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伊勢神宮の見どころやパワースポットは?歴史もわかりやすく解説!

「お伊勢さん」の呼び名で親しまれている伊勢神宮
1つの大きな神社ではなく、内宮・外宮・その他の別宮も含めた全125社の総称のことを指します。

伊勢神宮の中には、いくつもの見どころパワースポットがあることをご存じでしょうか? 歴史も深く、内宮はなんと約2000年前から鎮座しているんですよ!

今回の記事では、これから伊勢神宮へお参りに行く方へ向けて、より楽しむためのポイントをや歴史についてわかりやすく解説していきます。
あなたに、たくさんのご利益がありますように!

伊勢神宮の見どころ8か所紹介

引用:伊勢神宮公式サイト

伊勢神宮は三重県伊勢市にある神社。
正式名称を「神宮」といい、125社のお宮とお社の総称です。
外宮から内宮まで約5.5㎞という広大な範囲の中には、見どころがたくさん!

全てが見どころなので、頭を悩ませましたが…。
今回はいくつかピックアップしてご紹介していきます♪

外宮(げくう)

伊勢市の中心部に位置する伊勢神宮の外宮(げくう)。
外宮とは、内宮(ないくう)から見て外側にある宮、という意味でそう呼ばれています。
正宮や別宮などたくさんの見どころがありますが、ここでは代表して4か所ご紹介!

正宮(豊受大神宮)

引用:伊勢神宮公式サイト

外宮の中で最も尊い場所が、正宮(豊受大神宮)。

天照大御神(あまてらすおおみかみ)の食事を司る神様・豊受大御神(とようけのおおかみ)をお祀りしています。
私たちの生活には欠かせない、衣食住・産業の神様としても信仰されているんですよ。

外宮でまず初めに回ってほしい場所です。

多賀宮(たかのみや)


引用:伊勢志摩観光ナビ

98段の石段の上に鎮座しており、かつては「高宮」とも呼ばれていました。
多賀宮には、豊受大御神の荒御魂が祀られています。

正宮では個人的なお願い事はしてはいけないと言われていますが、多賀宮ではお願い事をしても大丈夫。
その際は、ただ単に願いを伝えるのではなく、努力する決意を宣言するとよいですよ!

荒御魂の荒々しいパワーが背中を押してくれることでしょう。

神楽殿(かぐらでん)

引用:伊勢神宮公式サイト

正宮に向かう参道の途中にある、銅板葺の入母屋造の建物が神楽殿。
「御神楽(おかぐら)」と呼ばれる舞を神様に捧げ、祈祷を行う御殿です。

ここでは、お守りや、お札の授与、御朱印などもいただけるんですよ!
ちなみに、神社ではよく見かけるおみくじですが、伊勢神宮にはありません。

それは、”伊勢神宮にお参りに来られたこと自体が幸運で大吉である”とされているためだとか。
足を運んだだけで大吉だなんて、なんだか嬉しいですね。

清盛楠(きよもりくす)

引用:伊勢志摩観光ナビ

外宮の表参道沿いに佇む大楠。
樹齢は1000年近く、2本に見えますが実は1本の木です。

平清盛が勅使として参向したときに、木の枝が冠に触れ、落ちてしまったのだそう。
それに怒った清盛が、木の枝を切らせたという言い伝えから「清盛楠」と呼ばれています。
平安貴族にとって冠が脱げ落ちることは、そのくらい恥ずかしいことだったのですね。

内宮(ないくう)

内宮の広大な敷地の中にも、見どころがたくさんあります!
ここでは、代表して4か所ご紹介♪

正宮(皇大神宮)

引用:伊勢神宮公式サイト

正宮の正式名称は皇大神宮(こうたいじんぐう)。
日本人の総氏神であり、天皇の御祖神でもある天照大御神(あまてらすおおみかみ)を御祭神としています。

三種の神器の一つ「八咫鏡」をご神体としていて、伊勢神宮の全125社の中で最も位の高い場所とされてるんですよ。

本殿の建築様式は「神明造」と呼ばれるもの。
ほかに同じ建築様式をとる神社がないことから「唯一神明造」とも呼ばれています。

宇治橋(うじばし)

引用:伊勢神宮公式サイト

内宮の玄関口にあり、境内を流れる五十鈴川に架かっている橋が宇治橋。
全長は101.8mあり、床板や欄干はヒノキ、橋脚には水に強いケヤキが使われています。

宇治橋の内側と外側に立っている大鳥居も見どころ。
この内側の鳥居には内宮の旧正殿の棟持柱が、外側の鳥居には外宮の旧正殿の棟持柱が用いられているんですよ。

日常の世界と神聖な世界とを結ぶ架け橋となっています。

荒祭宮(あらまつりのみや)

