「精神科に入院」と聞くと、こわい印象を持つ方が多いのではないでしょうか。
おそらく何も持ち込んではいけないという印象を持ち、不安な方もいると思います。
実際、ネット上でも「精神科 入院 スマホ禁止」というワードが頻繁に検索されているようです。
そこでなぜ精神科に入院すると、スマホの持ち込みが禁止なのか理由を調べてみました。
合わせて、スマホ禁止のときの暇つぶしや連絡方法についても紹介します。
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精神科に入院するとスマホ禁止の理由3つ

精神科に入院するとスマホ禁止といわれることがあります。
その理由は以下の3つです。
- 病状を悪化させる場合がある
- 治療の妨げになる場合がある
- 充電ケーブルが危険
①病状を悪化させる場合がある
これは、「スマホを使用することで精神状態がより悪化してしまう」と医者が判断したときに限ります。
特に、次のような方はスマホ禁止と言われる可能性が高いです。
- スマホ依存が原因で精神状態が良くない方
- うつ病等で、外部の情報を目にしないほうがいい方
スマホ依存になると、スマホが手放せなくなり脳がなかなか休まりません。
また、SNSなどでネガティブな情報を見て、落ち込んでしまうこともあります。
精神科の入院は、心と脳を休ませる目的が大きいです。
ゆっくり過ごしてもらうためにも、入院中はスマホ禁止になっているのかもしれません。
②治療の妨げになる場合がある
精神病の原因としてよく挙げられるのが、自律神経の乱れです。
自律神経が乱れは不眠症を引き起こしたり、体のどこかに不調を感じやすくなります。
体の具合が悪くなると、精神的にも不安定になることが多いようです…
夜寝る前にスマホを見ると、脳が覚醒して眠れなくなる話を聞いたことはありませんか?
昼夜逆転気味になり、精神的な悪化に繋がるといったことも少なくないのです。
生活リズムの乱れを整えるために、スマホの使用を禁止したほうが良いと考えられたのかもしれません。
③充電ケーブルが危険
精神科に入院する方は、精神的に不安定な状態にあります。
人によっては充電ケーブルを使って危険な自傷行為をしてしまうこともあるようです。
病院によってはナースステーションで預かり、充電時に使うというところもあります。
しかし、ずっと預かるのも難しいため一律で持ち込み禁止となっているのです。
精神科に入院した時の暇つぶし方法
それでは、スマホが禁止された場合、入院している方々はどのようにして過ごしているのでしょうか。
主な暇つぶし方法はこちらです。
- 書籍や漫画を読む
- 日記をつける
- 携帯ゲーム機
- 音楽を聴く
病院によっては、病室に暇つぶしできるグッズ(トランプ等)を置いているところもあります。
また、定期的にイベント(レクリエーション等)を開催しているところもあるようです。
※ゲーム機や音楽プレーヤーは、病院によって持ち込めない場合があります。
入院前に確認しておきましょう。
精神科に入院した方の実際の声
実際に精神科に入院したことのある方々の暇つぶし方法も紹介します。
塗り絵してるフリしながら
本を読んでるフリをしながら
気の合う患者さんと話をしながら
デイルームから詰所をボーッと
見ながら職員を人間観察するのが
日課となっている入院9日目です。私たちがタイトル付けました。
密着❗️精神科閉鎖病棟24時❗️
意外と暇つぶしになる。
— ひとみ (@0818Hitomi) May 11, 2018
明日から作業療法のない土日、祝日になるということで、売店から折り紙を買ってきた😄
漫画も飽きてきたし、少しは暇つぶしになると良いなぁ😆#精神科 #入院 #入院中 #入院生活 #発達障害 #自閉症 #知的障害 pic.twitter.com/rG26qvuULt— 千春 (@chiharu19891112) July 14, 2023
暇つぶしとして塗り絵や手芸、折り紙などをやっているというTwitterが多くありました。
たくさんの方々が、いろいろと工夫していることがうかがえますね。
スマホ禁止のときの連絡方法

スマホの持ち込みが禁止されたとき、連絡手段はどのようにしているのでしょうか。
- 病院に電話ボックスが設置されているケースが多い
- 数千円程度なら自己責任で所持することができる
その小銭を利用して電話ボックスで家族や友人に連絡すれば大丈夫です。
入院前に、連絡したい相手の電話番号をメモしておくと安心ですね。
スマホを持ち込みできる精神科病院もある
病院によっては、スマホの持ち込みができるところもあります。
基本的なルールを守れば、問題なく使わせてもらえることもあるようです。
- 夜間は電源を切る
- 限られた部屋、時間のみ使用できる
- 使用時間に制限を設けている
閉鎖病棟では、スマホ禁止になっているところが多いように感じます。
しかし、開放病棟では上記のルールを守っていれば使わせてもらえる病院もあるようです。
気になる方は、入院前に病院に相談しておくと良いでしょう。
まとめ
- 精神科に入院するとスマホ禁止の理由は、病状の悪化を防ぐため
- スマホ禁止のときの暇つぶしは、読書、塗り絵、手芸、折り紙などがある
- スマホが持ち込めないときの家族への連絡は公衆電話を使う
- 病院によっては、スマホの持ち込みができるところもある
今回は、精神科に入院するとスマホ禁止といわれる理由について調べてみました。
スマホは手元にあると便利です。
しかしさまざまな情報が目に入るため情報過多になり、脳が疲れてしまうこともあります。
病院側も患者さんの病状を第一に考えての措置のようですね。
また、スマホ以外にも持ち込み禁止のものはいくつかあります。
事前に病院に問い合わせてみると良いですね。