。
あわせて、水の量や火力が適切でないと、麺が余分に水分を吸い込み、べちゃっとした食感になることもあります。
ふんわりとしたお麩と、アルデンテの麺とのギャップが、がっかり感につながるのです。
③ワンパン調理でありがちな水分量の調整ミス
洗い物が少なく手軽なワンパン調理は、実は「水分量のコントロール」が難しい調理法です。
永谷園の公式レシピでも紹介されていますが、料理に慣れていないと、水分調整で失敗しやすいので注意が必要です。
例えば、ご家庭のコンロの火力が強すぎると、レシピ通りの時間で調理しても水分が想定より早く蒸発してしまいます。
その結果、パスタが茹で上がる前に水分がなくなり、麺に芯が残ったままの「粉っぽい」仕上がりになります。
この仕上がりの違いが、料理を「微妙…」と感じさせる原因です。
失敗しない!基本のレシピを紹介!
まずくなる原因を知ったところで、次は作ってみましょう。
ここからは、基本のワンパンレシピを説明します。
「忙しくて時間がない」「洗い物を減らしたい」そんな人にピッタリの調理方ですね!
このレシピのポイントは足すことではなく引くことです。
お吸い物の素の完成された味をいかすことで、おいしく仕上がります。
材料(1人前)
- パスタ(1.6mm推奨)…100g
- 松茸のお吸い物の素…1袋
- お好みのきのこ(しめじ、マッシュルームなど)…50g
- 水…350ml
- オリーブオイル…大さじ1
- 塩…ひとつまみ(※水の塩分濃度を上げ、パスタに下味をつけるため)
ワンパン調理の4ステップ
フライパンにオリーブオイルを熱し、きのこを炒めます。
きのこは、水分を飛ばし香ばしい香りが立つまでしっかり炒めて、旨味を凝縮させるのがポイントです。
よく炒めることで、きのこの旨味を引き出します。
きのこが炒まったら、水と塩をフライパンに加えます。
そして、しっかりと沸騰させます。
塩は、パスタに下味をつけるだけでなく、全体の味をまとめてくれます。
お湯が沸騰したらパスタを入れ、蓋をして中火で表示時間通りに煮込みます。
ワンパン調理を成功させるポイントは、火加減のコントロールです。
火力が強すぎると芯が残り、弱すぎるとべちゃつくため、中火をキープしましょう。
途中パスタを混ぜると、麺同士がくっつきにくくなります。
表示時間通りに煮込み、水分が程よく飛んだら、一度火を弱めます。
そこへお吸い物の素を加え、手早く混ぜ合わせましょう。
松茸の繊細な香りは熱で飛びやすいため、火を止める直前に加えるのが「黄金ルール」です。
最後にお麩を加えて軽くあえると、香りも食感もバランスよく仕上がります。
別茹で調理をするとき
ワンパン調理での水分調整が難しい方や、麺の硬さにこだわりたい方には、パスタを別で茹でる方法もおすすめです。
いくつかのポイントを押さえるだけで、本格的な仕上がりになります!
- アルデンテ :パスタはフライパンでソースと絡めるときにも火が通るため、表示時間より約1分短く茹でるのが基本です。
このひと手間で、アルデンテになります。 - 茹で汁を使う:パスタの茹で汁は、お玉1杯分ほど取っておきましょう。
茹で汁にはパスタから溶け出したデンプンが含まれています。
具材やオイルと合わせることでソースがまとまり、麺とよくなじみます。 - ソース作りと仕上げ :フライパンで具材を炒めた後、茹で汁とお吸い物の素を加えてソースを作ります。
そこへ茹で上がったパスタを入れて、さっと混ぜあわせましょう。
この作り方なら、お麩もしっかりとふやけ、麺の食感も良くなります。
お吸い物の素の味をいかして調理するのがポイントですね。
パスタが劇的に美味しくなる5つのポイント
基本のレシピを押さえたら、さらにパスタが美味しくなる、5つのポイントを見ていきましょう。
どれも手軽に出来ますが、いつものパスタが、驚くほどおいしくなりますよ。
- 味付けは足さない
- きのこを入れて旨味をアップ
- ワンパン調理は「蓋をして中火」が基本
- お麩は「火を止める直前」に入れる
- 仕上げのオリーブオイルで香りを立たせる
①味付けは足さない
重要なポイントは、「味付けを足さない」ことです!
