アイスは製法や成分によって、おおきく4種類に分類されています。
アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓など。
そのなかでも、「アイスミルクは、体に悪い」という噂があるようです…
アイスミルクは本当に体に悪いのか、逆に体にいいアイスはあるのでしょうか?
そこで今回は、アイスミルクが体に悪いと言われる理由について調べてみました。
また市販のアイスの選び方についても参考にしてみて下さい。
Contents
アイスミルクが体に悪いといわれる3つの理由

結論から言うと、アイスミルクは必ずしも体に悪いというわけではありません!
普通に食べている分には、すぐに体に大きな害を及ぼすような危険性はありません。
ただし、体に悪いと言われてしまうような理由はたしかにあるようです。
- 植物油脂が使われている
- 食品添加物が使われている
- 糖質が高い
それぞれ詳しく解説していきますね!
①植物油脂が使われている
アイスミルクが体に悪いとされる理由はいくつかあります。
そのなかでも一番の理由は、植物油脂が使われていることです。
アイスミルクは、アイスのなかでも乳固形分が10%以上、うち乳脂肪分が3%以上のものを指します。
これは、同じアイスでも「アイスクリーム」に比べると少し低い数字です。
乳固形分や乳脂肪分が少ないと、コクのある風味がなくなってしまいます。
そこで、アイスミルクではコクを補うために植物油脂が使われているのです。
では、植物油脂の何が問題なのでしょうか。
実は、植物油脂にはトランス脂肪酸が含まれているんです。
トランス脂肪酸は健康に様々な害を引き起こすことで知られています。
- 動脈硬化
- 心疾患
- 脳血管障害
- 高血圧
- 糖尿病
- アレルギー
②食品添加物が使われている
アイスミルクが体に悪いとされる2つ目の理由は、食品添加物が使われていることです。
アイスミルクに使われている添加物には以下のようなものがあります。
- 乳化剤
- 安定剤
- 香料
こういった添加物は、一括表示での記載が認められています。
どんな成分であっても、乳化剤として使われているなら「乳化剤」としか記載されません。
つまり、実際は何が入っているのかわからないということです。
これは添加物の怖いところですね。
添加物は長期間摂取すると、体に害を引き起こすものも多いです。
内臓に異常が生じたり、アレルギー反応が起こったり、なかには発がん性が認められている添加物も…。
長期間にわたって大量に食べたりするのはやめた方がいいかもしれませんね。
③糖質が高い
アイスミルクには砂糖や水飴など糖分が多く含まれています。
糖質は脂質・タンパク質と並んで3大栄養素の一つですが、食べ過ぎは禁物です!
「血糖値スパイク」という言葉を聞いたことがありますか?
血糖値スパイクは、糖質の高いものを食べた後に血糖値が乱高下する現象です。
この血糖値スパイクは、慢性的な疲労感やだるさ、眠気の原因になります。
甘いものの摂り過ぎには注意した方がよさそうですね。
アイスミルク以外の体にいいアイスは?市販で購入可能な商品
アイスミルクが体に悪いと言われる理由はわかりました。
と言っても、普通に食べているくらいではすぐに甚大な健康被害が出ることはありません。
でもせっかく食べるなら、少しでも体にいいアイスが食べたいですよね。
ということでここからは、市販で買える安全なアイスをご紹介していきます!
①ハーゲンダッツ
まずはハーゲンダッツです!
大好きな人も多いと思います。
実は安全性の高いアイスだって知っていましたか?
ハーゲンダッツはアイスミルクではなく「アイスクリーム」(詳しくは後述)。
植物油脂が使われていないので、牛乳本来の甘味とコクが楽しめます。
また、フレーバーにもよりますが、全体的に添加物が少なめ。
なんとなかには、無添加のフレーバーもいくつかあるそうです。
- リッチミルク
- グリーンティー
- ストロベリー
- マカデミアナッツ
- ラムレーズン
ハーゲンダッツは他のアイスに比べると少しお高いイメージがあります。
でも、美味しさと安全性を考えたら納得のお値段だと思います!
②井村屋 北海道あずきバー

2つ目にご紹介するのは井村屋の北海道あずきバーです。
こちらもファンが多いと思います♪
こちらは完全に植物油脂&添加物なしのアイスです!
それどころか、原材料は砂糖、小豆、食塩のたった3つだけ。
とてもシンプルな材料なのに、あの美味しさだから驚きですよね。
アイスは4種類に分けられる?種類別に特徴を解説
アイスにはアイスミルク以外にもいくつか種類があります。
なかにはアイスミルクより安全なものもあれば、もっと体に悪いものもあるようです。
乳固形分 | 乳脂肪分 | 植物油脂 | |
アイスクリーム | 15.0% | 8.0% | なし |
アイスミルク | 10.0% | 3.0% | あり |
ラクトアイス | 3.0% | – | あり |
氷菓 | – | – | – |
乳固形分は牛乳から水分を取り除いたものを指します。
そして乳脂肪分は、乳固形分に含まれる脂肪分のことです。
それぞれ解説していきますね!
アイスクリーム
アイスクリームは乳固形分が15%以上、乳脂肪分が8%以上のアイスを指します。
そして、植物油脂は使われていません。
ミルク本来の豊かなコクや旨味が感じられるのが特徴。
価格的には少しお高めのものが多いです。
アイスミルク
アイスミルクは乳固形分が10%以上、乳脂肪分が3%以上のアイスです。
アイスクリームに比べるとどちらの数字も低いため、ミルク本来の風味は弱くなります。
そのぶん、植物油脂を使ってコクをカバーしているということですね。
ラクトアイス
ラクトアイスは乳固形分が3%以上、乳脂肪分については特に決まりがないです。
ミルクの成分はわずかしか含まれていません。
その代わり、植物油脂や添加物でコクやミルクらしさを作りだしています。
低価格な商品が多いですが、あまり健康にいいとは言えません。
氷菓
氷菓は乳成分が含まれていないアイスで、果汁などを凍らして作ったものです。
ガリガリくんやアイスの実などが氷菓に分類されます。
植物油脂が含まれていないので、その点は安心ですね。
添加物が入ってるかは商品によるので、買うときに成分表をチェックしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はアイスミルクについて調べてみました。
- アイスミルクは体に悪いというほどではない
- 悪いと言われる理由は植物油脂と添加物
- アイスクリームや氷菓は比較的安全性が高い
- 市販のおすすめはハーゲンダッツとあずきバー
繰り返しになりますが、アイスミルクは時々食べるくらいなら特に問題はありません。
だけど、植物油脂や添加物が入ってないに越したことはないですよね。
買うときは成分表をしっかりチェックして、安全なアイスを選べるようになりましょう。