背中に麻酔を注射して、陣痛や会陰の痛みを軽減する無痛分娩があります。
出産の痛みは誰でも怖いもの。
それを軽減できるなら使ってみたいと思う妊婦さんは多いのではないでしょうか。
でもいざ調べてみると「むかつく」「ずるい」という声もあって不安…。
「初産だとできないのかな?」という疑問もありませんか?
今回はそんな無痛分娩の疑問について調べてみました。
Contents
無痛分娩はむかつく?ずるい?世間の反応
「無痛分娩って実際どうなの?」
出産を控えた妊婦さんが一度は気になることではないでしょうか。
そこでスマホを手に取って「無痛分娩」を調べようとする。
検索ワードの次の候補に「むかつく」「ずるい」と出てくる。
…へこむ。
「そろそろ無痛分娩にするか決めなきゃ~」
と検索し始めたら「ずるい」とか「むかつく」のワードが…。高いお金払って、効く・効かない・お産長引く・トラブル気づきづらいなどなどのリスクも背負って選択されてるのに、そんな事思う人いるんだ…。
お産は全部奇跡でしょ…。— おこめつぶ (@74_shr) September 28, 2022
世の中の声は本当にこんなに世知辛いのでしょうか?
実際の反応を調べてみました。
無痛分娩に意見してくる人に対する怒りの声
実は、調べてみると、無痛分娩という個人の選択に自分の信条を押し付けてくる人がむかつくという意見がほとんどでした。
実際の声を見てみましょう。
https://twitter.com/___MotNtm/status/831041315647352832
根拠のない「らしい」で他人の決定に難癖をつけてくるのは、たしかに迷惑ですね…。
「コウノドリ」最新10巻を借りた。今回は無痛分娩の回。この無痛分娩をdisる女がくっそむかつく。
私も無痛(和痛)分娩だったけど母性も母乳もめちゃんこ出たんですが。 pic.twitter.com/nwr7OwEoz3— ユリオ (@yulio3) October 30, 2015
同じ妊産婦さんにこの一言を言われてしまってはキツいです…。
無痛分娩に対する怒りの声
一方で、一部ではありますが、無痛分娩を選択する人/経験した人に対する怒りの声もありました。
https://twitter.com/umeee0313/status/1505611479051300864
育った環境が違う夫婦間でも理解が難しいときがあります。
それが義実家となると、より価値観の違いが大きいことも。
それにしても無痛分娩で態度が変わってしまうとは…。
わかってくれる相手かどうかの見極めも重要かもしれません。
「幸いなことにつわりもなく」
とかいう妊娠報告見ると腹立つのと、
(いや普通にうらやましい)
「もうすぐ産まれる♪」
とかいう無痛分娩余裕ツイートむかつく
(まじでいっぺん自然分娩経験しとけw)
無痛も自然も素敵なお産だよ!(両方経験済)— 嫁ミーナ🍈🫧 (@Ma73Iam) November 16, 2022
うーん…言いたくなる気持ちはわかります。
しかし、マウントを取るような口調は確かに反感を買ってしまうかも。
無痛分娩について相談されたときに経験を伝えるのはいい事です。
ですが、わざわざ余裕のマウントを投下するのは控えた方が賢明ですね。
無痛分娩の体験を他の女性に話すとほとんどの場合、反応が非常に冷たかったとか「なんかむかつく」とか言われたらしい…というツイが流れてきたけど、私2人目は無痛分娩で産んだけど、その経験他のママに話すと「無痛分娩!?本当に痛くないの!?いいなー!!」って反応ばっかだったわ…世界が違う
— 焼き昆布(マンボウメンタル) (@Wwmajidesorena) September 8, 2022
これに至っては「なんかむかつく」と言った人も言われた人も原因不明…。
相手の意見が読めない場合は、あえて伝える必要もないのかもしれません。
無痛分娩は費用も掛かりますし、できる産院も限られています。
そのため選びたくても選べない人がいるのも事実。
「無痛分娩が選べる環境で羨ましい」という気持ちも、悪いほうに転べば「むかつく」「ずるい」という感情になってしまいます。
「妊婦にストレスかけないで…。」と思いますが、不要なトラブルは自分で避けるのが間違いないです!
初産の人は無痛分娩ができない?
初産で無痛分娩を考えている人には、「私にはできない?」と心配になる人もいると思います。
結論としては、初産かどうかは問題になりません。
そこで、無痛分娩ができない人についても調べてみました。
- 硬膜外麻酔ができない人
- 麻酔による危険が予測される人
- 血液が止まりにくい人
詳しく解説していきます。
①硬膜外麻酔ができない人
無痛分娩は、硬膜外麻酔(こうまくがいますい)という麻酔を使用します。
これは、背中に針を刺して薬を注入する麻酔です。
針を刺す場所に問題がある場合や、目印が見つけにくい場合などは、針が刺せないため、麻酔ができません。
具体的には、次のような人です。
- ヘルニア手術や腰椎骨折をした人
(針を刺す付近に金具が入っている場合があるため) - 極度の側弯症の人
(背骨が曲がっているため) - 肥満の人※
(脂肪により背骨に触れないと針を刺す目標点が見つからないため)
※80kgを超えるあたりから難しくなるようです。
心配な場合は、背中を曲げて自分で触れるかチェックしてみてください。
※最終的には主治医(麻酔医)の判断によります。
診察の際に相談してみるとよいかもしれません。
病院のHPにも「硬膜外麻酔の方法と注意点」として、以下のように書かれています。
【硬膜外麻酔の方法と注意点】
無痛分娩に用いる硬膜外麻酔では、背中に麻酔の針を刺すのですが、針を刺す場所は背骨を目安にして決めます。つまり背骨の突起と突起の間にある「くぼみ」を目がけて針を刺すのです。(中略)目標点が分からずに麻酔の針を入れると、神経を傷つけてしまいかねませんので危険です。
②麻酔による危険が予測される人
麻酔による危険が伴う人も、無痛分娩はできません。
- 麻酔薬にアレルギーがある人
(アレルギー反応が危険なため) - 背中の皮膚にアトピー性皮膚炎などがある人
(状態により感染症の可能性が高まるため)
③血液が止まりにくい人
血液が止まりにくい人は、硬膜外血腫が発生しやすいため無痛分娩ができない場合があります。
抗凝固薬を服用している人や、肝臓の病気等で血液が止まりにくい人などは、医師に相談してみましょう。
まとめ
- 「むかつく」というのは、ほとんどがその選択に意見してくる人に対する声。
- マウント発言に注意しないと「ずるい」と思われることも。
- 無痛分娩ができないのは、初産とは関係ない
出産は人それぞれ。
いろんな意見もご紹介しましたが、産むのは自分ですから、自分の信念で選択したいですよね。
でも、無痛分娩は扱っている産院の近くに住んでいる人や、出産にある程度のお金がかけられる人にしかできない選択。
トラブルを避けるためには、マウント発言には注意した方がよさそうです。