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ヘアドネーションは迷惑?余ってるって本当?闇が深い噂の真相に迫る

髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」。
病気などで髪を失った子供たちに人毛のウィッグを無償で提供するための活動です。

しかし、本当は迷惑だとか、髪の毛が余ってるとか、ネガティブな噂を聞くことも…

今回はそんなヘアドネーションにまつわる噂の真相を調査。
ヘアドネーションのについても探っていきます。

よつば
よつば
実はわたしもヘアドネーションのために髪を伸ばしています。
迷惑とか余ってるって聞くと心配になっちゃう…

ヘアドネーションは迷惑なの?

まず、ヘアドネーションで髪を寄付すること自体は迷惑ということはありません。
医療用ウィッグを待っている子供たちはたくさんいます

では、どうして「迷惑」と言われることがあるのでしょうか?
その理由を調べてみました。

①不適格な髪を送ってしまう

「迷惑」と言われる理由に、ウィッグに加工するのに適さない髪を送ってしまうことが挙げられます。

保管状態が悪かったりダメージがひどすぎたりする髪は、ウィッグに加工できません。
そのような不適格な髪は、送り返されたり廃棄される場合があります。

つまり、余計な手間やコストが発生することに…
そんなわけで、ヘアドネーションで髪を送ることが、かえって迷惑となってしまう可能性があるのです。

ヘアドネーションという善意が、無駄になるだけでなく迷惑をかけてしまう…
とてももったいないことですよね。
寄付をする側としても気をつけたいものです。

しかし、受け入れ団体によっては、引っ張ったらすぐ切れるほどの傷みでなければ、パーマ・カラー・白髪でもOKとしているところもあります。

髪質に自信がない方も諦めるのは早いです!
各団体のホームページなどをよく読んで、受け入れてもらえそうなところを探してみましょう。

②美容室への負担

ヘアドネーション用にカットした髪を、受け入れ団体に送るという作業を善意で行ってくれている美容室もあります。

忙しい仕事の合間にこのような作業をさせていることに対して、迷惑なのではないかと考える人がいるのかもしれません。

現在は、そのような美容室への負担を減らすため、受け入れ団体大手のNPO「ジャーダック」は、美容室経由での受け入れを停止することにしました。

髪のカットは美容室でやってもらって、梱包と発送は自分自身で行うようお願いしています。

また、これとは別の意味で美容室の負担になっているという意見も…

ヘアドネーションのために髪を伸ばしていると、カットする頻度が減りますよね。
パーマやカラーも避けたいでしょうから、美容室に行くことが少なくなると思います。

美容室としては商売にならないので、美容業界にとっては「迷惑」と感じる人もいるのかもしれません。

よつば
よつば
髪を送る時は、できる限り受け入れ団体の負担や手間を減らせる工夫をしたいですね!

ヘアドネーションが余っているって本当?

ひとつのウィッグを作るのに、20〜50人分のヘアドネーションが必要なんだそう。
それだけ多くの髪が必要なのに、余ってるってことがあるんでしょうか?

というわけで、ヘアドネーションで寄付された髪が余ってると言われる理由についても調べました。
その理由は大きく3つあるようです。

  1. ウィッグの製作が追いつかない
  2. 使われない髪もある
  3. 最低限の長さの寄付が多い

どういうことなのか、1つずつ見ていきましょう。

①ウィッグの製作が追いつかない

ドネーションされた髪がウィッグになるまでには、およそ3年という長い期間がかかります。

  1. 届いた髪を計測して仕分ける
  2. トリートメント工場に送る
  3. トリートメント処理が済んだものをウィッグ製作工場に送る
  4. 完成したウィッグを検品する
  5. 子供たちの元へ発送する

と、これだけ多くの手間がかかっているのです。

ウィッグ製作は職人さんがひとつひとつ丁寧に手作業で行っていて、大量に素早くできるものではありません。
まだウィッグ製作までたどり着かずに保管されている髪が、余っているように見えてしまうのでしょう。

②使われない髪もある

ヘアドネーションで寄付された髪のすべてが使用されるわけではないことも、余ってると思われる一因です。

ヘアドネーションの髪は、毛束の一番長い部分の長さを測ります。
それが31cm以上であれば寄付が可能。
ですが、その毛束の中には当然、基準に満たない長さの髪も含まれていますよね。

他にも、上記で述べましたが、保管状態が悪かったりダメージが酷かったりして使用できない髪もあります。
使われない髪があるという点だけを見れば、余っているように見えてしまうのでしょう。

しかし、長さが足りずに使われなかった髪にも使い道はあります
販売されてシャンプーやトリートメントやカラー剤の開発に使われたり、美容師の練習用マネキンになるんだそう。

その販売利益はもちろん、ウィッグの製作費用に充てられています。
極端なダメージ毛以外は無駄にすることなく使われているみたいで、安心ですね!

