小中学生のなりたい職業ランキング上位に入る職業、ゲームクリエイター!
エンタメ需要が高まり、ゲーム業界の人材が求められている昨今、ゲームクリエイターを目指す人も多いのではないでしょうか。
しかし、ゲームクリエイターの仕事はきついという話も聞きます。
実際のところはどうなのでしょうか。
ゲームクリエイターに向いている人の特徴と、必要な能力について徹底調査してみました!
Contents
ゲームクリエイターの仕事がきついと言われる理由3つ
まず一言でゲームクリエイターと言っても、その仕事の幅は多岐にわたります。
企画側:ゲームプロデューサー、ゲームディレクター、ゲームプランナー
制作側:ゲームプログラマー、ゲームCGデザイナー、サウンドクリエイター、シナリオライター
などなど。
仕事の形態も、ゲーム会社に所属する人、フリーランスで働く人など様々です。
- 予期せぬ残業が多い
- 自分の作りたいものを自由に作れない
- 人間関係の悩みが尽きない
①予期せぬ残業が多い
ゲーム業界は、他の業種と比べるとかなり残業が多い仕事です。
納期前は残業時間が月40~50時間になることも。
転職サイトの「doda」が公表している『残業の多い職種ランキング』では
【ゲームクリエイター】の仕事は10位、平均残業時間は月28.1時間でした。
参照:『残業の多い職種ランキング』
残業が多い職種上位を見ると、特にクリエイティブ系のプランナーやデザイナー、制作の業種は残業が多い傾向がありました。
ゲーム制作の仕事もかなり残業が多い職種と言えます。
残業が多い理由として、ゲームを制作するためのタイトな制作スケジュールで、納期前・リリース前は特に残業が増えるのです。
作成中に、予想外の修正や内容変更なども頻繁に起こりえるため、予期せぬ残業が多くなります。
昨今、さまざまな業種が働き方改革に取り組んではいますが、ゲーム制作に関わる仕事を目指す人は、日々の残業を覚悟しておく方がよさそうですね。
②自分の作りたいものを作れない
ゲームクリエイターになりたい人は、「こんなゲームを自分で作りたい!」という憧れや目標があるかと思います。
しかし、仕事としてのゲーム制作は、大人数で協力し合って作り上げる場合がほとんどです。
個人の趣味としての自作ゲームを除き、自分の好きなものを自由に作れるケースは、ほぼありません。
「自分の意見やアイデアを却下された」「心血注いで作っていたものが途中で変更になった」という経験で、心折れてしまうクリエイターも多いようです。
自分の作りたいものを譲れない人、あるいは自分のこだわりが強すぎる人は、ゲームクリエイターの仕事はあまりおすすめできません。
③人間関係の悩みが尽きない
ゲーム制作は、多くの専門性のある人たちが協力し合って作り上げる、いわばチーム作業です。
- お互いの意見がぶつかり合う。
- ささいなプラン変更が全体の制作スケジュールに影響する。
- 仕事の連携をうまく調節する必要がある。
などの理由で、ギスギスしてしまうこともあるでしょう。
ゲーム制作は、ひたすらパソコンに向き合ってプログラミングやキャラデザインをしているというイメージがありますね。
しかし現場では、常に高いコミュニケーション力を求められているのです。
ゲームクリエイターに向いている人の特徴3つ
では、どんな人がゲームクリエイターに向いているのでしょうか。
「ゲームが好き」というのも適性の一つではありますが、ゲームで遊ぶのが好きなだけでは、クリエイターになるのは厳しそうです。
- 好きなことなら一日中やっていられる人
- 誰かを楽しませたい、喜ばせたいという気持ちがある人
- 柔軟な思考ができる人
①好きなことなら一日中やっていられる人。
ゲームを完成させるには根気が必要!
プログラミングにしろデザインにしろ、納得がいくものができるまで、ひたすら作って修正の繰り返しです。
それでもゲームが完成するまで、投げ出さずに作り上げるのがゲーム制作の仕事。
一日中作業してても苦にならない、という得意分野があるなら、それはクリエイターの才能と言えます!
②誰かを楽しませたい、喜ばせたいという気持ちがある人
ゲーム制作で求められる思考として「画面の向こうでゲームをする人のことを想像できるかどうか」というものがあります。
ゲームで遊ぶのは子供だけとは限りません。
老若男女、さまざまな人がいます。
「自分が楽しい」と思うゲームだけでなく、どんな人が、どのようなゲームを楽しいと思っているかを理解する必要がありますね。
つまり、どんなゲームを作れば喜んでもらえるか想像することが重要になるのです。
「誰かを楽しませたい、喜んでもらいたい」という気持ちを持っている人は、新しいゲームを生み出す仕事に向いています。
③柔軟な思考ができる人
「こんなゲームを作りたい!」という夢や目標をもっているゲームクリエイターが大多数かと思います。
しかし、なかなか思い通りにいかないことも多いのです。
ゲームプロデューサーやプランナーからの意見、制作するプログラマーやデザイナーからも案を出し合って作り上げていきます。
そんなときに「こうしなければならない!」と意見を曲げられない人は、なかなかうまくいきません。
自分のやっている作業に変更があったときに、「ならこの方向でやってみよう」と思えるような人は、クリエイターとしてうまく仕事を進めることができるでしょう。
状況に合わせながら、柔軟に対応できるスキルが必要です。
ゲームクリエイターになるために必要な能力とは
「ゲームクリエイターになりたい!」と思ったら、何を勉強すればいいのでしょうか。
プログラミングをやりたいなら、数学やC言語。
ゲームデザイナーを目指すならCGグラフィックを勉強する必要があります。
その他、体力や粘り強さ、コミュニケーション力、独創性も求められることでしょう。
しかし、ゲームクリエイターとして実際に活躍している人たちの意見や経験談を調査したところ、ほぼ共通している意見があったのです。
それは「自分でゲームを一本作ってみること」でした!
昨今、パソコンさえあれば小学生でも簡単にゲームを作れるソフトが多数出ています。
作り方を指南する本や動画も、探せばいろいろあります。
「自分がやりたいのはゲームシナリオライターだから……」
「キャラデザインをやりたいんだけど、プログラミングは難しくて……」
と思う人もいるでしょう。
しかし、ゲームを作る手順や仕組みを体感で理解することは、ゲーム制作に関わる仕事を目指すうえで必ず活きてくるはずです。
まとめ
- ゲームクリエイターがきついのは、残業が多い、自由に作りたいものを作れない、人間関係などの理由。
- 向いているのは、根気がある人、人を楽しませることができる人、柔軟な人。
- ゲームクリエイターに必要な能力を身につけるには、実際にゲームを作ってみることがおすすめ。
参考になりましたでしょうか。
多くの人が憧れる職種ですが、大変なことがことが多いですね。
その分、やりがいのある仕事でもあります。
将来ゲームクリエイターになりたい、ゲームを作る会社に就職したい、と考えているひとへ。