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まごころを君に問題のシーン3つと「気持ち悪い」の意味を徹底調査!

1997年公開の映画「Air/まごころを君に」をご存知でしょうか。
世界的人気を誇るアニメ、エヴァンゲリオン25~26話の劇場仕様として上映されました。

犯罪行為となりうる問題のシーンもあり、それらは現在でもしばしば話題に上がるほど!
また、このラストシーンも当時世間に強烈な印象を与えました。

まごころを君にのラストでは、アスカが「気持ち悪い」と一言…
以上で、この映画はエンディングもなく幕を閉じます。

今回はこの問題のシーン3つと、アスカの「気持ち悪い」について解説していきます!

よつば
よつば
「承認欲求」という言葉が知れ渡った今、より一層心に響く作品です。

「まごころを君に」問題のシーン3つ

映画「まごころを君に」で、問題のシーンとされている代表的な場面は3つあります。

  1. シンジのひとりH
  2. ミサトの誘惑
  3. アスカの首を絞める

どういうことなのか、ひとつひとつ解説しますね!

シンジのひとりH

冒頭では昏睡状態のアスカを揺さぶるシンジの手に、白い何かが付着していました。
さらにシンジは、それを見て「最低だ…俺って」と…

これは、寝たきりであるアスカの裸を見て興奮したシンジが、そのままひとりHをしたということです。
たしかに問題のあるシーンですよね。

しかし、これまでエヴァンゲリオンを観てきた人はむしろ「あのシンジが、この状況で?」と驚いたようでした。
https://twitter.com/hajime20000726/status/1605798418366058496

シンジはこの時すでに度重なる悲惨な体験を経て、ギリギリの精神状態だったと…
精神が壊れていたのは、入院しているアスカだけではなかったのです。

このシーンはシンジをよく知る原作ファンを中心に、映画を見た人々に強く衝撃を与えました。

よつば
よつば
あえてなのか、病室でひとりHをするシーンでは状態の異常さを強く感じさせられましたね。

ミサトの誘惑

14歳の少年であるシンジは思春期の悩みを抱えています。
それは性に強く興味を持つのと同時に、そんな自分に嫌悪感を抱くというもの。

そこにシンジやアスカの保護者のようなミサトさんの存在。
シンジは大人であるミサトさんの中に、当然のように在る性行為に気付きます。
それに対してもまた嫌悪感を抱いていました…

問題のシーンは、シンジがミサトに引きずられ初号機パイロットを目指すところから。

ミサトはシンジに大人のキスをしました。
そして、「帰ったら続きをしましょう」と言って送り出します。

すなわち、シンジに対してのお誘いです。
大人であるミサトが、未成年のシンジに対して誘いをかけるわけですので、問題だとされています。

大人のキスをする場面では、「Rー18」と書かれたドアが…
しかしこのシーン、性的な意味以外でもミサトはシンジを大人にしようとしていると捉えられます。

ミサトの死後の1シーンでは、シンジがエレベーターに乗っていました。
そこでは、辿り着いたフロアに「Rー20」が映されているからです。

よつば
よつば
ミサトはいつも一環して、シンジを救おうとしていましたよね。

アスカの首を絞める

シンジは作中で人類補完計画の成否を委ねられましたが挫折…

人類補完計画は、他人からの愛という心に空いた穴を、世界の改変によって補完しようとするものでした。
「自分」と「他人」という概念を、消滅させる計画です。

結果的にシンジは「他人」を求め続けることに…
自我を確立することを選択し、この計画は中止になりました。

ですが再び世界に戻ったラストシーンでは、隣で眠っていたアスカの首を絞めてしまうのです。
この行為もまた問題のシーンとして聞いたことがある方も多いかと。

シンジは他人が愛を与えてくれないという他人への依存を再び取り戻します。
しかしその後、首を絞められたアスカは抵抗どころか、シンジの頬を撫でました。

これはシンジへの愛なのか、アスカの優しさなのか…
シンジはその手を緩めました。

よつば
よつば
ちなみにこの映画の英題は、「Love is destructive」愛は破壊的。だそうです。

ラストシーンの「気持ち悪い」の意味

首を絞められたアスカが「気持ち悪い」と言うラストシーン。
気持ち悪いと言った意味は、一番様々な解釈が生まれたと言っても過言ではありません。

しかしこれは後日2005年3月28日に放送された、BSアニメ夜話によって明らかに!

「気持ち悪い」は当初、「あんたなんかに殺されるのはまっぴらよ!」でした。
その台本に納得いかない庵野秀明監督が、アスカ役の宮村優子に尋ねます。

内容は「自分が寝ている時に、横でひとりされるとどう思うか」というようなこと。
それに対しての答えが「気持ち悪い」だったそうです。

たしかに、隣でされるなんてさすがに気持ち悪いですよね。

よつば
よつば
冒頭のひとりHと、最後に首を絞めた行為の本質は同じだったのでしょうか?

まとめ

自我が確立していないシンジは、他人から愛や承認をもらえなければ自分に価値を見出せないまま…

印象の強いシーンや描写が多い中で、シンジの心の在り方もまた、世界に爪痕を残したのではないでしょうか。

私たちは生きていく上で常に他人からの愛、承認を求めてしまいがち…
そしてSNSが普及した現在「承認欲求」という言葉が広がり、それは多くの人が口にします。

フォロワーやいいね、ステータスが数字となって現れますね。
他人と簡単に繋がれる今、そこで得た他人を自分の価値を示す手段として利用していないでしょうか?

他人への依存やその道具性は、心の問題としてずっと私たちに付き纏います。
それが克服できない限り「まごころを君」には、観た人々に強く爪痕を残していくのだろうと思います。