カエルをモチーフにしたサンリオのキャラクター、けろけろけろっぴ。
鮮やかな黄緑のカラーリングが目を引きますよね。
でも最近はあまりけろっぴグッズは見かけない気が…
今回はけろけろけろっぴが消えた理由を調査。
また、けろけろけろっぴ事件についても紹介します。
けろっぴは本当に消えちゃったの?
けろけろけろっぴが消えた理由3つ
けろけろけろっぴは「消えた」と言われてしまうこともしばしば……
消えたと言われるのはどうしてでしょうか。
その理由は3つあります。
①人気が落ちた
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かつてはハローキティと並ぶ人気だったけろけろけろっぴ。
1990年のサンリオキャラクター大賞では1位だったほどです。
しかし、近年ではなかなか10位以内に入ることができていません。
2023年のキャラクター大賞は12位でした。
人気が落ちるとグッズの売れ行きも落ちてくるため、けろっぴグッズはあまり展開されなくなったと考えられます。
②サンリオのキャラクターが増えた
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①の人気が落ちた要因は、新しいキャラクターが増え、昔からいるキャラクターが埋もれつつあること。
けろっぴ誕生以降も、サンリオはどんどん新しいキャラクターを生み出しています。
なんと現在では450種類以上のキャラクターがいるんです!
ハローキティ以外で人気が高くグッズ展開が多いのは、マイメロディ・クロミ・ポムポムプリン・シナモロールなど。
みんなけろっぴ以降に生まれています。
このようなキャラと比べて、けろっぴはグッズがあまり作られなくなってしまいました。
それが「消えた」と言われてしまう状況になっているのです。
③男の子キャラだから
https://twitter.com/hapidanbui/status/1776082367498858837
サンリオのキャラクターグッズのユーザーは、どちらかというと女の子が多いです。
そのため、ハローキティやマイメロディなどの女の子キャラのファンが多いことも、けろっぴたち男の子キャラの人気が低い要因でしょう。
けろっぴのイメージカラーが女の子が好んで身に付ける色ではないところも関係しているかもしれません。
緑色が好きな女の子ももちろんいると思いますが、赤やピンク、紫などと比べると、少ないイメージです。
ところで、2020年に男の子キャラ6人のユニット「はぴだんぶい」が結成されました。
ポチャッコ、タキシードサム、けろけろけろっぴ、バッドばつ丸、ハンギョドン、あひるのペックル、個性あふれる6人の男のコたちが「ハッピーになりたい男子たち、V字回復をねらう」という意味をこめたユニット「はぴだんぶい」を結成。「大丈夫!君は君のままで、きっとうまくいく」というメッセージと、さまざまなチャレンジを通してみんなをちょっとハッピーにするよ。
引用:「サンリオ公式サイト」より
他の看板キャラと比べて存在感が薄かった、懐かし系6キャラのユニット。
中でもなぜか「ハンギョドン」が、最近徐々に存在感を増してきているようです。
「はぴだんぶい」には頑張ってほしいです!
けろけろけろっぴ事件とは?
「けろけろけろっぴ」で検索すると「けろけろけろっぴ事件」が出てきます。
かわいらしいキャラクターなのに「事件」だなんて、なんだか不穏…どういうことなのでしょう?
けろけろけろっぴ事件とは、平成12年にあるイラストレーターがサンリオを訴えた事件。
自身の考案したカエルのキャラクターとけろけろけろっぴが酷似しており、著作権を侵害されたと主張しました。
https://twitter.com/meromero_mafuco/status/1636911702565601281
具体的には、楕円形の輪郭・丸くて大きな目・二頭身の体と、共通する点が多いというもの。
言われてみればそうかもしれませんが、そんなに似ているかなぁ?と言うのが正直な感想です(笑)
裁判の結果、原告の図柄が著作物であると認めた一方、サンリオは原告側の権利を侵害していないとの判決が言い渡されました。
擬人化されたカエルの顔の輪郭を横長の楕円形という形状にすること、その胴体を短くし、これに短い手足をつけることは、擬人化する際のものとして通常予想される範囲内のありふれた表現というべきであり、目玉が丸く顔の輪郭から飛び出していることについては、我が国においてカエルの最も特徴的な部分とされていることの一つに関するものであって、これまた普通に行われる範囲内の表現であるというべきである。
引用:「裁判所 知的財産 裁判例集」より
原告が「似ている」と主張する特徴は、カエルを擬人化するときによく用いられる手法なので、原告のオリジナリティを認めるには至らないということみたい。
簡単に言うと、
- カエルを擬人化すると大体誰でもこんな感じになるから、盗作ではない
- けろっぴを見て原告の図柄を想起することはできない(つまり「似ていない」)
ということです。
この「けろけろけろっぴ事件」は、法律の教科書や参考書にも載るようなかなり重要な判例なんですよ!
教科書に「けろけろけろっぴ事件」って書いてあったら笑ってしまいそうです
けろけろけろっぴってどんなキャラクター?
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けろけろけろっぴは、1987年に誕生し、翌年にデビューしました。
梅雨の時期のプロモーション用に開発されたそうです。
かわいらしいこのデザインはサンリオの社内コンペで決まったとのこと。
けろけろけろっぴの本名は「はすの上けろっぴ」。
水泳と歌が得意なカエルの男の子です。
三つ子のきょうだいの真ん中で、姉のぴっき、弟のころっぴがいます。
お父さんはお医者さん、お母さんはレストランを経営していて、なかなかのおぼっちゃまみたい(笑)
最初にも書きましたが、かつてはハローキティと並ぶ人気者。
キャラクター大賞で1位に輝いたこともあります。
近年はトップ10入りしなくなったので、人気がなくなったように見えるかもしれません。
それでも90キャラがエントリーするキャラクター大賞の中ではかなり上位にいるんですよ!
ちなみに、第39回サンリオキャラクター大賞の投票が今日(2024年4月11日)から始まります。
https://twitter.com/sanrio_ranking/status/1777894313613234188
投票期間は、2024年4月11日(木)11時から5月26日(日)17時まで。
90キャラの中から1票を選ぶのはかなり難しいと思いますが、ぜひ、お気に入りのキャラクターに投票してあげてくださいね!
まとめ
- 1987年に誕生したカエルの男の子のキャラクター
- かつてはキティちゃんと並ぶ人気キャラ
- 人気が低迷しているものの、消えたわけではない
- 「けろっぴ事件」では著作権侵害で訴えられたものの「侵害しない」と認められた
けろけろけろっぴが消えたと言われる理由やけろっぴ事件について調べてきました。
サンリオのたくさんのキャラクターの中で埋もれてしまっていることから、けろっぴは「消えた」と思われてしまっているようです。
しかし、今でもけろっぴのファンはたくさんいますし、人気キャラと比べて種類は少ないものの、ちゃんとグッズもあります。
わたし自身、思い入れのあるキャラクターなので、これからも応援していきたいです♪