みなさんはゴールデンゾーンという言葉を耳にしたことはありますか?
わたしは最近スーパーでバイトしている友人から初めてこの言葉を耳にしました。
この記事では、ゴールデンゾーンの高さやコンビニでの陳列方法などを調べてみました。
スーパーやコンビニなどの小売業に関わる方や、興味がある方は、ぜひ読んでみてください♪
スーパーやコンビニなどの小売業に関わる方や、そういったことに興味を持っている方は、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね♪
なんのことかわからなくてあたふたしちゃった
Contents
ゴールデンゾーンの高さ
ゴールデンゾーンとは陳列棚のなかで最も商品を見やすい場所のこと。
ここにある商品は人が手に取りやすいとされています。
ゴールデンゾーンは、ゴールデンラインとも呼ばれています。

ゴールデンゾーンの高さ次第で、売り上げは大きく変わります。
年齢や性別によって高さは変わり、明確な規定はありません。
一般的に手に取りやすい高さは、男性では地上80〜140cm、女性では70〜130cm程度の範囲とされています。
身長によって見えやすい高さは変わるので、その商品のターゲット層を意識して陳列することが大切。
また、棚の売り上げの8割はゴールデンゾーンに集中するため、季節限定商品や売れ筋商品を配置することで、売り上げUPに繋がります。
お客様が商品を見る頻度のことを視認率と言いますが…
この視認率を上げることが売り上げを伸ばすために必要不可欠になります。
お客様は「見る」「知る」「買う」という順番で商品を購入します。
つまり、売りたいものがあるとき、まずは見てもうことが大切なのです。
コンビニでのゴールデンゾーン陳列方法について

コンビニエンスストアの冷蔵庫などでは、上から2番目がよく売れるとされています。
また、子供向けのお菓子などは、下段に配置が鉄則。
このようなゴールデンゾーンに自社の商品を置いてもらうため…
営業担当者はコンビニエンスストアを見て回り、交渉したりもするようですよ。
また、季節によっても陳列に工夫がなされています。
肉まんやおでんなどは冬に欲しくなりますし…
アイスやビールなどは夏に売れやすいですよね。
こういった商品は季節ごとに目立つ位置に陳列されています。
また、酒類の近くにおつまみを配置するなど。
関連商品を近くに置くことでついで買いを誘発する方法。
これを「クロスマーチャンダイジング」といいます。
ゴールデンゾーンを使った2つの陳列方法
ゴールデンゾーンを使った具体的な陳列方法を2種類紹介したいと思います。
ここでは、スーパーの売り場などによくある、6段のゴンドラ什器をとりあげてみます。
6段のゴンドラ什器の場合、ゴールデンゾーンは3段目と4段目になります。
スーパーのえびせん、いかせんコーナーの品揃えがかなり本気度高いけど、東海民はえびせんいかせん好きなのかな🤔🦐🦑
でもここにはかっぱえびせんは置かれていない。
岐阜のカニチップは主導線側のゴールデンゾーンに陳列され別格扱いだった🦀👑 pic.twitter.com/prGB0gh0w0
— 🍕ゆうこさん (@yukosan0112) October 11, 2020
広告の品を棚1段に陳列
上から3段目に、広告の品を配置する方法。
そのほかの部分には週間で売る商品を陳列します。
棚を上段3段、下段3段に分けて陳列
上3段に週間で売る商品、下3段に広告の品や売れ筋商品を配置する方法。
陳列の基本的なパターンになります。
上下両方でゴールデンゾーンが使えるので、効率的に配置ができます。
補足:シルバーゾーンについて
ゴールデンゾーンの次に視認率が高い範囲をシルバーゾーンと呼びます。
売りたい商品をゴールデンゾーンに、アピールしなくても自然と売れるような定番商品、売れ筋商品をシルバーゾーンに配置するという方法もあります。
売り場什器と通路幅
ゴールデンゾーンの高さは、売り場什器によっても変わってくるようです。
売り場什器について

売り場什器とは、店舗における商用機材全般のことを指します。
わかりやすいよう具体的な例をあげると…
- 冷蔵ケース…下段のみ
- L型什器…目線の高さと最下段
- 垂直型ゴンドラ…目線の高さのみ
- 張り出し型ゴンドラ…目線の高さのみ
通路幅について
通路幅、つまり通路の広さによっても、ゴールデンゾーンが変わります。
通路幅が広いと、お客様が見やすい範囲が広がることから、ゴールデンゾーンも広くなります。
そのため、台車など無駄な障害物を置かないようにして、通路幅をできる限り広くとることが販売数を増やすために重要になってきます。
私が考えるゴールデンゾーンは図の通り。
一般的な通路幅である日用品小売業の場合の顧客層・有効視野・垂直視野を考慮した結果なので、通路幅やレイアウトにもよります。 pic.twitter.com/ygBj1fd1wQ— 郡司昇🛒小売×ICT+薬剤師/小売業の本質 (@otc_tyouzai) September 18, 2021
まとめ
- 陳列棚のなかで最も商品を見やすい場所のこと
- 男性では地上80〜140cm、女性では70〜130cm程度
- 棚の売り上げの8割はゴールデンゾーンに集中する
- 売り場什器や通路幅によって変わる
- 営業担当者はここに商品を置いてもらえるように交渉する
- シルバーゾーンというのもある
今回はゴールデンゾーンに関して調査してみました。
その結果、販売に携わるにはとても重要で、うまく活用できれば販売数を劇的に増やすことができるとわかりました。
小売業に関わる方は、このゴールデンゾーンに関する知識を生かし、陳列に生かしてみてくださいね♪