みなさん、コンビニに買い物に行くとレジ横にホットスナックが置いてありますよね。その中でも、フライドチキンをついつい買ってしまうことは多くありませんか?
でも、あのおいしいコンビニのフライドチキンは「実は体にやばい影響があるかも…」と不安に思う人も多くはいると思います。
今回はコンビニフライドチキンに体に悪い成分があるのか見ていきましょう!
Contents
コンビニチキンの体に悪い4つの成分って?

コンビニフライドチキンについて調べたところ、体に悪いとされる成分が4つあることがわかりました。
・ショートニング
・トランス脂肪酸
・酸化した油
・塩分の量
1.ショートニング
コンビニのフライドチキンはショートニングという油で揚げられています。
ショートニングと聞くと、マーガリンと同じように体に悪いイメージがあります。
実際に体にどのような悪影響があるのでしょうか?
ショートニングは原料が動物性や植物性の油が使用されていて、トランス脂肪酸が含まれていることから、体に悪いといわれています。
2.トランス脂肪酸
皆さん聞いたことはありますが、一応説明させていただきます。
トランス脂肪酸とは、脂質を構成している成分で脂肪酸の1種。マーガリン、ショートニングや業務用油など作る過程で発生します。
トランス脂肪酸の摂りすぎは、血中の悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らす働きがあり、冠動脈疾患などのリスクが高まる。
厚生労働省でも、このように述べています。
平均的な日本人より多いトランス脂肪酸摂取量を基にした諸外国の研究結果によると、トランス脂肪酸の過剰摂取により、心筋梗塞などの冠動脈疾患が増加する可能性が高いとされています。また、肥満やアレルギー性疾患についても関連が認められていますが、糖尿病、がん、胆石、脳卒中、認知症などについての関連は分かっていません。
こうした研究結果は、トランス脂肪酸の摂取量が、平均的な日本人よりも相当程度多いケースの結果であり、平均的な日本人の摂取量においては、これらの疾患リスクとの関連は明らかではありません。
引用元:「厚生労働省より」
また、世界保健機関(WHO)ではこのように述べています。
WHOは、2003年に、生活習慣病を防ぐために食事からとる栄養素の量の目標を公表しました*1。脂質のうち、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸については上限量を設定し、それより多くとらないようにすることを目標としました。トランス脂肪酸については、とる量を総摂取エネルギーの1%に相当する量よりも少なくすることが目標です。これは、脂質を多くとっている国では、多くのトランス脂肪酸をとり続けると、冠動脈性心疾患のリスクが高まるという研究結果があったためです。
引用元:「農林水産省より」
日本の成人1人当たりの、トランス脂肪酸の1日平均摂取量は0.92~0.96g程度。
それに比べてアメリカでは5.8g、ヨーロッパでは1.2~6.7gと報告されています。
私たち日本人は、諸外国に比べると摂取量が少ないので、普段の食生活だとリスクは低いと考えられますね。
3.酸化した油
コンビニは何回も同じ油を使用してチキンなどを揚げています。高温度で調理をしたり、さめるまでに空気に触れてしまうと酸化します。
酸化した油は過酸化脂質が多く含まているため、体が酸化します。
過酸化脂質とは、コレステロールや中性脂肪といった脂質が活性酸素で酸化されたものをいいます。また、がん発生の原因の一つです。
体を酸化させているということは肌にも悪影響。
肌の酸化はシミ・シワ・たるみを加速させています。
4.塩分の量
大手コンビニ3社のフライドチキンの食塩相当量について調べてみました。
量や味によって食塩相当量が異なりますが少なくて0.5g、多くて2.4gとわかりました。
食塩摂取量の目標量が決まっており、厚生労働省もこのように述べています。
厚生労働省が定めた「日本人の食事摂取基準」(2010年版)では、食塩摂取量の一日あたりの目標量は成人男性が9g未満、女性が7.5g未満です。
また、高血圧で治療している人は、一日6g未満にすることがすすめられています。最近は減塩を心掛ける人も多く、日本人の食塩摂取量は次第に減っているのですが、21年度国民健康・栄養調査の結果によると、70%の人が目標値より多く食塩を摂取しています。食塩の取りすぎは高血圧をはじめとした生活習慣病に深く関わってきますので、注意が必要です。
引用元:「農林水産省」より
日本で定められている塩分摂取基準量は成人男性で9g未満、成人女性で7.5g未満です。
欧米のいくつかの国では、日本より低めの6g未満が推奨。
世界保健機関(WHO)は、すべての成人の塩分摂取量を5gを目安としています。
フライドチキンをたくさん食べると、推奨量を超えて塩分を摂取してしまいやすいです。
すると、高血圧になり血管や心臓に負担がかかってしまいます。
高血圧は、脳卒中や心筋梗塞・心不全などの循環器系の病気につながるので、注意が必要です。
フライドチキンの食塩相当量からみて2個以上食べてしまうとあっという間に目標量に達してしまい体に悪影響ということがわかりますね。
コンビニのチキンにもいいところが

