メーカーズマークは赤い封蝋のキャップが素敵なアメリカンウイスキー・バーボン。
2014年にサントリーの傘下に入ったことで、日本でも身近に感じるようになりましたよね。
しかし、その評判は「まずい」という声もあれば「うますぎ」という声も。
どちらにしてもはちみつを思わせる甘さと香りがポイントみたい。
実際のところどんなウイスキーなのでしょうか?
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【メーカーズマーク】まずい理由は接着剤の香り?特別な樽を使用したバーボンの秘密
https://twitter.com/ginjo_ttv/status/1435580302936535040
メーカーズマークのハイボールってまずいよな。
化学を飲んでる感じ— まさよし王国 (@lucas9severino) January 15, 2021
メーカーズマークが「まずい」という人は、その香りを接着剤のようだと感じていることがあるようです。
これは、実はバーボン特有の香り。
ウイスキーは最後の樽熟成の工程で、美しい琥珀色と複雑な香りを獲得します。
バーボンには他のウイスキーとは違う特別な樽を使うので、樽から得られる香りにバーボンらしさが現れるんです。
その特別な樽とは、内側を焦がしたアメリカンオーク製の新品の樽。
他のウイスキーにはシェリー酒やバーボンの古樽を用いることが多いです。
- 古樽ではすでに樽の成分が溶け出してしまっているところ、新樽からはふんだんにエキスが得られる。
- アメリカンオークにはバニラのような甘い風味を持つバニリンという成分が多く含まれている。
- 樽を焦がすことがバニリンの生成を進め、成分を溶け出しやすくする。
- 成分が溶け出しやすいため熟成が早い。
- 強く焼いた際に木材の糖がカラメル化し、カラメルやはちみつを思わせる甘い香りが生まれる。
熟成中、樽の中では酸化・蒸散そしてエステル化という化学反応が起こっています。
このエステル化によってはちみつや花の香り、フルーツやナッツの風味が生み出されるんです。
でも、メロンのようなエステル香は行きすぎると接着剤の匂いに感じられることがあるんだとか。
熟成が進みやすいバーボンだから、接着剤の匂いを感じるほど反応が強く出るのかもしれませんね。
5大ウイスキーを紹介
バーボンの大きな特徴は、原料に51%以上とうもろこしを使うこと。
他の多くのウイスキーは主に大麦を原料としています。
そんなウイスキーには「5大ウイスキー」と言われる有名どころがあります。
世界的なウイスキー生産国として知られている5か国で作られたこれらのウイスキーは、世界で高い評価を受けています。
- スコッチウイスキー(ザ・マッカラン、ボウモア、ラフロイグ、シーバスリーガル、カティーサーク等)
- アイリッシュウイスキー(ブッシュミルズ、レッドブレスト等)
- アメリカンウィスキー(メーカーズマーク、ジムビーム、ワイルドターキー、ジャックダニエル等)
- カナディアンウイスキー(カナディアン・クラブ、シーグラム等)
- ジャパニーズウイスキー(山崎、白州、竹鶴、イチローズモルト等)
【メーカーズマーク】うますぎる「はちみつの甘さ」とは?こだわり冬小麦の秘密
メーカーズマークうますぎ!!
甘くて飲みやすいしチョコレートと合わせてのんだら最高や笑
満足したしそろそろ寝よ pic.twitter.com/41RLcTbu8N— Mr.Takuman (@Takumannnn2) June 16, 2016
飲んだくれてます
メーカーズマーク?
はちみつみたいな濃厚な香りがよいー
香りが美味しい〜(?) pic.twitter.com/Ahmn3BL6Fw— 703 (@espk703) May 7, 2021
先述のようにバーボンは原材料の51%以上がとうもろこし。
残りは何かというと、多くの場合ライ麦なのですが、メーカーズマークは違います。
創業者ビル・サミュエルズ・シニアが理想の味を追求し、ついにたどり着いたのがマイナー品種の冬小麦。
ライ麦を使うとスパイシーでさっぱりとした風味になるところ、小麦は繊細で甘くまろやかな味わいを生み出します。
バーボンはとうもろこしの甘さと樽由来の甘さを持っていますが、メーカーズマークにはそれに加えて小麦の甘さもあるんですね。
テイスティングノート
色合い:蜂蜜のような琥珀色
香り:オレンジ・ハチミツ・バニラ
味わい:なめらかでバニラを中心に複雑で繊細・ふっくらした小麦由来の甘み
余韻:柔らかく、しなやかな印象がつづく
容量:700ml
希望小売販売(税別):2,800円※価格は販売店様の自主的な価格設定を拘束するものではありません。記載の価格は消費税別の価格です。
アルコール度数:45%
メーカーズマークのこだわり
メーカーズマークは、すべての工程において手作業を大切にしている小さな蒸溜所。
こんなこだわりを持ってバーボンを作っています。
- とうもろこしと冬小麦は地元の契約農家のもの
- 樽の保管場所を手作業でローテーション
- トレードマークの赤い封蝋は1本1本手作業で施す
- 蒸溜所敷地内の湧き水を使用
樽の保管場所については、ローテーションしないと樽によって熟成度合いに差が出てしまうそうです。
でも重くて手間のかかる場所の入れ替えを行う蒸溜所はとても少ないんですって。
【メーカーズマーク】おいしい飲み方はどんなもの?バーボンならではの3つの飲み方
メーカーズマーク含めバーボンは甘くて飲みやすいので、初心者にもおすすめです。
ストレートやロック、ハイボールなどが基本ですが、少し変わった飲み方を3つご紹介します。
①トワイスアップ
ウイスキーとよく冷えたミネラルウォーターを1:1で合わせたもの。
ストレートで飲むより香りや味わいがはっきりするんだとか。
ロックと違って飲むうちに薄まることもありません。
②ミントジュレップ
バーボンベースのカクテルと言えばミントジュレップ。
グラスにミントの葉と砂糖と水(または炭酸水)を入れ、ミントはスプーンで潰して香りを出し、砂糖を溶かします。
バーボンを加えてクラッシュアイスをいっぱいに詰め、よく混ぜてミントを飾ればできあがり。
③エッグノッグ
欧米ではクリスマスによく飲まれています。
ウイスキー30mlとホワイトラム・生クリームを15mlずつ、卵1個と砂糖少しをシェイクして氷の入ったグラスに注ぎます。
どれも美味しそうですよね。
メーカーズマークは、ホットウイスキーにするのもおすすめみたい!
『メーカーズマーク』#ホットウイスキー にオススメなのがこちらのバーボン🥃✨
穀物の風味とバニラの甘味が温めることにより引き立ちます♨️
蜂蜜🍯やレモン🍋を加えればさらに飲みやすくなりますよ🎶(*´꒳`*)
ちなみにウイスキー:お湯は1:3くらいで、予めカップを温めておくとベスト✨です❗️ pic.twitter.com/J0u286CVLb— ビック酒販🍷 (@bic_shuhan) January 26, 2022
まとめ
- メーカーズマークはバーボン特有の甘い香りの好き嫌いが分かれる。
- メーカーズマークはライ麦の代わりに冬小麦を使うため、他のバーボンよりも甘い。
- メーカーズマークは手作業にこだわった丁寧なバーボン造りをしている。
- メーカーズマークはいろんな飲み方を試したくなる。
ウイスキーはハイボールでなんとなく飲みがちでしたが、産地や原料の違いを学ぶと飲み比べしたくなりました♪
メーカーズマークのこだわりとそれに見合うおいしさ、ファンになっちゃいますね!