ニュースで目にするアニサキスによる食中毒。
刺し身やお寿司を食べて食中毒を発症する人が多いようです。
刺し身のような生の料理で食中毒になるなら、加熱後なら食べても大丈夫なのでは?
そう考える方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、アニサキスが含まれている食材を加熱後に食べても大丈夫なのか調査しました!
また、アニサキスの症状や注意すべき食材、予防法についても調べましたので併せてご覧ください。
アニサキスは加熱後に食べても大丈夫?
なぜ刺身を背節、加熱調理を腹節にしたかと言うと内臓にアニサキス(シュードテラノーバ?)が居たから
ちょっとでも不安に思ったら生色は避けた方がいいです。避けられるリスクは避けましょうねって事でさぁ呑むぜ!! pic.twitter.com/P9xk8dEmet
— 多田水産(の中の人) (@tada2547) May 24, 2022
魚介類にいることがあるアニサキスですが、加熱後は食べても大丈夫か気になりますよね。
結論からいうと、加熱後に食べても大丈夫です!
アニサキスは熱に弱く、60℃で1分以上の加熱でアニサキスは死滅します。
70℃以上では瞬時に死滅するとも言われているので、生で食べるより発症リスクは抑えられそうです。
温度と時間を守れば加熱後に食べたとしても問題ないようですね。
熱には弱いアニサキスですが、低温には比較的強いのだそう。
冷やす場合は、マイナス20℃以下で24時間以上の冷凍が必要です。
ちなみに、わさびやお酢、塩、しょうゆなどの調味料でアニサキスは死なないので注意しましょう。
アニサキスによる食中毒の症状は?
アニサキスによる食中毒の症状は、主に腹痛です。
具体的には、みぞおちの激しい腹痛、吐き気、嘔吐などがあります。
また、アニサキスはアレルギー症状を起こす原因にもなるのだそう。
主な症状は、じんましん、血管浮腫、腹部症状、血圧低下、呼吸苦など…
アニサキスアレルギーと診断された場合は、今までのように魚介類が食べられなくなってしまいます…
アレルギーの原因となるアニサキス抗原は複数あり、抗原によっては加熱しても抗原性を失わないものもあるのだとか。
なのでアニサキスアレルギーの人は、加熱しているかどうか関係なく魚介類は控えたほうが良いでしょう。
食中毒の原因になりやすい食品は?
釣ったサバの口から消化しかかった同朋(イワシ)まるまる一匹を発見。イワシを追ってやってきたサバ達だったのでしょう。
と言う訳で…喰い返してやります!!
・足が速いので取り扱い注意
・アニサキスが怖いので加熱or冷凍必須
・焼きたくなかったのでしめ鯖🐟 pic.twitter.com/ZEa5mTmcFb— にぼし🐟 (@trlife_info) July 19, 2021
アニサキスはさまざまな魚介類に寄生しています。
魚の種類によって寄生する量が多いものと少ないものがあるようです。
アニサキスの寄生が多く注意が必要な魚介類は、サバ、アジ、サケ、カツオ、サンマ、イワシ、ヒラメ、イカ、マス、タラなど。
食べる場合は加熱調理するか、20℃以下で24時間以上冷凍されたものを食べるようにしましょう!
逆に比較的安全とされているものは、マグロ、養殖ウナギ、国内で養殖された魚、エビ、カニ、タコ、川魚、貝類などがあります。
アニサキス予防法5選!
アニサキスによる食中毒を発症する前になるべく未然に防ぎたいですよね。
予防法として加熱、冷凍が効果的だとわかりましたが、他にも目で見て確認する方法があります!
目視でアニサキスの幼虫を見つけた場合は取り除きましょう。
また、魚は新鮮なものを選び内蔵を生で食べることは避けましょう。
アニサキス幼虫は主に内臓に寄生していて、鮮度が落ちると筋肉内へ移動するのだとか…
筋肉部分は私たちがよく食べる部分なので、鮮度が落ちないように冷えた状態を保つようにして、すぐに内臓を取り除きましょう。
まとめると以下のようになります。
- 60℃で1分以上加熱する
- マイナス20℃以下で24時間以上冷凍する
- 目視でアニサキスがいるかどうか確認をして、いたら取り除く
- 魚は新鮮な状態を保ち、速やかに内蔵を取り除くようにする
- 内臓は生で食べないようにする
アニサキスとは

アニサキスとは寄生虫の一種で、体長は約20~35mm、幅は0.3~0.6mmの白い細長い糸状の姿をしています。
アニサキスは成虫と幼虫で寄生する魚の種類が異なるのだとか。
アニサキスの成虫はクジラやイルカなどに寄生していて、幼虫はサバ、アジ、サケ、サンマ、イカなどに寄生しています。
幼虫に寄生する魚介類は私たちがよく口にするものばかりですね。
魚介類を食べて数時間後に突然激しい腹痛や吐き気などの症状が起きた場合は、アニサキス症の可能性が高いとされています。
アニサキスは人には寄生することはなく自然に死滅しますが、腹痛や吐き気などは1週間続くそうです…
症状が重症化すると腸閉塞や腸穿孔などを併発するリスクもあるので、心当たりのある人は早めに消化器内科へ行きましょう!
まとめ
- アニサキスは60℃で1分以上の加熱で死滅する
- マイナス20℃以下で24時間以上の冷凍でも死滅する
- ふだん食べる魚介類にアニサキスは寄生している
- 腹痛や吐き気などの症状が1週間ほど続く
- 症状が出た場合は消化器内科へ
今回は、アニサキスが寄生した魚介類を加熱後に食べても大丈夫なのかということを中心に、症状や予防法について調査しました。
温度と時間に気をつければアニサキスは死滅するので、必要以上に怖がることはないと安心しました。