引用:伊勢神宮公式サイト

正宮のすぐ裏にあるお社で、正宮に次ぐ大きさの別宮です。
こちらに祀られているのは、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の荒御魂(あらみたま)

神様の魂の穏やかな働きを「和御魂(にぎみたま)」というのに対して、荒々しい御魂の働きを「荒御魂(あらみたま)」と呼びます。

古くからの大祭(たいさい)や神御衣祭(かんみそさい)が行われるのは、皇大神宮と荒祭宮のみ。
このことからも、別宮の中でも特別に神位が高いことがうかがえますね。

門前町

引用:伊勢市観光協会

内宮宇治橋から五十鈴川に沿って続く石畳の街並みを「おはらい町」と呼びます。
その中心部にあるのが「おかげ横丁」。
伊勢の歴史的建築が立ち並ぶ、グルメやお土産を楽しめる人気スポットなんです♪

ここは、江戸時代に人気を集めていた「お伊勢参り」の玄関口としても栄えていました。
季節ごとの催事も行なわれているので、旅行前にはぜひチェックしてみましょう。

よつば
よつば
見ているだけで楽しくなってきちゃいます♪

伊勢神宮のパワースポット6か所紹介


引用:伊勢神宮公式サイト

日本最大のパワースポットとも呼ばれている伊勢神宮。
伊勢神宮自体がパワースポットなのですが、その中でも注目を集めているスポットをご紹介します♪

外宮3か所

ここでは、外宮にあるパワースポットについてご紹介していきます。

  1. 三ツ石
  2. 亀石
  3. 地蔵石(寝地蔵石)

①三ツ石

引用:伊勢神宮公式サイト

正宮から多賀宮へ向かう途中にあるパワースポット。
三個の石を重ねた石積みで、しめ縄に囲まれています。

ここは、式年遷宮(しきねんせんぐう)の「川原大祓」が行われるとても神聖な場所。
近年この三ツ石の上に手をかざす人がいるのですが、それは控えてくださいね。
通常の参拝と同じく、結界の外から静かに手を合わせましょう。

式年遷宮(しきねんせんぐう)とは?

20年に一度宮処を改め、古例のままに社殿や御装束神宝をはじめ全てを新しくして、大御神に新宮へお遷りいただく神宮最大のお祭りです。
1300年にわたり繰り返されてきた式年遷宮は、20年に一度造り替えられる常に瑞々しいご社殿で、永遠に変わらないお祭りが行われることに大きな意義があります。平成25年には62回目が古式のままに行われました。

引用:伊勢神宮公式サイト

②亀石

三ツ石を過ぎ、別宮へ向かう道の途中に小さな石橋があります。
この石橋、一見ただの大きな一枚岩に見えますが…。
横から見ると、亀が甲羅から顔をのぞかせ、手を広げているように見えるのです!

長寿の象徴でもある亀の背中に乗れるなんて、パワーがもらえそうですよね。

 

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③地蔵石(寝地蔵石)

多賀宮への石階段を上った先の踊り場、柵の下に飛び出している石があります。
この石、よく見るとお地蔵様のように見えるのです。
優しく微笑んでいるように見えて、ちょっとかわいいですよね。

お地蔵さまが寝ているように見えるため、「寝地蔵石」とも呼ばれているんですよ。
見つけたら、よく眺めてきてくださいね。
ご利益があるかもしれません!

内宮3か所

ここでは、内宮にあるパワースポットについてご紹介します。

  1. 四至神(みやのめぐりのかみ)
  2. 五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらしば)
  3. 瀧原宮(たきはらのみや)のねじれ杉

①四至神(みやのめぐりのかみ)

引用:伊勢神宮公式サイト

社殿や御垣はなく、石畳の上に祀られている神様。
「四至」とは神域の四方を意味していて、内宮の四方を悪いものから守るための守護神です。

社殿はありませんが、ここが伊勢神宮で一番のパワースポットだともいわれているんですよ!