③最低限の長さの寄付が多い

頭全体を覆うフルウィッグを作るのに必要な長さは、最低でも31cmとされています。
しかし、31cmの髪で作れるウィッグはショートヘアなんです。

ミディアムやロングのウィッグを作るには、40cm・50cm以上の長さが必要。
このロング用の髪が足りていないんだそうです。

ショートボブくらいの長さから31cmまで伸ばすと、2〜3年くらいかかります。
31cmから40cm・50cmまで伸ばすとなると、さらに1年半から2年ほど必要です。

髪を伸ばし続けることってけっこう大変。
31cmを達成した時点でカットしてしまう人が多いのでしょう。

しかし、ウィッグの希望者は特に女の子が多いと言われています。
そして、その多くがミディアムやロングのウィッグを希望しているんだそうです。

女の子なら、ミディアムやロングのヘアアレンジを楽しんでみたいと思うのは、自然なことですよね。

希望者の多い40cm以上の髪よりも、31cmの髪が多く集まってしまっていることで「余ってる」と思われているのかもしれません。

よつば
よつば
余ってるんじゃなくて、供給が追いついていないだけなんですね。
需要の多い50cmを目標に頑張ろうかな!

ヘアドネーションにまつわる闇とは?

ヘアドネーションにまつわる闇といえば、髪の毛の転売。
フリマやオークションサイトなどで毛髪が売られていることがあります。

悪質な美容室が、ヘアドネーション用にカットして預かった髪を転売している疑いがあるとのこと。

せっかくの善意が本当に必要な人に届かずに、お金儲けに使われてしまうなんて、悲しいし悔しいですよね!

さらに、女児の髪を性的な目的で欲しがる人への転売も横行しているよう。

これは気持ち悪すぎる……

先ほども述べましたが、美容室を経由した受け入れを停止し、寄付したい人が自分で発送するように方針を決めた団体もあります。
美容室の負担を減らすためということですが、悪質な美容室による横流しの防止にも効果がありそうです。

また、ヘアドネーションを集める団体が髪を横流しすることもあるという噂も。
よく調べて、信用できる団体を選んで寄付するようにしましょう。

信頼と実績のある団体をいくつか紹介するので、寄付先を選ぶ参考にしてください。

  • JHD&C(ジャーダック):国内初のヘアドネーション団体。髪を寄付できない人もオリジナルグッズの購入で協力できる。
  • HERO:東日本大震災をきっかけに設立された、様々なボランティア活動を行う団体。
  • つな髪:医療用ウィッグメーカーが運営している。
  • スマイルプロジェクト:ウィッグのほか、漆刷毛用のドネーションも。刷毛用は20〜30cmの髪でも寄付できる。
  • Hair for Children:旧名称は女子高生ヘアドネーション同好会。群馬県のぐんま国際アカデミーの生徒を中心として活動している女子高生の団体。
よつば
よつば
どこにでも悪いことを考える人がいるのね。
自分の手で発送する方が確実だし、役に立てている実感が増すかもしれません!

まとめ

ヘアドネーション
  • 小児用の医療用ウィッグを作るために髪を寄付する活動
  • 「迷惑」「余ってる」という噂は間違い!
  • 31cmから寄付が可能
  • 40cm・50cm以上の髪が特に不足している
  • 信用できる団体を選んで寄付しよう

ヘアドネーションが迷惑とか余ってるなどのネガティブな噂。
よくよく掘り下げると間違っていることがわかりました。

誰かの役に立ちたい、そんな気持ちは決して迷惑なんかじゃありません。
尊い善意が無駄にならないよう、適切なケアをして、信用できる団体に寄付するようにしましょう!