みなさんはミヤbmという医薬品をご存知ですか?
医療用の整腸剤として用いらますが、販売中止や製造中止という噂が流れているようです…
実際、販売・製造は中止されていません。
ただの噂のようですが、なぜそのような噂が流れたのか実態と真相を徹底調査しました!
ミヤbmの効能、整腸剤についてもまとめているため一緒に確認していきましょう♪
Contents
ミヤbmが販売中止・製造中止はなぜ?
ミヤbmが販売中止・製造中止と噂になった理由は次の2点です。
①SP包装からPTP包装に変更されたから
②1シート12錠から10錠に変更されたから
具体的に何があったのか確認していきましょう!
①SP包装からPTP包装に変更されたから
ミヤbmは2020年11月に1シート10錠のSP包装から1シート12錠のPTP包装に変更されました。
理由として、1日3~6錠服薬する必要があるからです。
この”1シート10錠のSP包装が販売中止”という情報から、ミヤbm自体が販売・製造が中止になると勘違いしてしまったのではないかと考えられます。
②1シート12錠から10錠に変更されたから
2021年5月からは、1シート12錠から10錠に変更されました。
しかし、1シート12錠だと、投与する薬の数を間違えてしまう恐れがあるため薬剤師からは不評でした…
そのため、”1シート12錠のミヤbmが販売中止”という情報から、今回もミヤbm自体が販売・製造中止になると勘違いしてしまったのではないかと考えられます。
今更ですが、「SP包装」や「PTP包装」とは何?と思う人も少なくないと思います。
どのような包装規格なのか確認しておきましょう!
SP包装とPTP包装

包装規格は、医薬品を包装するのに使用される容器や包装材料の規定のことです。
ミヤbmは、フィルム同士を熱で溶かし癒着させるSP包装(1シート10錠)を採用していました。
しかし、錠剤の中身がみえずらい特徴のせいで
- 薬剤師が誤って処方した
- 患者さんが包装シートを誤飲した
などの事故が発生していたようです…
安全面を考慮し、2020年11月からプラスチック面を押し裏のアルミ面から薬を取り出せるPTP包装に切り替わりました!
現在SP包装は主に散剤(2種類以上の粉末を混ぜて作った薬のこと)や顆粒剤(粉末状の医薬品の中では粒子のサイズをやや大きくした薬[主に漢方薬])で使用されています。
お薬の中身や情報をしっかり確認する必要性を改めて痛感します。
ミヤbmはどんな整腸剤?
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ミヤbmとはミヤリサン製薬が販売している整腸剤です。
主に、腸内環境を改善するために下痢やお腹の張り、腸内菌のバランスを整えて腸の動きを改善する働きがあります。
用法用量は、成人だと1日3~6錠を3回に分けて服用します。
年齢や症状に応じて用量は調整する必要があるため、医師の処方が必要なのです!
ミヤbmの一般名は酪酸製剤錠(らくさんせいざいじょう)と言います。
この酪酸(らくさん)という言葉はほとんどの人が初めて聞いたのではないでしょうか?
酪酸とは?
酪酸とは、酪酸菌と言われるもので、大腸内に存在しています。
人間の他に動物の腸内にも存在している菌です。
牛乳やヨーグルト、ヤクルトなどの乳製品に存在する乳酸菌・ビフィズス菌の仲間です!
インフルエンザや新型コロナウイルスの重症化リスクが低くなる等の関連性が報告されていんです!
長寿の高齢者の腸内には酪酸菌が存在している報告があり、さらに酪酸菌優位な人は新型コロナウイルスの重症化のリスクが低いという報告も挙げられている。
引用元 酪酸菌 – Wikipedia
酪酸菌は人や動物にとって重要な善玉菌ということがわかりますね♪
整腸剤とは?
腸内に乳酸菌などを補い腸内環境を整えて下痢・便秘・お腹の張りなどの消化器官の症状を改善する薬のことです。
みなさんはビオフェルミンを耳にしたことはありませんか?
時々テレビCMで「新ビオフェルミンS♪」と覚えやすいフレーズを聞きますね。
ビオフェルミンは市販の薬局でも購入することができ、腸内環境を整えたい人にとっては手っ取り早く使用できるメリットがあります。
ミヤbmは医療用の整腸剤のため、病院で診察を受け処方してもらう必要があります!
まとめ
- ミヤbmは販売・製造中止していなかった
- 噂された理由①は、SP包装からPTP包装に変更されたから
- 噂された理由②は、1シート12錠から10錠に変更されたから
- ミヤbmはミヤサリン製薬が販売している整腸剤
- ミヤbmは乳酸菌やビフィズス菌の仲間である酪酸菌が主成分
- ミヤbm以外の整腸剤にも酪酸菌が含まれている
- ミヤbmは病院で診察を受け処方してもらう必要がある
難しい内容だったと思いますが、少しでもミヤbmについて、また販売中止や製造中止と言われた理由を理解していただけたなら私は嬉しいです。