皆さんの信じる宗教は何でしょう?
私たちの住む日本では、仏教徒が人口の多数を占めています。
なかでも、親鸞が開祖の浄土真宗は最も信者人口の多い宗派。
さらに浄土真宗は、20を超える宗派があります。
特に浄土真宗本願寺派の信者数は約796万人で、日本一の信者数として知られています。
そんな浄土真宗には、タブーが多くてやばいという噂があります。
この記事では浄土真宗においてやってはいけないこと5選を紹介します!
Contents
浄土真宗はやばい?
圧倒的な信者数を誇る「浄土系」に属する浄土真宗ですが、悪い意味でやばいわけではなさそうです。
「浄土真宗 やばい」をSNSで調査してみると、他の仏教宗派とは一風変わった様々なルールが原因であることが見えてきました。
浄土真宗に関して調べて「浄土真宗はやばい」という内容の騒ぎがあって何かと見たら
「葬儀が雑」「坊主が常識にとらわれない」
「休憩多い」とか言ってるのを見て
この人たちは浄土真宗が何の宗教かも知らない人達なんだなぁと思って驚いた
織田信長相手に戦った本願寺だぞ!!
— 豊永清政 (@reberazu) September 25, 2022
お葬式してて思ったこと…浄土真宗はやばい
— ぽにはる@ship3 (@haruna_ks) May 26, 2018
浄土真宗でやってはいけないこと5選
実は浄土真宗はタブー=やってはいけないことが多いことでも知られています。
その中でも今回は、私たちの生活に関わる5つのタブーをご紹介します。
- 神を信仰する
- 般若心経を唱える
- 喪中はがきを送る
- 線香を立てる
- 日の善悪
①神を信仰してはいけない

まずは1つ目は、「神様を信仰してはいけない」という決まりです。
日本では戦前、各家庭に神棚を置くことが政府により強制されました。
これにより浄土真宗の家でも、神棚を置くことが強要され、お仏壇と神棚が両方ある家も未だに残っています。
しかし、基本的に浄土真宗では神を信仰してはいけないとされています。
「死んだ人間や動物の霊魂が、私たちに幸せや不幸を与える」と信じる考えを鬼神信仰といい、特にタブーと考えられているのです。
②般若心経を唱えてはいけない
2つ目に、浄土真宗では、「般若心経(はんにゃしんぎょう)」を唱えたり読んだりすることはありません。
浄土真宗の考え方は「他力本願」であるため、自力で成仏を目指すことが説かれている般若心経とは教えが異なっているためです。
前述した通り、浄土真宗で信じるものは全てをありのまま受け入れてくれる阿弥陀様だけです。
そのため浄土真宗では、「阿弥陀さまに心から従います」や「阿弥陀さまにすべてお任せします」といった意味の「南無阿弥陀仏」を唱えるのです。
③喪中はがきを出してはいけない

個人の死を悼む期間である喪中ですが、実は浄土真宗には「喪に服す」という考えがありません。
そのため、他の宗派などでは避けられている慶事や旅行なども特に問題ないようです。
これに伴い、喪中はがきなども出す必要はありません。
ただ他の多くの仏教徒は、悲しみを乗り越えて故人の死を受け入れ、ゆっくり普段の生活に戻るための期間として、喪中には派手な活動やお祝い事は行わないのが基本です。
④線香を立ててはいけない

故人の供養には欠かすことができないお線香。
たくさんの宗派の中で、浄土真宗だけはお線香を寝かせて使用しています。
線香が発明される前、浄土真宗では常香盤という香炉を使ってお香を焚いていました。
まず、常香盤の中に入っている灰を型を使って溝を作り、燃香を入れ1本の棒状にします。
端から火をつけると長時間燃えるような工夫が施されているようです。
この流れで、線香を立てないのが浄土真宗の主流に!
香炉の大きさに合わせ2~3本に折ってから横に寝かせて置くのが作法となっています。
⑤日の善悪を選んではいけない
浄土真宗では、大安吉日などの日の善し悪しを選ぶことはしません。
吉良日をみることをえざれ。『教行信証』
主著の『教行信証』でもこう述べているように、日の善し悪しなど重要ではないのです。
浄土真宗の考えには、徹底した「因果応報」の前提があります。
自分の行い次第で結果として幸不幸が決まるのだから、大安も仏滅も関係ないのです。
浄土真宗とは?

浄土真宗は浄土教の一派であり、鎌倉仏教のうちのひとつです。
浄土宗の開祖が法然、そしてその弟子の親鸞が浄土真宗を開きました。
そこから分派し、東本願寺を本山とする真宗大谷派。
さらに、龍谷山本願寺を本山とする浄土真宗本願寺派があります。
阿弥陀仏の救いを信じれば誰でも往生できる「他力本願」という教えが特徴。
また、救いに感謝するためには、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えます。
まとめ
- 浄土真宗は日本で1番信仰人口の多い宗派
- 「阿弥陀様への信仰」という理由から神を信じてはいけない
- 般若心経ではなく、「南無阿弥陀仏」を唱える
- 「喪にふす」という考えがないため、喪中はがきはださない
- 線香を立てず、「横に寝かせて置く」という作法がある
- 日に善悪を選ぶことはしない
これまで見てきたように、浄土真宗には様々な場面でやってはいけないことがあるとわかりました。
ただ、浄土真宗は最も信者人口の多い宗派です。
参列する葬儀なども浄土真宗の様式で行われることも少なくないと思います。
まずは浄土真宗のタブーがどのような考えたから派生したものか理解する。
そうすれば、そのタブーが理解できなかったとしても文化として思いやり、尊重することができるはずです。
この5つ以外にも、浄土真宗には沢山の教えやルール、タブーがあるので気になった方はぜひ詳しく調べてみてくださいね♪