u-nextは動画配信サービスとして有名ですが…
実は映像作品だけでなく雑誌の最新号も読み放題なのです。
そのu-nextの雑誌読み放題サービスについて
「スクショ(スクリーンショット)ができない」「モザイクがかかる」
などと言われています。
u-nextの雑誌読み放題サービスの制限について、調べてみました!
Contents
u-nextの雑誌読み放題でスクショが撮れない2つの理由

スクショを撮ることは、u-nextの利用規約で禁止されています。
(24) 本コンテンツをコピー、ストリームキャプチャ、複製、複写、配信、アップロード、上映、放映、
その他コンテンツの著作権を侵害する全ての行為
また、u-nextの雑誌をスクショしようとすると、
「画面の録画、保存はご遠慮ください。著作権の保護にご協力ください」
という警告文が出ます。
スクショが禁止されているのには2つの理由があると考えられます。
- 再配布を防ぐため
- 有料会員を継続させるため
この2つがどのように著作権の保護につながるのか、解説していきますね。
スクショ禁止の理由①再配布を防ぐため
雑誌に掲載されている文章や写真、マンガには著作権が発生します。
u-nextなどの配信サービスは、著作者に使用料を支払って配信。
有料会員は、会費を払って著作物を楽しむことができます。
スクショは、著作物の「複製」にあたりますが、著作権法では
第三十条 著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。
とあるとおり、個人で楽しむためであれば著作権の侵害にはなりません。
しかし複製した著作物を、不特定多数の人々が無料で見られるよう再配布をしてしまうと、著作者には不利益となってしまう場合があります。
著作者の利益を守るため、念のために禁止していると考えられます。
スクショ禁止の理由②有料会員を継続させるため
u-nextには、1か月間の無料体験期間があります。
u-nextからすれば、無料期間のあとも会員を継続してもらいたいもの。
端末に保存したスクショで満足してしまったら、有料会員になる意味がなくなってしまいますよね。
u-nextは、出版社や著作者に使用料を支払っています。
有料会員が支払っている会費は、出版社や著作者の利益の一部。
雑誌のスクショなどを上げるな、と言うのも、
本来は
「私読んでないんです!ネタバレやめてください!」ではなく、対価を払わず流布する事によって公式なり作者なりが著作権の侵害、経済的損失を受けるからなんでないの?
— ミジンコ (@SAKURA28853190) April 22, 2020
経済的な損失を防ぐために、動画や雑誌のスクショに対して自衛策をとっています。
著作者に正当な使用料が支払われることで、権利が守られるのです。
u-nextの雑誌でモザイクや非表示になる2つの理由

u-nextの読み放題雑誌の中には、紹介文に次のような文言が含まれる場合があります。
※電子書籍版には、表紙画像や中吊り画像に掲載されている一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または一部の画像が修正されている場合がありますので、内容をご確認の上、お楽しみください。
実際には記事や画像が非表示になったり、モザイクやぼかしがかかる場合があるとのこと。
その理由には、以下の2つが考えられます。
- 紙媒体の売上げを守りたい出版社の意向
- 肖像権を守りたい事務所の意向
詳しく解説していきますね。
①紙の出版物の売上げを守りたい出版社の意向
出版社側が、読み放題での配布に同意していない記事は、非表示やモザイクで隠されることがあります。
多くはスクープ記事や大人向けのコンテンツ、付録の内容など。
スクープ記事は紙媒体と公式の電子版のみ、付録は紙媒体のみ・・・と棲み分けがはっきりしています。
出版社の主力はあくまで紙の出版物。
出版物の売上げを守りたい出版社の意向が反映しています。
そうなのよ、入荷が遅いから販売日に読める電子版に移行しよかなと考え始めると付録がくるんだよな!
ほんと紙版やめられないぜ。— Tomechiyo📚 (@TomechiyoJ) March 19, 2024
雑誌の読み放題はパラパラと読みたい人にはちょうどいいサービスです。
コスパの高さと反比例して、内容のボリュームは実際の出版物よりかなり下がります。
読み放題サービスで全部を出さないことで、紙の出版物の売上げを守っているのですね♪
②肖像権を守りたい事務所の意向
グラビアページの被写体となっているタレントやモデルの中には、電子版での掲載がNGという方がいます。
これには、タレントの肖像権を守りたい事務所の意向が反映されています。
「肖像権」とは、許可なく自身の顔や体を撮影・公表されない権利のことで、誰もが持っている権利です。
無断で他人を撮影したり、他人が写った写真・動画をインターネット上に投稿したりすると、「肖像権」の侵害となる可能性があります。
肖像権はタレントだけでなく、誰にでもある権利。
みだりに個人の顔写真をインターネットに投稿や拡散するのは、肖像権の侵害にあたります。
肖像権は法的に規定された権利ではありませんが、事務所やタレント本人が訴えれば賠償金などが発生する場合も。
そのため、出版社とタレントの所属事務所との間で肖像権について契約が交わされているのです。
全てではありませんが、タレントの所属する事務所や契約の内容によって紙の雑誌とデジタル版の記事は変わります。
SODAこっちは今日発売(のはず…)だから買いに行ってくる 電子版は読んだけどクレアちゃんたちの肖像権美 少年より厳しくて見られなかった😂
— 💮 (@b_gohandayo) September 23, 2023
大好きなタレントの記事がお目当てにしている人は、がっかりするかもしれません。
しかし、大切なタレントの権利を守るためであれば仕方ないですね。
まとめ
- 漫画や写真のスクショ禁止は著作権保護のため
- 再配布を防ぎ、損失を防いで著作者の利益を守っている
- 記事非表示・モザイク処理は売上と肖像権を守るため
- 紙の出版物の売上を守りたい出版社の意向を反映
- 肖像権を守りたい事務所の意向を反映
u-nextでは310,000本以上の映像作品と190誌以上の雑誌が見放題。
月会費はちょっとお高め(月額2,189円/2024年3月現在) ですが、幅広いメディアを楽しみたい人には便利なサービスです。
一方で、著作者や出版社を守るために様々な制限もあるということがわかりました。
利用規約に従って、適切に楽しみたいですね♪