コンビニなどで手軽に手に入るジュース。
コンビニやスーパーで新商品が出たりすると、気になりませんか?
美味しくて価格もリーズナブルなものが多いです。
ご飯のついでに、買うことも多いと思います。
ジュースは美味しいですが…
強い甘さや添加物が気になるところ。
今回は体に悪いジュースランキングTOP5と、その成分や理由について詳しく解説していきます。
Contents
体に悪いジュースランキングTOP5を紹介!
まずは、体に悪いジュースランキングを第5位から第1位まで順番に発表していきます。
5位 野菜ジュース
野菜なのに体に悪いの?と意外に思われるかも知れませんが、野菜ジュースの飲み過ぎには注意が必要です。

野菜ジュースのほとんどは、加熱され濃縮還元されたもの。
なので、熱に弱い栄養素(ビタミンCなど)は大幅に減少します。
さらに、ジュースにすることで食物繊維も失われてしまいます。
栄養素がすべて無くなってしまうわけではありませんが…
サラダのように「食べる」ことで摂取できる栄養素とは異なるのです。
また、 野菜ジュースという名前でも、果物が入っていたり、果糖ぶどう糖液糖、添加物(ビタミンCなど)が入っていることも。
野菜を摂りたいからといってたくさん飲んでしまうと、糖質の摂りすぎになってしまいます。
4位 果汁系飲料
果汁系飲料も野菜ジュースと同じで、加熱され濃縮還元されています。
オレンジなどを実際に自分で絞ってみると、1個のオレンジを絞ってもコップ1杯もジュースが絞れません。
そのため、果汁100%のジュースを飲むと果糖を摂りすぎてしまいます。
また、果汁が少ない物は着色料や果糖ぶどう糖液糖などが多く入っているので注意が必要です。
原材料名を見てみても、果汁の次に糖類(果糖ぶどう糖液糖)の記載や、物によっては一番最初に糖類(果糖ぶどう糖液糖)が記載されているものも。
一番最初に記載=一番多く使用されているということ。
…とても恐ろしいですね。
3位 スポーツドリンク
風邪を引いた時やスポーツの後など、飲まれることが多いスポーツドリンク。
水分や塩分を補給するためにとても良いのですが…
毎日飲んでしまうと糖分・塩分の過剰摂取となります。
記憶にないポカリスエットが鞄に入ってた
誰か知らないけどありがとう pic.twitter.com/rFZMJ1PxVn— 申 (@7_t30) March 16, 2024
原材料名を見てみても、砂糖の次に果糖ぶどう糖液糖と、糖質がとても多く含まれていることがわかりますね。
原材料名:砂糖(国内製造)、果糖ぶどう糖液糖、果汁、食塩/酸味料、香料、塩化K、乳酸Ca、調味料(アミノ酸)、塩化Mg、酸化防止剤(ビタミンC)
引用元:大塚製薬公式Webサイト
毎日飲むことにより、血糖値が急上昇するグルコーススパイクという現象が起き、糖尿病のリスクが高まるのです。
また、こちらも酸化防止剤としてビタミンCが使われています。
2位 炭酸飲料
夏の暑い時期や、映画館で映画を観る時に欠かせないコーラやファンタなどの炭酸飲料。
これらには、多くの糖質が含まれています。
炭酸の苦味を消すために、多くの甘みが必要なのですね。
原材料名:糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)/ 炭酸、カラメル色素、酸味料、香料、カフェイン
糖質に加え、添加物であるカラメル色素やカフェインも入っているので、体にはとても良くありません。
1位 エナジードリンク・栄養ドリンク
疲れた時や徹夜の際などに飲まれることの多いエナジードリンクや栄養ドリンク。
シュワっとした炭酸に独特のフレーバーが特徴ですが、残念ながらランキング1位を獲得してしまいました。
なんか色々足りない物を補うためにモンスターエナジーを一気飲みするお!#孤独の自販機グルメ#イオンモール幕張新都心 pic.twitter.com/1cXKTIBB4t
— しょぼ (@shobonne3) March 21, 2024
エナジードリンクや栄養ドリンクのほとんどは一気飲みされる方が多いようです。
原材料を見ても砂糖の塊なのがわかります。
砂糖の塊を一気飲みするすれば、血糖値が急上昇しグルコーススパイクも起きやすくなります。
原材料:砂糖類(砂糖、ぶどう糖)、高麗人参根エキス、L-カルニチンL-酒石酸塩、塩化ナトリウム、ガラナ種子エキス、クエン酸、香料、クエン酸Na、甘味料(D-リボース、スクラロース)、L-アルギニン、保存料(安息香酸)、カフェイン、ナイアシン、着色料(アントシアニン)、イノシトール、ビタミンB6、ビタミンB2、ビタミンB12
糖質に加え、人工甘味料、添加物、着色料が多く含まれています。
カフェインも多く入っているので、ここぞという時だけにしたいところ。
体に悪いジュースの成分について徹底的に調べてみた!
