幻の果実といわれているポポーを知っていますか?
あまり馴染みの無いフルーツ ポポーですが、毒性があって危険だという声があります。
食べると吐き気やアレルギー症状が起こった人もいるようです。
いったいなぜなのか気になりますね。
今回はそんなポポーの危険性やアレルギーについて徹底調査していきます。
ポポーは毒性があって危険?

ポポーには葉っぱや茎の部分に毒性があります。
ポポーには「アセトゲニン」という害虫から守るために作られている成分が含まれます。
このアセトゲニンは殺虫作用があるため、口にすると危険です。
しかし、このアセトゲニンが含まれているのは茎や葉のみ。
果実の部分には含まれていないため、通常通り食べる分には危険性はありません。
ポポーを食べると吐き気やアレルギーがでる?

ポポーの果実に毒性がないことが分かりましたが、食べると吐き気が起こるという声があります。
https://twitter.com/demicoro_itzy/status/1303629242186383361
その考えられる理由は以下の2つです。
- 植物アレルギーによるもの
- 食べ過ぎによるもの
どちらも吐き気を誘発する原因となるものです。
①食物アレルギーによるもの

アレルギーには様々な種類があります。
- 花粉症のように植物が原因で起こるアレルギー
- 食べ物を食べたことが原因で起こるアレルギー
- なにかものに触れたことが原因で起こるアレルギー
実は花粉症の方がポポーを食べるとアレルギー症状が起きる例が多いようです。
アレルギーとは原因になるアレルゲンであるタンパク質の構造によって発症します。
ポポーのアレルゲンの構造と、花粉症を引き起こすアレルゲンの構造が似ているためこのような事が起きるのです。
ポポーを食べる際、花粉症を持っている方は、食べ物アレルギーがなくても注意が必要です。
アレルギーが発症した場合の症状は以下の通りです。
- 吐き気や下痢
- 喉のかゆみ
- 息苦しさ
- 蕁麻疹や皮膚のかゆみ
このような症状が起きた場合はすぐに医療機関を受診しましょう。
また、バナナ・リンゴ・キウイフルーツ・桃・メロン・さくらんぼ・マンゴーなどの果物アレルギーのある方は、ポポーでも発症する可能性が非常に高いです。
アレルギーはアナフィラキシーショックを起こすこともあるので、危険性をしっかり理解した上で食べるようにしてください。
②食べ過ぎによるもの

吐き気を誘発する原因として食べ過ぎによることも考えられます。
ポポーに含まれる栄養素は以下の通りです。
- ミネラル
- ビタミンC
- 食物繊維
紹介した栄養素は一部ですが、ポポーは栄養豊富なフルーツだということがわかりますね。
ポポーの食物繊維は、バナナに匹敵するほどです。
食物繊維の効果は胃腸の調子を整えて便通を良くするものですが、食べ過ぎると下痢になってしまうことがあります。
また食物繊維は消化が難しい栄養素のため、食べ過ぎると胃に負担をかけて腹痛を起こす可能性も。
ポポーを安全に食べる方法
ポポーを安全に食べるためには、少量ずつ食べることがポイントです。
食べたことのない果物は、どのような形でアレルギーが起きるのかわかりません。
「自分は果物でアレルギーが起きたことが無いから大丈夫!」と過信することなく、アレルギーの危険性を理解することが大切です。
アレルギーはアナフィラキシーなど命に関わる場合があります。
気をつけて食べましょう。
とはいえ、滅多にお目にかかれないポポー。
機会があれば、挑戦してみたいものですね♪
ポポーとは?

ポポーとはバンレイシ科に属するポポーという樹木の果実です。
ポポーは熟してから痛むまでが早く流通が難しいため、幻の果実といわれています。
出回るのは9~10月頃。
道の駅や直売所、ネット販売などの農家直送で売られるような場所でしか手に入らないようです。
バナナとマンゴーを混ぜたような甘さでトロピカルな味がします。
食感はクリーム状で、薄くスライスしたり、スプーンですくって食べるのがいいそうですよ。
少し凍らせて、シャーベットにするという方法も♪
原産地はアメリカ東海岸で、-30℃に耐えられる寒さに強い果実なんです!
まとめ
- ポポーは葉っぱや茎に毒性がある
- 果実は毒性がない
- ポポーはアレルギーの危険性がある
- 少量ずつ食べることが大切
トロピカルな味がしてとっても甘いポポーは、美味しくてつい食べすぎてしまいそうですね。
初めて食べる方はアレルギーの危険性などを考え、ほどほどに気をつけて食べるようにしましょう。