テレビや広告でも、株式投資や資産運用などの言葉をよく見かけるようになりました。
spydはそのうちのひとつ。
人気があるアメリカの高配当のETF(上場投資信託)です。
人気だからと言って、安易に手を出すと痛い目に遭う可能性も…。
spydをおすすめしない理由3選をまとめました!
また今後の株価についても紹介していきます!
Contents
spydをおすすめしない理由1:不況時に大下落する可能性あり
spydは景気変動に影響を受けやすいという特徴があり、不況になると株価が大きく下落する可能性があります。
高配当株は高配当である反面、リスクを伴うことが大半ですね。
spydの構成比率は不動産と金融業が多くを占めている
spydの特徴として、不動産と金融業の銘柄が多いという面があります。
その為、金利の変動があった場合にかなりの影響を受けるETFなんですね!
特にコロナショックの影響は凄まじく、2021年12月に大暴落しています。
spydをおすすめしない理由2:株価の上昇が期待できない
spydは長期的な価格推移見ていくと、実はあまり株価が上昇しておらず成長が期待できないのです。
spydの長期的な株価は横ばいである
このグラフは5年間の価格推移です。
2016年から2022年現在までの価格推移を表していますが、長期的にみると横ばいで、大幅な株価の上昇は期待できません。
よく一緒に比較されるhdvとvymのグラフも一緒に見ていきましょう。
こうして並べると、hdyとvymは長期的に右肩上がりに価格推移が上がっていることが分かりますね。
spydをおすすめしない理由3:利回りが期待できない
「spydは高配当である」と言われているのになぜ?と思う人もいますよね。
確かに直近で見れば高配当であることは事実です。
しかし長期的に見ていくと、増配率という観点からはspydはあまり期待できません。
実際に購入している人の声
日本株は怒涛の損切り大会で
今や含み損6万円。
保有株は38社、
大半はそのうち上昇しそうな高配当株。米株ETF SPYDの自動積立は、今年一番の後悔。
利回りにこだわらず、安全性と健全性が高い
VYMかHDVにしておけばよかった。
長期で持てばトントンになると信じて
これからも買い続ける…(`・ω・´) pic.twitter.com/yXjSxYnmNI— 自由になりたい人 (@JIYU2NARITAI) October 25, 2022
あーあと
同じ高配当ETFでも
何故わたくしが $SPYD や $HDV を完全無視して $VYM なのかというとですね
現状の利回りなどに意味はなく
長い時間軸で見たときの利回り期待値は $VYM が圧倒的だからですね— MASTER KKS SKYWALKER (@4th_skywalker) September 5, 2022
実際にETFを購入している人も、安全性の面や過去の価格推移から、長い時間軸で見た時の利回りをしっかりと確認していますね。
spydの今後の株価
大まかに今後の株価がどうなっていくのか予想していきます。
今後も景気変動の影響は受けやすい
コロナのような大きな景気変動があった場合は、かなり大きく下落することが予想されます。
また主要銘柄は不動産と金融業が多いため、今後も景気によって大きく左右されるでしょう。
株価の上昇率が低い
これまでの価格推移をみて、今後も急激に株価が上昇する可能性は低いと考えられます。
SPY(S&P500連動ETF)とSPYDの価格推移グラフ貼っておきますね😇
SPYとSPYDの値動きは似ていますがSPYの方が価格の水準と伸び率が高いです😇
純粋に資産を増やしたい場合は、インデックス投信を買い続けるのが雪見ちゃんの目的に合っていると思います☺️SPYDは一旦放置しておきましょう! pic.twitter.com/DJMcOjgUTw— 窓際のみふぃ@🇺🇸S&P500と暗号資産 (@window_miffy) August 11, 2021
実際にこのように価格推移のグラフで比較している人もいますね。
増配率が上がらない
増配率とは、前年の配当に対して今年の配当がどれだけ増加したかを表す率のこと。
spydは表面上高配当ではありますが、長期的にみると増配率が上がらないと言えます。
増配率が高い→より長期投資向き
利回りが高い→インカム狙い向き
つまり
長期投資でインカム狙いならば$VYM が最適
長期投資でキャピタル&インカムバランス型ならば$VT $VIG
長期投資でキャピタル狙いメインならば$VTI$SPYD $HDV は表面上の利回りが高くとも
長期投資には不向き
となります🍵☀— MASTER KKS SKYWALKER (@4th_skywalker) October 29, 2022
spydって何?
spydとは、「SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF」のこと。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザース・ファンズ・マネージメント・インクという運用会社が運用しています。
S&P500高配当指数をベンチマークしており、S&P500指数構成銘柄の中で配当利回りが高い80銘柄に投資をしているんですよ!
一覧表で細かく見ていきましょう♪
spydの基本情報
2022年10月28日現在の基本情報です。
運用会社 | ステート・ストリート・グローバル・アドバイザース・ファンズ・マネージメント・インク |
基準価格 | 39.2598NAV |
1年トータルリターン | 0.58% |
配当実績 | 3.93% |
資産総額 | 7.795USD |
直近配当利回り | 4.26% |
経費率 | 0.07% |
設定日 | 2015年10月22日 |
基準価格とは…
1日に1回保有する資産の市場の終値をもとに算出され、20時ごろに公表される。
有価証券の時価評価に株式の配当金や債権の利息などの収入を加えた資産総額から、ETFの運用に必要な経費を差し引いた純資産総額を発行済口数で割って求められる1口あたりの値段のこと。
ちなみに経費率0.07%は、日本の経費率が0.3%前後なので破格の安さと言えます。
spydは配当利回りが高い
spydの特徴として配当利回りが高いことが挙げられます。
同じアメリカの高配当株に投資ができるETF「HDV」は配当利回りが2.85%。
同じく高配当株に投資ができるETF「VYM」は2.36%です。
spydの直近配当利回りが4.26%なので、いかに配当利回りが高いのか分かりますね!
spydをおすすめしない理由まとめ
- 配当利回りは高いが増配率は上がらない
- 株価が景気に左右されやすく大暴落する可能性もある
- 今後も大幅に株価が上昇することはないと予想される
以上、spydについての解説でした!
購入を検討中の人の参考になったでしょうか?
ぜひ正しい知識をつけて、安全に資産運用していきましょう!