ランキングを紹介してきましたが、ここからはその成分と理由についてひとつずつ解説していきます。
- 糖質
- 人工甘味料
- カラメル色素
- ビタミンC(酸化防止剤)
- 安息香酸ナトリウム
- 果糖ぶどう糖液糖
- カフェイン
①糖質
肥満や糖尿病の原因となる糖質。
普段飲んでいるジュースの中に、いったいどの程度の糖質が含まれているのでしょうか?
WHO(世界保健機関)のガイドラインでは、大人ひとりあたりが1日に摂取する砂糖の摂取量は25gが良い(正しくは1日の総エネルギー量の5%)とされています。
砂糖100gあたりの糖質量は99.3gなので、この記事では砂糖=糖質と換算。
わかりやすいように、角砂糖の個数で紹介します。
※角砂糖1個=3.3g
※小数点以下四捨五入
※各公式サイトの成分表より糖質量(炭水化物表記の場合推定糖質量)を参考
商品名 | ヤクルト1000 | ペプシ | ファンタグレープ | 午後の紅茶ミルクティー | 野菜生活100 |
分量 | 100ml | 500ml | 500ml | 500ml | 200ml |
糖質量 | 約14.1g | 約55g | 約50g | 約37g | 約16g |
角砂糖 | 4個 | 17個 | 15個 | 11個 | 5個 |
想像以上の糖質量の多さですね。
ペプシの17個にも驚きですが、容器が小さなヤクルトで4個、200mlの野菜生活で5個にも驚きます。
1日の摂取量が25gなので、ペプシ・ファンタ・午後の紅茶ミルクティーは摂取量を軽く超えてしまっていますね。
ちなみに、角砂糖ではなく食パン6枚切り=糖質量26gに置き換えてみるとどうでしょう。
午後の紅茶ミルクティーは1.4枚分、ペプシは2.1枚分の糖質量となり、500mlのペットボトル1本で1食分の糖質と考えると恐ろしいです。
②人工甘味料
発がん性の可能性のある人工甘味料。
人工甘味料の代表的な物として、アスパルテーム・スクラロース・アセスルファムカリウムなどがあります。
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

人工甘味料の特徴は、砂糖よりも甘味が強いというところ。
ですので、少量使うだけで甘くなり、摂取カロリーが少なくなるという利点があります。
どのくらい甘いのかというと、アスパルテームとアセスルファムカリウムは砂糖の200倍、スクラロースは600倍と言われています。
メリットを見れば良いように聞こえますが、デメリットはあるのでしょうか?
国際がん研究機関(IARC)、WHO及び国連食糧農業機関の食品添加物合同専門家委員会(JECFA)より以下の発表がされています。
アスパルテームの健康への影響に関する評価が、国際がん研究機関 (IARC) 、WHOおよび国連食糧農業機関 (FAO) の食品添加物合同専門家委員会 (JECFA) により発表されました。IARCは、ヒトにおける発がん性の「限定的なエビデンス」を挙げて、アスパルテームをヒトに対して発がん性がある可能性がある「IARCグループ2B」と分類し、1日摂取許容量を40mg/kg体重と再確認しました。
引用元:公益社団法人 日本WHO協会
人工甘味料は「人工」というように化学的に作られた甘味料です。
そのため、安全性に不安が全くないとは言い切れないよう。
③カラメル色素
発がん性のある化学物質が生成されるカラメル色素。
カラメル色素は、茶色の着色として使われている添加物です。
清涼飲料水(コーラが代表的)や、お菓子だとアイスクリームやプリンなど、様々なものに使われています。

お菓子以外でも、カレーのルーや焼肉のタレにもよく使われているので、日常でよく口にする食材というのがわかりますね。
カラメル色素は4種類あり、プリンを作る時に砂糖を加熱して作るカラメルはもちろん安全です。
問題は、カラメルIIIとカラメルIVで、食品添加物として使用されているカラメル色素のほとんどがこのIIIとIV。
カラメルIIIとカラメルIVを製造するにあたり、デンプンや糖類にアンモニウム化合物を加え加熱して作られています。
そのアンモニウム化合物に熱を加えると、発がん性のある化学物質に変化するのです。
また、使用されているデンプンや糖類も、輸入のとうもろこし等を使う場合が多いです。
ということは、そのほとんどが遺伝子組み換え作物と考えられます。
④ビタミンC(酸化防止剤)
中国産の添加物で、質に不安が残るビタミンC。
酸化防止剤として使用されるビタミンC=L-アスコルビン酸ですが、ペットボトルのお茶に使用されています。
なんとなく体に良いように聞こえるこのビタミンCですが、天然のビタミンCとは異なり、添加物として人工的に作られた物です。
そのビタミンCの製造元は、90%が中国産。
残りの10%ほどがイギリス産。
つまり、使われているビタミンCの多くが中国産ということになります。
Q:「ビタミンC」の産地はどこですか?
