毛並みが揃い美しく品行高い姿をしたペキニーズ。
その見た目と落ち着いた性格が多いことから、ご年配の方を中心に多くの世代で愛されています。
ですが「しつけが難しい」「抜け毛が多い」「臭いがきつい…」なんて声も。
その結果、飼うことを後悔している人も多いようです。
今回はそんな小型犬、ペキニーズという犬種についてご紹介します。
Contents
ペキニーズは難しい!飼って後悔してしまう理由3選
鼻の先が低くぺちゃっとした顔がかわいいペキニーズ。
しかしその可愛さとは裏腹に、可愛さを裏切るギャップがあるようです。
詳しくご紹介します。
後悔の理由①ペキニーズのしつけが難しい
ペキニーズのしつけが難しい理由は、個体差はあれど性格が猫に近いためです。
- 自由気ままでツンデレ
- 縄張り意識が強く、家の中でパトロール
- きれい好きで、トイレに神経質
- 昼間はほとんど寝て過ごす
- 単独行動を好む
自由気まま。
かまってほしい時に飼い主のもとへやってくる。
逆にひとりにしてほしい時は姿を消す。
これがペキニーズに多い性格の特徴です。
どうでしょう?ペキニーズの性格と猫の性格、似ていませんか?
猫にしつけが難しいように、ペキニーズも性格上難しいのです。
犬=飼い主に完全に服従
というわけではないことがここではっきりしましたね。
また、ペキニーズを子犬から飼育している場合一定の期間が過ぎると急にしつけが入りやすくなるそうです。
ですが、信ぴょう性はありません。
後悔の理由②ペキニーズの抜け毛が多い!
ペキニーズは換毛期に体毛が生え変わる犬種です。
なので、季節の変わり目に夏毛と冬毛が生え変わるシーズンはとにかく抜け毛が多いです!
もともとペキニーズはアンダーコートとオーバーコートと呼ばれる2種類の体毛に覆われています。
ペキニーズの体毛についてまとめたものです。
ぜひ参考にしてくださいね。
オーバーコート | 犬の体の表面にあるヘアをオーバーコート(上毛)と呼びます。ダメージから体を守る長くて粗い被毛です。 |
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アンダーコート | オーバーコートの下に密生した細く柔らかいヘアのことをアンダーコートと呼びます。防水・防寒の役割を果たす柔らかい毛です。 |
ダブルコート | 二重構造の被毛のことをダブルコートと呼びます。上毛と下毛両方を持った毛のことです。 |
ロングコートヘア | 長毛タイプのヘアをいいます。全身を長い毛で覆われた犬種(ペキニーズ)で、毛が絡まりやすいです。 |
基本的に、アンダーコートが多い場合は抜け毛が多いと言われています。
この2種類の毛が、皮膚再生のタイミングや換毛期に抜けるので、ペキニーズは抜け毛が多いのです。
後悔の理由③ペキニーズは臭いがきつい
ペキニーズの臭いがきつい原因は以下の通りです。
- 鼻先(ノズルといいます)が短いため、ごはんの時に汚れやすい
- 体毛のアンダーコートに汚れがたまりやすく、そこから臭いが出やすい
- ペキニーズ独特のシワの間の汚れが臭いの原因になっている場合がある
- 体毛がアンダーコートとオーバーコートの二重によりシャンプーが皮膚が洗えていない
ペキニーズに限らず言えることですが、食事後の口周りは清潔にしないと臭いや毛玉の原因になります。
またシャンプーは体毛は洗えていても肝心な皮膚が洗えていない場合もあります。
ペキニーズは皮膚のシワにこそ汚れがたまりやすいので、念入りにシャンプーやドライシャンプーをし、清潔を保つことが大切です。
ペキニーズの臭いと抜け毛が多い時の対処法!
ペキニーズの臭いと抜け毛が多い悩みは以下のことで方法で解決できます!
- 2週間に1度のシャンプー
- 毎日1回~のブラッシング
- 食事終わり、口周りを清潔にする
詳しくご紹介しますね。
2週間に1度のシャンプー
シャンプーをすることで、皮膚のシワ間の汚れやアンダーコートのつまりを解消し臭いも抜け毛もすっきりさせることができますよ!
特にペキニーズは脂質性の高い皮膚の持ち主。
定期的に余計な油分を落とし保湿して上げることが重要になります!
先にもお話しましたが、犬の皮膚は2週間前後で皮膚の表面がはがれ、新たな皮膚へと切り替わっていきます。
フケを抑える意味でも、シャンプーは有効です。
シャンプーのやりかた
- おおきなプラスチック製などの入れ物に、ひと肌温度の湯を張る。
- ペキニーズのような小型犬は、犬用のシャンプーを手のひらに500円玉くらいお湯に溶き泡立てる
- 犬を入浴させ15分ほど疲らせたままマッサージするように洗う
引用元:いぬのきもち お風呂の入れ方
シャワーをかけて流すと犬が驚いてパニックになってしまいます。
また犬の地肌に直接シャンプーをつけて洗うと、肌を傷つけ流し残す原因になるので注意してくださいね!
ペキニーズのお顔の洗い方は、こちらの動画が参考になります!
お時間があればぜひチェックしてみてください。
毎日1回~のブラッシング
ペキニーズのアンダーコートは1つの毛穴から数本生えています。
なのでとにかく量が多く絡まりやすいです。
このアンダーコートを中心に、ブラッシングで取ってあげるようにするといいですよ。
毛穴周辺でアンダーコートが絡まると、臭いを放つ原因にもなります。
放っておけば皮膚病などのトラブルにもなりかねません。
ぜひ家族で協力し合って、大切な家族の一員として手入れをしてあげてくださいね。
気難しいペキニーズの生い立ち
ペキニーズはもともと中国の宮廷の中で生きてきた歴史を持っています。
絹の美しい衣装を纏った人々が暮らす宮廷のきらびやかな世界。
その人たちに寵愛されることが仕事だったペキニーズ。
自立心がありマイペースな自由さを持つペキニーズの難しい性格の所以は、ここにあるのかもしれません。
ですが当時から、ペキニーズのオスは甘えん坊が多かったとか。
なので、気難しい性格なのは、比較的メスに多いのかもしれませんね。
まとめ
ここまでのことをまとめます。
- ペキニーズはアンダーコートとオーバーコートの毛が二重構造
- 毛詰まりが起きやすい
- 顔や体にあるシワに汚れがたまりやすい
- シャンプーと2週に1回、ブラッシングは一日1回以上
- 気難しい性格はペキニーズの歴史の所以もあることを頭に入れておく
犬は従順という言葉をよく聞きますが、人間も多種多様であるように犬だって犬らしくない一面もあると思います。
けれど、それがかえって魅力的に感じられたら飼い主も犬も楽しく過ごせると思いませんか?
まずは飼い主が一歩、前に踏み出して関係を築くきっかけを作れるよう応援しています。