外宮の三ツ石同様にしめ縄で結界が張られているのですが、手をかざす行為は控えてくださいね。
正しい作法でお参りしましょう。

②五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらしば)

引用:伊勢神宮公式サイト

宇治橋を渡って参道を歩いていくと手水舎があります。
更にその奥にあるのが五十鈴川御手洗場。

玉石が敷き詰められた美しい石畳で、古来から禊(みそぎ)の場として使われていました。
現在でも、手などを清めることができます。

内宮を参拝する前には、ここで身も心も清めてから行きましょう。
ご利益が上がったり、運気がよくなったりすると言われているんですよ!
ゆったりとした五十鈴川の流れを眺めているだけでも、パワーをいただけそうですね。

③瀧原宮(たきはらのみや)のねじれ杉

瀧原宮へ向かう参道に生えている巨大な杉の木。
数ある杉の木の中で、なぜかこの1本だけがねじれているのです!

歩くパワースポット・湘南乃風のショックアイさんが紹介したことでも話題になりました。ゼロ磁場の影響でこのようにねじれたのではとの噂もありますが、真相はいかに?

ねじれ杉はもちろんのこと、瀧原宮自体が神秘的で厳か!
参拝客も少ないため、よりいっそうパワーを感じやすいのかもしれません。
少し離れた場所にありますが、内宮に行った際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。

裏パワースポット

伊勢神宮には、裏パワースポットがあります。
それは、「踏まぬ石」。
内宮の荒祭宮に行く途中の石段、下から14~15段目に位置しています。

階段の真ん中にポツンと置かれていて、違和感を感じるこの石。
踏むとケガをしたり足の病気にかかったりと、悪いことが起こると言われているのです。

通常、階段の真ん中は神様が通る道と言われているため、歩いてはいけないことになっているのですが…。
うっかり踏まないように気をつけて下さいね!

よつば
よつば
パワースポットのエネルギーに身が引き締まります。

伊勢神宮の歴史をわかりやすく解説

ここまで、伊勢神宮の見どころやパワースポットについてご紹介してきました。
そもそも、なぜ伊勢神宮はこんなにも日本人から崇敬されているのでしょうか?
気になりますよね。

そこでここからは、伊勢神宮の歴史について解説していきます。

伊勢神宮誕生の歴史

引用:伊勢神宮公式サイト

伊勢神宮が創建されたのは、今から約2000年前。
もともと天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、代々天皇のお近くに鎮座していました。

ところが、第10代崇神天皇(すじんてんのう)の代に国中に疫病が蔓延します。
どうしたらよいか神様に聞くと、オオモノヌシノミコトから「私をオオタネヒコノミコトに祀らせるように」とのお告げが。

お告げ通りに移すと、疫病はおさまり国に平和が戻りました。
オオモノヌシノミコトと一緒に祀られていた天照大御神は、その時に一緒に別の場所へと移されたのです。

そして第11代垂仁天皇(すいにんてんのう)のときに、更にふさわしい場所を探すように言われた皇女・倭姫命(やまとひめのみこと)は各地を巡る旅へ。
長旅の末にたどり着いたのが、伊勢の国だったのです。

参拝の歴史

引用:伊勢神宮公式サイト

古来、神宮は天皇以外が神様への捧げものやお供えをすることを禁止していました。
しかし、徐々に神宮の存在は口伝えに広がっていきます。

庶民に「お伊勢参り」が流行り出したのは江戸時代ごろから。
多い時には、年間500万人も訪れたのだそうですよ。

そこには、東海道などの五街道の整備が進み、各地から参拝客が訪れやすくなった、という背景もあるようです。

車も電車もなかった時代。
歩いてまで参拝に訪れていただなんて、すごい人気です。

歴史上の人物では、平清盛や足利義満、織田信長などが参拝に来ていたのだそう。
今も昔も、神様に願う人の心は変わらないのですね。

よつば
よつば
歴史を知ることで、よりいっそう伊勢神宮を楽しめますよ!

まとめ

伊勢神宮についてまとめ
  • 紹介しきれないくらいの見どころがたくさんあり、どの場所も歴史や神秘を感じさせる。
  • 伊勢神宮自体がパワースポットになっているが、特に強いパワースポットは四至神(みやのめぐりのかみ)。
  • 約2000年前、日本書紀の時代からの歴史がある。
  • もともとは天皇の近くに鎮座していたが、よりふさわしい場所を求め伊勢の国にたどり着いた。
  • 庶民の伊勢神宮参拝が盛んになったのは江戸時代ごろから。

以上、今回は伊勢神宮の見どころやパワースポット、歴史について徹底調査してきました!
調べれば調べるほど、奥の深い伊勢神宮。
まだまだお伝えしたい所がたくさんです!

また、伊勢神宮の周辺には観光スポットがたくさんあるんですよ。
混沌とした日常から抜け出して、心を整える旅へと足を運んでみてはいかがでしょうか?

よつば
よつば
ぜひ「お伊勢参り」を楽しんで来てください♪