松茸のお吸い物の素には、すでに出汁の旨味と塩味が絶妙なバランスで整っています。
まずは、この完成された味を信じて、レシピ通りに作ってみましょう。
物足りなさを感じて醤油やバターを足したくなる気持ちは分かりますが、それが繊細な香りを損なう原因になります。
どうしても味を整えたい場合は、必ず一度味見をしたうえで、塩をほんの少し加える程度にしましょう。
“足さない”ことが、このパスタをおいしく仕上げるポイントです。
②きのこを入れて旨味をアップ
きのこは、松茸のお吸い物パスタをさらに美味しくするのに、相性が良い食材です。
旨味がアップするだけでなく、食感にもアクセントが加わります。
- 旨味の素 :きのこを少し多めに入れると、出汁の風味と重なり合って旨味が格さらににアップします。
調理の際は、きのこの水分がしっかりと飛ぶまで炒めましょう。
水分を飛ばすことで、きのこの旨味が濃くなり、パスタが水っぽくなるのを防ぎます。 - きのこの種類で変わる風味
しめじ:クセがなく、お吸い物の味を邪魔しない万能なきのこです。
マッシュルーム:甘みと香りがあり、和風だしと合わせることで和洋ミックスの味わいになります。
エリンギ:コリコリとした歯ごたえが、食感のアクセントになります。
舞茸:香りが強いため、松茸の風味とぶつからないよう、少量加えるのがおすすめです。
③ワンパン調理は「蓋をして中火」が基本
ワンパン調理を成功させるための鍵は「蓋をして中火」です。
この調理法なら、焦げつきや水分の急な蒸発を防ぎつつ、パスタにムラなく火を通すことができます。
- 火加減 :強火で調理すると、水分が先に蒸発し、麺に芯が残る原因となります。
反対にに火が弱すぎると、麺が水分を吸いすぎてしまい、べちゃっとした仕上がりになります。
常に軽く沸騰する程度の中火を保つことが、ポイントです。 - 蓋をする :フライパン内の温度と蒸気を一定にするために、蓋をしましょう。
蓋をすることで、水分がゆっくり蒸発し、麺がムラなくふっくらと茹で上がります。
④お麩は「火を止める直前」に入れる
お麩をおいしく仕上げるには、入れるタイミングが大切です。
ここを押さえると、パスタの完成度がぐっと上がります!
- 煮崩れと硬さを防ぐ :ワンパン調理で最初からお麩を入れてしまうと、煮込む間に溶けて形がなくなってしまいます。
反対に、別茹で調理では水分を吸えず、硬いまま残りがちです。
この悩みを解決するのが、「火を止める直前に入れる」という方法です。 - タイミング :パスタとソースを絡めたら、火を止める直前、または火を止めてからお麩を加えます。
余熱でさっとあえるだけで、煮崩れすることなく、ほどよくふんわりと仕上がります。
⑤仕上げのオリーブオイルで香りを立たせる
バターを使わずに仕上げたいときは、最後の「追いオリーブオイル」がポイントです。
調理の仕上げに少量加えるだけで、香りが引き立ち、パスタに美しい艶が生まれます。
- 香りを活かす :オリーブオイルの香りは熱に弱いため、調理がすべて終わってから回しかけましょう。
このひと手間で、和と洋の香りが調和し、仕上がりがワンランクアップします。 - 味のメリハリ :仕上げのオリーブオイルで、味にメリハリが生まれます。
バターほど重たくならずに、しっかりと満足感のある仕上がりになります。
たった5つのポイントを押さえるだけでレベルアップ!
脱マンネリ!人気アレンジレシピ3選
基本のレシピをマスターしたら、次はアレンジにも挑戦してみましょう。
いつもの味を変化させる3つのレシピを紹介します。
洋風から定番の和風まであり、料理の幅が広がりますよ!
- 【洋風】黒胡椒とマッシュルームの上品アレンジ
- 【和風】ツナと大葉のさっぱりアレンジ
- 【定番】ベーコンとバター醤油のやみつきアレンジ
それぞれ見てみましょう!
