京都は日本を代表する観光地として知られています。
日本人はもちろん、海外からの観光客も少なくありません。
そんな華やかなイメージがある京都でも、足を踏み入れるのがはばかられる場所があります。
それは、京都駅南側です。
今回は、京都駅南側が怖すぎと言われる理由と駅周辺の再開発について調査してみました。
Contents
京都駅南側が怖すぎと言われる3つの理由

京都駅南側が怖すぎと言われる理由は3つあります。
- 犯罪の多発地域
- 闇商売の実態
- 治安の悪さ
詳しく見ていきます。
①犯罪の多発地域
強盗、詐欺、窃盗などの報告が頻繁にあがっています。
実際、京都市南区は京都にある11区の中で犯罪発生件数が4番目に多いという結果が出ています。
また、廃墟や不気味な建物の存在も目立ち、その様子から「犯罪が多いのでは?」と人々は感じてしまうのではないのでしょうか。
②闇商売の実態
違法な風俗店や援助交際の存在が指摘されています。
法律の抜け穴をついた違法行為が横行しているのです。
また、ゲームセンターの裏ビジネスや麻薬の売買、密売のリスクも高まっています。
③治安の悪さ
通行人への犯罪被害が報告されており、その数は年々増加しています。
薬物乱用や暴力事件も頻発。
さらには、観光客に対する詐欺やストーカーの被害も報告されています。
この辺に住んでいる方だけではなく、観光客にまで被害が及んでいるのです。
治安の悪さを指摘されるのも無理はありません。
京都駅南側は在日朝鮮人が多く住んでいる
京都市南区に東九条という地区があります。
京都駅の南、鴨川沿いの西に位置しています。
ここには在日朝鮮人が多く住んでいて、「京都のコリアタウン」と呼ばれています。
朝鮮人が住み始めた経緯
ここに朝鮮人が住むことになったのは1920年代です。
当時は国鉄の東海道線の工事や、鴨川の護岸工事などの大規模な土木工事が多くありました。
京都の地場産業のひとつである、友禅染め関係の染色工場も多くあったんです。
その仕事に従事するため、朝鮮から多くの労働者が移住してきたのだそう。
終戦後、朝鮮人は朝鮮半島に帰国することを目指しましたが、朝鮮戦争によって本国が不安定な状態に。
そのため、東九条の4ヶ町(北河原町、南河原町、東岩本町、南岩本町)と高瀬川沿いにバラック小屋を建てて住み始めたのがきっかけです。
バラック小屋とは:細長い宿舎で、仮設の建築物のこと。
「京都の0番地」と呼ばれた場所がある
かつては鴨川と高瀬川の堤防上にバラック小屋がズラッと並んでいたそうです。
祖国にも帰れず、日本でも行き場を失くした朝鮮人たちが集まって集落が形成されました。バラック小屋を建てて不法滞在したため、京都市はこの地域を市の管轄する行政区間と認めず住所を与えなかったのです。
いつしかこの地域は「0番地」と呼ばれるようになりました。
この場所は、電気ガス水道などのインフラ整備ができていませんでした。
下水環境も放ったらかしという劣悪な状態が続いたそうです。引用元:山林生活
その後住民と行政との間による長い交渉を経て、「0番地」は「40番地」という住所が割り当てられました。
現在の東九条
現在の東九条は行政による改良住宅の整備が進んでいます。
公営のアパートが建設され、そちらに移住する人も多くいるとのこと。
以前の、廃れた雰囲気はなくなりつつあります。
在日朝鮮人が多く住んでいることもあり、この辺りには焼肉店やホルモン屋さんなどの韓国料理のお店がたくさんあります。
東九条を訪れた観光客の中には、「ここのお店がおいしかった」という口コミもあります。
ぜひ、本場の韓国料理を味わってみたいですね。
また、東九条は在日コリアンの青春映画「パッチギ!」の撮影場所としても知られています。
ファンの中には、撮影場所を訪れたことがある人もいるのではないでしょうか。

京都駅南側の再開発

これまで京都駅南側の暗い部分を見てきました。
しかし2023年7月の現在では、京都駅周辺の再開発が進められています。
- ホテルの建設ラッシュ
- チームラボのプロジェクトが進行中
詳しく見ていきます。
①ホテルの建設ラッシュ
京都駅の南側、八条口エリア(南区)でホテル建設の動きが活発化しています。
京都は観光地として外国人からも絶大な人気を誇っています。
その外国人観光客の宿泊施設として、ホテルの建設ラッシュが進行しているのです。
今後、ますます外国人観光客が増えそうな予感がしますね。
②チームラボのプロジェクトが進行中
京都市は東九条地区にある私有地の活用するため、新たな施設の設置・運営を担う事業者を公募しました。
京都市が選んだ事業者は、世界的なクリエイター集団「チームラボ」を代表とする有限事業責任組合です。
その事業者の主な提案内容は、チームラボのデジタルアート作品を展示するミュージアムの開設と市民ギャラリーやカフェの設置です。
ミュージアムやカフェが含まれる複合文化施設は、2024年度に完成する予定となっています。
若者が集まる、賑やかな街になることを期待したいですね。
まとめ
- 京都駅南側は犯罪被害が多く、治安が悪い
- 京都市南区にある東九条は、在日朝鮮人が多く住んでいるため「京都のコリアタウン」と呼ばれている
- 2024年度、東九条にアートミュージアムを含む複合文化施設が完成する予定である
以上が京都駅南側のまとめです。
京都駅南側には大型ショッピングセンターがあったり、ホテルが建設されたりと観光客で賑わっている場所でもあります。
その反面、一歩狭い路地に入ると空き地があったり寂れた建物があったりする場所も残っています。
その場所には、なるべく足を踏み入れないようにしましょう。
もし訪れることがあるのなら、1人ではなくグループ行動を心がけ明るい時間帯を選んでください。