1976年にアサヒグループ食品から発売された梅干し純。
梅本来の酸っぱさが味わえます。
手軽に栄養補給できる所が魅力で、特に夏バテ対策に重宝する人も多いそう。
そんな梅干し純ですが、商品について検索してみると関連ワードに出てくるのは「自衛隊」や「危険」の文字。
そこで今回は、梅干し純と自衛隊の関係や危険と言われる理由、食べ方について調査しました。
梅干し純と自衛隊の関係は?
梅干し純は1970年代頃から「凍結乾燥梅肉粒」として自衛隊で配布されています。
軍事訓練時の塩分補給食として使用され、防衛省のWEBサイトでも紹介されているそう。
本来、自衛隊で使用される軍事用製品は一般的なお店では販売されない場合が多いです。
しかし、民間向け商品として梅干し純が販売されたことで誰でも購入できるようになりました。
夏場の登山には塩飴や塩タブレットを持って行ってる方も多いと思いますが、「梅干し純」おすすめです。自衛隊で配布される「凍結乾燥梅肉粒」の民生品で100%梅肉とシソを凍結乾燥したタブレットです。
一箱24粒で4粒ごとにフィルムに入ってます。軽いし嵩張らないので良いですよ。 pic.twitter.com/vYtUsprPvE
— 🅁🄴🄽🄾 (@renosky99) July 4, 2024
陸上自衛隊では行軍時に「凍結乾燥梅肉粒」という戦国時代のような食べ物が貰えます。これの民生品が「梅干し純」となります。砂糖などはなく、本当に梅です。ただ真夏に食べるととても美味しい奴です。まさに大和を感じます。値段も安いので行動食としてオススメです。https://t.co/hz4fvyqqHM
— ぱやぱやくん (@paya_paya_kun) May 12, 2021
梅干し純が危険といわれる理由
危険と言われる理由は、食べ過ぎてしまうからだと考えられます。
タブレットサイズで持ち運びやすく、手軽に塩分補給ができることが特徴の梅干し純。
特に汗をかきやすい夏場には、熱中症対策や栄養補給のため購入する人が多いよう。
しかし、梅干し純は塩分(ナトリウム)を多く含んでいるため食べ過ぎには注意が必要です。
【危険?】梅干し純はどこで売ってる?セブンイレブンやダイソーで買える?販売中止? https://t.co/DybIlNkp22
— tink* (@lmc_prayer336) February 12, 2023
梅干し純 危険って出てきて笑いました
— のーくる✩*॰¨̮ (@mg8xn) March 7, 2023
梅干し純の効果的な食べ方は?
クエン酸や梅ポリフェノール、ナトリウムなど多くの栄養素を含んでいる梅干し純。
クエン酸は疲労回復に、梅ポリフェノールは免疫力向上に役立つ栄養素です。
また梅干しの酸っぱさには、消化管を刺激して胃腸の働きを促す効果があります。
多くの人や自衛隊でも実践されているように、大量の汗をかく夏場や激しい運動をする際の塩分補給や疲れて食欲が出ないときの栄養補給に取り入れるのが効果的です。
1日あたりの摂取量の目安は?
梅干し純は1日1~2粒を目安に食べるのがおすすめです。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、1日における食塩の摂取目標量を次のように定めています。
男性 | 女性 | |
1~2歳 | 3.0g未満 | 3.0g未満 |
3~5歳 | 3.5g未満 | 3.5g未満 |
6~7歳 | 4.5g未満 | 4.5g未満 |
8~9歳 | 5.0g未満 | 5.0g未満 |
10~11歳 | 6.0g未満 | 6.0g未満 |
12~14歳 | 6.5g未満 | 6.5g未満 |
15~17歳 | 7.0g未満 | 6.5g未満 |
18歳以上 | 7.5g未満 | 6.5g未満 |
また、高血圧や腎臓に疾患のある人は重症化予防のために男女とも1日6.0g未満とされています。
1日3食食べる場合、1食あたりの塩分量の目安は2~3gです。
塩分は味噌や醤油などの調味料をはじめ、ウインナーなどの加工品やカップ麺などのインスタント食品などにも多く使われています。
特に、日本人が摂取している塩分の約7割は調味料に由来しているそう。
一方でアサヒグループ食品の発表によると、タブレット1粒あたりの塩分量は0.25gです。
1日の食事で摂取する分を加味し、塩分の摂り過ぎに気を付けて楽しみたいですね。
塩分を摂り過ぎるとどうなる?
まず、塩分を多く含む食品を食べ過ぎることで体がむくみやすくなります。
食事から塩分として摂取されているナトリウムですが、塩分を摂り過ぎると体内のナトリウム濃度が上昇。
濃度を下げようと細胞が水分を多く吸収するため、体内の水分バランスが崩れてむくみやすくなります。
さらに、塩分の過剰摂取を長期間続けていると次のような病気の発症リスクが…
- 高血圧
- 胃がん、食道がん
- 腎臓の疾患
①高血圧
塩分の過剰摂取は高血圧の原因の1つです。
体内の塩分濃度が上がると、濃度を下げようとして血管内にも水分が取り込まれます。
その結果、血液量も増加して血圧が上昇することで高血圧を発症。
また、重症化すると脳卒中や心筋梗塞など命に関わる深刻な病気を発症するリスクを高めると言われています。
②胃がん、食道がん
塩分自体に発がん性は認められていません。
一方で塩漬けや燻製などの塩分処理された食品には、発がん性物質が含まれていると言われています。
また、塩分の摂り過ぎで胃の粘膜が傷つけられて炎症が起こり、胃がんができやすい環境をつくることが原因と考えられているそう。
③腎臓の疾患
体内のナトリウムのほとんどは腎臓から尿として排出されます。
しかし、腎臓の処理能力を超えた過剰な塩分を摂取してしまうと腎臓病などの原因に…
さらに重症化すると不要な水分や老廃物の排泄が自力でできなくなるため、透析による治療が必要となります。
まとめ
- 「凍結乾燥梅肉粒」として自衛隊で配布されている。
- 梅干し純が危険と言われる理由は、塩分を多く含んでいるため食べ過ぎに注意が必要。
- おすすめの食べ方は1日1~2粒を目安に塩分補給や疲労時の栄養補給として食べること。
今回は、アサヒグループ食品のロングセラー商品である梅干し純についてご紹介しました。
梅干し純は昔から自衛隊で塩分補給食として配布されています。
また、塩分を多く含んでいて食べ過ぎるのは危険で1日1~2粒を目安に食べるのがおすすめです。