①【洋風】黒胡椒とマッシュルームの上品アレンジ
いつものしめじをマッシュルームに変え、黒胡椒を効かせるだけで、上品な洋風パスタに変身します。
- 材料・ポイント: きのこをマッシュルームに変えるのが、ポイントです。
マッシュルームの甘みと洋風の香りが、お吸い物の和風だしとよく合い、深い味わいになります。
仕上げに粗挽き黒胡椒をかければ、味も見た目も引き締まります。 - 味わい :和風なのにどこか洋風を感じる美味しさです。
マッシュルームの旨味と黒胡椒の風味が、松茸の香りを引き立て、味のアクセントになります。
②【和風】ツナと大葉のさっぱりアレンジ
ツナの旨味と大葉の爽やかな香りが食欲をそそる、さっぱりとした和風アレンジです。
食欲がない日でも食べやすい一皿です。
- 材料・ポイント: 具材はツナ缶、大葉、刻み海苔を用意します。
ツナ缶は、オイルごと加えましょう。
ツナのオイルがパスタにコクと旨味を加えてくれます。
大葉はたっぷり千切りにし、火を止めてから混ぜるか、仕上げにのせるのがおすすめです。
爽やかな香りを楽しめます。 - 味わい: ツナの旨味とお吸い物の出汁が溶け合い、後から大葉の爽やかな香りが広がります。
松茸の風味を損なうことなく、さっぱりとしつつ満足感のある一皿です。
刻み海苔を添えると、さらに風味がアップします。
③【定番】ベーコンとバター醤油のやみつきアレンジ
これまでの“足さない”スタイルとは真逆で、ベーコン・バター・醤油をしっかり使った王道アレンジです。
コク深い、クセになるおいしさです。
- 材料・ポイント :このレシピの主役は、ベーコンの旨味とバター醤油の香ばしさです。
まず、細切りにしたベーコンをカリッとするまで炒め、脂の旨みを引き出します。
パスタが茹で上がったら、仕上げにバターと醤油を少量加えて手早くあえましょう。
- 味わい :ベーコンの塩気と香り、バター醤油の香ばしさが口いっぱいに広がります。
まさにやみつきになるおいしさです。
松茸の香りを活かした上品なレシピとは異なりますが、濃厚でコク深いおいしさは、子どもから大人まで楽しめる“コクうま”な和風パスタです。
「松茸のお吸い物パスタ」よくある質問
最後に、松茸のお吸い物パスタを作るときの疑問点を、Q&A形式でご紹介します。
ポイントを押さえておけば、調理中のトラブルにも慌てることもなくなりますね。
Q. 味が薄いと感じたらどうすればいい?
A.まずは塩をひとつまみ加えて、味見をしてみてください。
たいていは、塩だけで味が十分に引き締まります。
それでも物足りない場合は、醤油ではなく「白だし」や「昆布茶」を少し加えてみましょう。
これらの調味料は、松茸の香りを邪魔することなく、旨味だけをアップしてくれます。
Q. 麺がベチャベチャになる時の対策は?
A.麺がベチャベチャになる原因は、「水分量が多すぎる」か「加熱時間が長すぎる」のどちらかです。
まずはレシピに書かれている水分量と加熱時間を守って作ってみてください。
それでも麺が柔らかくなりすぎる場合は、次回から水の量を10~20ml減らすか、加熱時間を30秒ほど短く調整してみましょう。
Q. きのこ以外の具材は何が合いますか?
A.お吸い物の和風だしには、きのこ以外にも淡白な味わいの食材がよく合います。
例えば、細かくほぐした「鶏ささみ」や、シャキシャキとした食感の「水菜」、甘みをプラスする「長ネギ」などがおすすめです。
また、彩りを添えたい場合は「ほうれん草」や「アスパラ」「ブロッコリー」なども相性が良いでしょう。
まとめ
- 味付けは足さない
- きのこを入れて旨味をアップ
- ワンパン調理は「蓋をして中火」が基本
- お麩は「火を止める直前」に入れる
- 仕上げのオリーブオイルで香りを立たせる
「松茸のお吸い物パスタ」がうまくいかない原因は、
“味の足しすぎ”“食感のばらつき”“水分調整のミス”という3点にあります。
でも心配いりません!
ポイントを押さえておくだけで、美味しく作れるようになります。
5つのポイントを思い出してみましょう。
失敗の原因と成功のポイントさえ分かれば、あなたも美味しいパスタが作れます。
もう「料理が向いてない…」と悩む必要はありません。
まずは基本のレシピで作ることから始めてみませんか?
きっと、そのおいしさに驚き、料理が楽しくなるはずです。














