空腹時に「グー」や「キュルキュル」と鳴るお腹の音。
自分のお腹が鳴っているのに、いっしょに集団生活を送る友人たちは鳴らない…
同じ時間にランチを食べたはずの友人たちより、自分の方が先にお腹が鳴る…
このような経験はないでしょうか?
今回は、お腹が鳴る人と鳴らない人の違いについて徹底的に調べてみました!
お腹が鳴る人と鳴らない人の違いは?
お腹が鳴る人と鳴らない人は存在せず、人間であればお腹は誰でも鳴ります。
なので、お腹が鳴らない人はいません。。
お腹が鳴る現象は、個人差があります。
つまり、鳴るタイミングが早い人もいれば遅い人もいるということ。
空腹時にお腹が鳴るのは、消化活動が正常に行われている健康の証です。
空腹になれば、誰でも鳴るようですよ。
では、空腹時にお腹が鳴るのはなぜなのでしょうか?
メカニズムをご紹介します。
お腹が鳴る原因4つとは?
空腹時にお腹が鳴るのは、「空腹時収縮」によるものなのだそうです。
空腹時、胃では強い収縮運動が行われます。
消化しきれなかった食べ物の残りカス、水分、空気などが振動することで、音が鳴るようですよ!
一般的に、胃から食べ物が消化されるのに3~6時間かかるとされています。
消化のスピードや、お腹が鳴る現象と関係することをご紹介していきますね。
その他にも体質による個人差はあるとのことです。
- 食べる量
- 食べる物・飲む物
- 食べるスピード
- 食事と食事の間の過ごし方
では、順に見ていきましょう。
①食べる量
食べる量は、当然ながら消化のスピードに関わります。
少ないと速く消化されるので、お腹は鳴りやすくなります。
一方、多いと消化に時間がかかって、お腹が鳴るタイミングは遅くなりますよね。
だからといってたくさん食べたり、間食を増やしてお腹が鳴るのを防ぐのはNG。
健康上おすすめできません。
食べる量はあくまで適正量にしましょう!
これから説明する②~④の項目を押さえていくのが良策です♪
②食べる物・飲む物
食べる物や飲む物については、ポイントが2つあります。
- 食品の消化時間
- 胃に空気を多く取り込む食品かどうか
まず、1つ目の「食品の消化時間」についてです。
“消化の良い食べ物、悪い食べ物”や“腹もち”という言葉を耳することがありますよね。
実は、食品によって消化時間は全然違ってくるのです。
引用元:同友会グループ 栄養士コラム 第27回 食べ物の消化時間
次に、2つ目の「胃に空気を多く取り込む食品かどうか」です。
前の項目で説明したように、お腹の音は消化しきれなかった食べ物の残りカス、水分、空気などが振動して出るものです。
つまり、“お腹の中に空気を増やすと音が鳴りやすくなる”と言えます。
空気を多く取り込む食品で、代表的なのは炭酸飲料ですね。
熱い飲み物や汁物などをすする際にも、取り込む空気の量が増えるそうですよ。
③食べるスピード
食べるスピードも、お腹の音と関係があります。
食べるのが速い人の中には、食べ物を噛まずにかき込むように食べる人がいます。
この場合、食べ物が空気をたくさん含んだ状態で胃の中に送られてしまうとのこと。
②で説明した“胃に空気を多く取り込む”状態を作ってしまうことになるわけですね。
食事はゆっくり、よく噛んで食べることが大切です。
④食事と食間の過ごし方
何かに集中している時は、お腹が鳴りにくいのを感じたことはありませんか?
何かに没頭していたら、空腹を感じなかったという経験がある方もいると思います。
食事と食事の間の過ごし方によっても、お腹の音の出方が変わってくるそうですよ。
ここで大きく関わってくるものが「自律神経」です。
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
活動時に優位となる。
血液循環や代謝を上げて、活動性を高める。
血圧が上昇し、瞳孔が拡大する。
胃腸の動きが抑制される。
心と体が興奮状態になる。
休息時に優位となる。
体の各部分の活動性を下げ、次の活動に備えて回復、修復させるために働く。
血圧が下がり心拍数は減少し、瞳孔が収縮。
胃腸の動きが活発になる。
心と体が休んでいる状態になる。
何かに集中している時というのは、交感神経が優位になっている時にあたります。
つまり、胃腸の動きが抑制されるのです。
それによって消化時間が遅くなったり「空腹時収縮」が弱くなったりするようです。
お腹が鳴るときの対策4選
最初にお話ししたように、お腹が鳴らない人はいません。
対策としてできることは、“お腹が鳴るタイミングを遅らせる”こと。
これまでにご紹介した内容を踏まえればできそうですよね♪
- 消化時間が遅い物を食べる
- 飲食時に空気を多く取り込む食べ物を避ける(炭酸飲料、熱い汁物など)
- ゆっくりよく噛んで食べる
- 何かに集中するなどして、交感神経が優位な状態にする
どうしてもお腹が鳴って欲しくない時には、このポイントを押さえてみて下さい!
まとめ
- お腹の音は、誰もが鳴るもの
- お腹の音は、消化活動が正常に行われている証
- お腹が鳴るタイミングには個人差がある
- お腹が鳴ることに関係する4点(これに加えて個人の体質)
①食べる量
②食べる物・飲む物
③食べるスピード
④食事と食事の間の過ごし方 - お腹が鳴るタイミングを遅らせる工夫は可能
わたしも、自分だけお腹が鳴ってしまって恥ずかしい思いをしたことがあります。
でも、誰にでも起こる現象とわかって、少しホッとしました。
お腹が鳴ってほしくない時は、ちょっとした工夫で回避できるかもしれません。
よかったら試してみて下さいね♪