ここまで体に悪い成分について説明しましたが、フライドチキンにはよい栄養素があります。
それは、たんぱく質です。
最近はコロナ禍でおうち時間が多くなったことで太りがちに…。
そのことから、ダイエットが注目されていますよね。
実はたんぱく質はダイエットには大切な栄養素です。
「ダイエット=食事制限」と思われがちですがそれは間違い。
食事を減らすと体を動かすために必要なエネルギーが不足してしまいます。
そして、不足した分を補うために、筋肉からエネルギーを作り出すので、筋肉が減ってしまいます。
筋肉が減ってしまうと基礎代謝が下り、太りやすくなる体質に…。
それを避けるためには、過度な食事制限は避けてたんぱく質で筋肉を作ることが大事なんです。
1日に必要なタンパク質の量は、18歳以上の女性で50g・男性は65gとされています。
フライドチキンには、どれくらいの量のたんぱく質が含まれているか調べてみました。
スパイスチキン(セブン)…14.9g
ファミチキ(ファミマ)・・・12.7g
からあげくん(ローソン)・・・14.0g
Lチキ(ローソン)・・・17.4g
女性であれば、1日に必要な5分の1の量がコンビニのチキンで取れてしまう計算です。
毎日食べ過ぎるのはだめですが、辛いダイエットの息抜きやご褒美としてたまに食べるのはありですね。
安心!手作りフライドチキンのおすすめレシピ

どうしても頻繁にフライドチキンが食べたい!という人におすすめなのが、自分でフライドチキンを手作りしてしまうことです。
手作りなら揚げる油を自分で工夫できたり、塩分量を調節したりできます。
油少なめ・ヘルシーフライドチキン
簡単カリカリ♪揚げないフライドチキン♪ by mocomanma
たっぷりの油で揚げるのではなく、フライパンで揚げ焼きにするレシピです。
どこのおうちにもある調味料で作れるので、お手軽なのもいいですね!
つくれぽも400件超えと人気のレシピなので、味の心配もありません。
塩分控えめ・サクサクフライドチキン
しょうゆで有名なキッコーマンのフライドチキンのレシピです。
塩分量もはっきり表示されているのがわかりやすくてイイですよね。
このレシピは、塩分量だけじゃなくてカロリーも控えめなのがポイントです!
ダイエット中の方にはとってもおすすめ。
まとめ
- 毎日食べたり、栄養が偏らないようにバランスよく食べれば問題なし
- ダイエットの気分転換にフライドチキンを食べるくらいならOK
- たんぱく質を摂ることができるというメリットがある
どの食品でも言えることですが、偏った食べ方は体には悪いということがわかりました。どうしても我慢できない人は、自分で作るという手もあります。
我慢も体に毒ですから、あまり重く考えないで食べたいときに食べて、食べ過ぎたらしばらく食べないようにしていきましょう!