A:当社が使用するビタミンCは、中国産です。
中国の生産工場の環境も気になるところですが、添加物の質についての懸念も捨てきれません。
中国産の添加物は、生産過程により不純物が多く生成されている可能性が高いと言われています。
つまり、生産されるビタミンCには、不純物が多く保有されてしまっているということに…
⑤安息香酸ナトリウム
安息香酸ナトリウムとビタミンCが反応すると、発がん性物質のベンゼンが生成される。
清涼飲料水中の安息香酸(保存料)とアスコルビン酸(酸味料、酸化防止剤)が、ある条件下で反応しベンゼンが生成すること、市販製品中にベンゼンが低濃度検出されること等が公表され、英国等ではベンゼン10ppbを超える製品の自主回収が要請された。
引用元:厚生労働省
ビタミンCと一緒に注意したいのが、安息香酸ナトリウムです。
安息香酸ナトリウムは保存料として、様々な清涼飲料水や食品などにも使用されています。
単体では発がん性の可能性はないようですが、ビタミンCと合わさると、発がん性のあるベンゼンが生成されます。
いくつかの食品や清涼飲料水を食べる時には注意したほうがよさそうですね。
⑥果糖ぶどう糖液糖
果糖ぶどう糖液糖は、砂糖よりも肥満や糖尿病、循環器疾患になりやすいみたい。
添加物ではありませんが、果糖ぶどう糖液糖も注意したい成分です。
果糖ぶどう糖液糖は異性化糖とも言われ、デンプンを酵素の力によってぶどう糖に変化させ作られた物。
アメリカではとうもろこしから生成されることがほとんどのため、コーンシロップとも呼ばれているそうです。
果糖ぶどう糖液糖は、高温では砂糖より甘味が弱く、低音では砂糖より甘味が強くなるという性質を持っています。
そのため、冷たい状態で飲食する清涼飲料水やアイスなどでよく使用されています。
砂糖よりも価格が安いためメーカーとして使いやすいというのもあるようですね。
果糖ぶどう糖液糖について、2004年にノースカロライナ大学研究陣により「果糖ぶどう糖液糖は砂糖よりも肥満の原因になりやすい」という発表がありました。
その後、2008年に米国医師会により「果糖ぶどう糖液糖と砂糖には代謝の違いはほとんどない」と、2004年の発表を否定。
しかし、2004年の発表の印象が強く残っている為、アメリカでの果糖ぶどう糖液糖の消費は減少しています。
スターバックスも、果糖ぶどう糖液糖の使用を全面的に廃止したほど、人々の記憶に根強く残っているようです。
では、安全なのか?というところですが…
2015年米国心臓病学会は、「果糖ぶどう糖液糖や砂糖の入った飲料を多量に飲むことは、体重増加や2型糖尿病や循環器疾患のリスクを高める」という研究結果を発表しています。
引用元:HNS健康栄養支援センター
この発表を見る限り、「絶対に安全」というわけではないようです。
果糖ぶどう糖液糖でも砂糖でも、それらが多く入った飲料をたくさん飲むことに健康リスクがあるようです。
以下のような研究結果の発表がされました。
最近の疫学研究のデータとこれらの研究のメタ解析から、1日に1~2回果糖ぶどう糖液糖や砂糖の入った飲料を飲むこととその影響について以下の関連を明らかにしています。
・2型糖尿病の発症リスクが26%増加する
・心臓発作や重度の心疾患のリスクが35%増加する
・脳卒中の発症リスクが16%増加する
引用元:HNS健康栄養支援センター
1日に1〜2回。多いと思いますか?
コーラなどの清涼飲料水や、野菜ジュースなどにも果糖ぶどう糖液糖が含まれています。
そのことを考えると、飲んでいる方は多いのではないでしょうか?
何事もそうですが、絶対に摂らないということではなく、摂りすぎに注意することが大切なのだと思います。
⑦カフェイン
カフェインの摂りすぎにより、めまい、心拍増加、吐き気、震え、下痢などの症状をもたらすことがあります。

WHO(世界保健機関)などは、成人の場合、1日のカフェイン摂取量を400mgを推奨しています。
400mgとはどのくらいでしょう?
レッドブル 1缶 | モンスターエナジー 1缶 | モンスター 1缶 | コーラ 500ml | コーヒー 1杯 | 紅茶 1杯 | 玉露 1杯 | |
カフェイン量 | 80mg | 142mg | 160mg | 50mg | 60mg | 30mg | 160mg |
いかがですか?
玉露のカフェインの多さに驚きますが、エナジードリンクのカフェインの多さにも目をみはるものがありますね。
例えば、モンスター1缶・コーヒー3杯・コーラ1本で約400mgになりますが、1日にこれほど摂取することはないとは思います。
ですが、1日の飲食を振り返ってみると、意外と400mgに近い数値になることもあるのではないでしょうか?
まとめ
- 体に悪いジュースランキング5選
1位 エナジードリンク・栄養ドリンク
2位 炭酸飲料
3位 スポーツドリンク
4位 果汁系飲料
5位 野菜ジュース - 体に悪い成分には
糖質の多さ
人工甘味料
添加物
果糖ぶどう糖液糖などがある - 体に悪い理由には、
糖尿病
肥満
発がん性の可能性などがある
今回は、体に悪いジュースランキング5選と、その成分や理由について紹介しました。
普段飲んでいる物や、一見すると体に良さそうな物などがあり驚きましたね。
添加物や人工甘味料などの怖さも知ることができ、摂取のし過ぎに注意していきたいところです。